第60話 王都の事件 1
シェリー達3人をつれて部屋へと戻った。
「すみませんお待たせして。」
「いえ、私は大丈夫です。」
「それで話しって何なのかしら?」
「はいその前に皆様にお伝えしないといけないことがございます。」
何だろうか? 頭の上にはてなマークが浮かんだ気がした。
「何でしょうか?」
「私の本当の名前はエレナ・ド・セレモニア、セレモニア王国の第1王女でございます。最初に名乗ったミレイと言う名は偽名でございます。」
凄く驚いた。シェリー達3人も凄く驚いた顔をしている。
「何故、そんな事を?」
「それは、私がお姫様と知れたらこの依頼を受けていただけないのではと思いまして。」
「ですが、私達がエレナ様のお名前を聞いたのは依頼を受ける前日ですよ。」
シェリーの言う通りである。その時点では名前を隠す必要性を感じないのだが?
「確かに依頼をお願いしたのはあの出来事の翌日の朝なのですが、私があなた方に依頼をお願いしようと思ったのはケンイチ様が魔族を追い払ったと聞いた瞬間だったのです。」
「そうだったのですか。ですが何故魔族を追い払ったことが依頼をお願いするのと繋がるのですか?」
「それを今からお話しさせていただきます。」
それから、エレナ様から1ヵ月程前に王都で起きた出来事の話しが始まった。
1ヵ月程前王都。
王城の中に1人の少女がいた。
「お父様、エレナと遊んでください。」
いつものようにお父様に遊んで欲しいとおねだりをする。
「すまんな、まだ仕事が残っておるのでもう少し待ってくれんか。」
少し困った顔で言ってくるお父様。
「そうですよエレナ、お父様はこの国の王様なのですよ。それにあなたも今年で14になったのですからもう少し大人になりなさい。」
隣にいたお母様に注意された。
「ごめんなさい。」
お母様に注意されて私に、
「エレナはそれでいいんだよ。」
優しく言ってくれた。
「あなたがそんなだからエレナが成長しないのよ。」
お父様の言葉にお母様の注意が入る。
その言葉を聞いたお父様は逃げるように会議室へと向かって行った。
「もうーしょうが無い人なんだから。」
お母様は笑いながらそんな事を言っていた。
私に取ってはいつものやり取りであった。
そんな事を考えていたときに、
「ドーン。」
王都に南門の辺りから爆発音のような音が聞こえてきた。
「お母様今の音は何かしら?」
「分からないけど何かあったのは確かね。」
すぐに部屋の窓から南門の辺りを見てみると煙が上がっていた。
「今の音はなんだ?」
会議室へ向かっていたお父様が爆発音の音を聞き戻ってきた。
「南門で何かがあったらみたいですね。」
それを聞いた父様も外を見てみる。
「そうみたいだな。だがいったい何が起きているんだ。」
「見てください。」
南門から人影らしき物が3つ街中に入ってきた。それに気づいた街の住人達が続々と南門近くに集り始めた。
「あの3人が南門を爆発させたのか?」
「そうかも知れませんがまだ分かりません。とりあえず様子を見てみましょう。」
お母様の言葉にしたがって様子を見てみることになった。
王都南門。
南門の爆発音を聞き街の住民達が集っていた。
「さすがに人間の国の中でも最大の国と言われるだけ合って多くの人間がいるな。」
集って来た人を見て3人の内の1人が呟いた。
「お前達はいったい何者だ。」
住民の1人が3人に向かって言った。
「俺達は魔族だよ。知らないのか?」
「知るかよ。で、その魔族がこの街に何のようだ。」
「何のようってか、そんなの決まってるだろこの国を奪いに来たに決まってるだろ。」
その言葉を聞き、住人達は笑ってしまった。たった3人で国を奪う、こいつらはいったい何を言っているんだと思っていた。
「お前らバカか。たった3人で国を奪うだって冗談はやめてくれよ。」
「冗談か。なら、」
魔族の1人が魔法を放ち住民を1人殺して見せた。
それを見ていた住民達はその場から離れようとするが、
「動いた奴は今殺した奴と同じ目に合わすぞ。」
その言葉で全員の動きが止まる。
「それでいい。ぞれじゃそこのお前、この国の王と王妃を呼んでこい。もしも連れてこなかったらここにいる奴ら全員殺すぞ。」
魔族に指名された女性は恐怖のあまり足が震えていた。
「分かりました。」
それだけ言って王城に向かって走って行った。
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