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最強剣士異世界で無双する  作者: 夢見叶
Sランク昇格編 第2章 盗賊討伐

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第86話 討伐戦 2

 森の中での最初の戦闘から他の盗賊達との遭遇はなく森中央へとやって来た。


 森中央は少し開けた場所になっていて真ん中に小屋のような物がある。


 気配察知を使うと強い気配は小屋の所から感じる。


「なんかあの小屋おかしくない?」


 俺が言おうと思ったセリフを先に言われてしまった。


「あそこから一番強い気配を感じる。多分盗賊のリーダーがいると思うよ」


 少しため息をつきながら言う。


「なら早く倒さないと」


「慌てなくても奴らは逃げないから少し待ってくれ」


 俺は小屋の周りに結界を張る。防音を付与した結界と認識阻害を付与した結界、闇魔法封じを付与した結界、それと特性封じを付与した結界を張っておく。


 盗賊達のボスが魔族と決まったわけではないが保険は掛けておきたい。


「とりあえず小屋の周りに結界を張った」


「了解。それでこれかどうするの?」


「シェリーは俺が合図したらあの小屋に火魔法を放ってくれ」


「でもここは森の中よ、火事になったらどうするのよ」


「その心配は無いと思うが、もしそうなったら皆で消すだけさ」


「分かったわ」


「そうすれば中の奴らは外に出てくるだろう。そうしたら全員で仕掛ける。その後は最初の作戦通りに」


「了解!」


 打ち合わせも終了。


「シェリー準備しとけよ」


「分かってるわ。いつでもいいわよ」


 その言葉を聞き俺はがまず小屋に向かって行く。


 三人は少し驚いていたが、


「シェリーやれ」


 その合図とともに火魔法『ファイアーランス』の魔法が放たれた。それにより小屋は燃える。


 俺は気配察知を使いながら強い気配の持ち主に狙いを定める。


 小屋の入り口から次々と盗賊達が出てくる。だがまだ狙いの奴は中にいる。


「ミカ、雑魚は任せた。シェリーはミカの援護を頼む」


 後ろにいる三人に指示を出す。


 俺は指示を出した後すぐに燃えている小屋の中に突入していく。


 後ろで三人が中を叫んでいるようだが俺はそれを完全に無視した。





「待って!」


 その言葉は少し遅かった。


 あの時もそうだし今回もまたお兄ちゃんが何処かへと言ってしまった。


「ミカどうしたの」


 下を向いて俯いていた私にシェリーが声を掛けてくれる。


「何でも無いよ。それよりも盗賊達を倒すよ」


 何とか心の中の不安を押さえ込み前を向き今の自分の役割を果たそうと思う。


「そうね。きっとケンイチだって無事に帰ってくるわよ」


「うん」


 返事をしてすぐに盗賊達討伐に向かう。







 小屋の中に入ると一人の男がイスに座っていた。周りを火に囲まれているにもかかわらず慌てる様子も見せずにだ。


「人間とはおろかですね、これくらいの火で慌て取り乱すなんて、そう思わないか」


 男はゆっくりと立ち上がりながらそんな事を言ってくる。


「さあね、だがそんな事を聞いてどうする?」


「さあね」


 笑顔を見せたかと思うと腰に下げている剣を抜きこちらへと向かってきた。


 こちらも剣を抜き攻撃を受け止める。


「やっぱり魔族か!」


 近くで見るとはっきりと分かった。


「さすがに気づきました」


 顔色一つ変えずに言ってくる。


「さすが魔族幹部を三人も倒した冒険者ですね」


 やはりかと思った。


「お前、あの戦いの時に遠距離から闇魔法の幻惑を使っていた魔族だな」


「ご明察です。まさかそこまで気づいているとは思いませんでした」


 距離を取り拍手しながら言ってくる。


「ならどうしそんなに余裕ぶってられるんだ」


 何も答えない。


 その代わりに攻撃を仕掛けてくる。


 魔法を使う素振りを見せない。


「まだ本気を見せないのかい?」


「本気ってなんの事だよ」


「レイク様と戦った時の力は使わないの勝手聞いているんだがな」


「使う必要性を感じないな」


 攻撃をかわして左横から切りかかる。魔族は俺の攻撃を受け止める。


「それなら、使わないといけない状態まで追い込んでやる」


 何かを始めた。


「何故だ!」


 魔法を使おうとしたみたいだが何も出ない事に驚いている。


 あの時のレイクの話が本当ならこいつは結界魔法の事を知らないはず。


「っち! どうなってるんだよ」


 先程までの冷静さと打って変わって取り乱し始める。


「どうしたんだ?」


 余裕の表情で言ってやると、


「お前何かしやがったな」


「さて、何の事やら」


 歯を食いしばり怒りをあらわにする。


 俺は少し挑発をしてやるとすぐにこちらに攻撃を仕掛けようと向かってくるのだった。

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