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最強剣士異世界で無双する  作者: 夢見叶
序章 第1章 最強剣士転生する。
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第5話 父との対決 1

 父さんとの最初の稽古から二年の月日が流れた。


 この二年の間、前世でやっていたトレーニングの一.五倍の量をこなしつつ、それに魔法の練習を追加して行った。週に三回は父さんからの稽古があった。ステータスもかなり伸びて、


 ---------------------------

 ケンイチ/7       魔法

 HP:E         回復魔法:E  

 P :D         特殊魔法

 DF:E

 SP:D

 M :D


 ----------------------------

 このように伸びた。(パワー)SP(スピード)は家の近くの森のトレーニングで伸ばすことが出来た。(魔力)に関しては、特殊魔法の練習で魔法を使いまくっていたら勝手に伸びていった。


 そして、この二年間の間で一番大きかったのは、神様ことフィオーネ様から連絡が来たことだ。何でも最後に伝え忘れたことがあったらしく話しかけてきた。俺の能力値は普通の人に比べると少し伸びやすくなっていると教えてもらった。そのことだけを俺に伝えるとすぐにフィオーネ様と話が出来なくなった。この神からの恩恵があったからこそ俺は、二年間で能力値の一部をDランクまで上げることが出来た。


 俺は目を覚ますと、すぐに服を着替えて下へ降りた。台所では母さんが朝食の準備をしていた。


「ママ。おはよう」


「おはよう。ケンちゃん今日も早いわね。もうすぐ朝ご飯出来るから先に顔洗ってきてね」


 俺の挨拶に対して母さんは笑顔で答えてくれた。俺は、そのまま洗面所で顔を洗い食卓の椅子に座り朝食が出来上がるのを待った。俺は、待っている間に、


「父さんは今日も朝から仕事?」


「そうよ。いつも通り昼食の時間には帰ってくると思うわよ」


 それを聞いた俺は、それまでいつも通り近くの森でのトレーニングだなと思った。


 その後、朝食が出来上がり母さんと一緒に食べ終わると、


「遊びに行ってきます。昼食までには戻ります」


 それだけを母さんにそれだけ伝えて、家を出ていつもの森に向かった。


 出て行く俺に、


「気をつけてね。いってらっしゃい」


 母さんは手をふり見送ってくれた。


 森に向かった俺、いつもやっている通りのトレーニングをした後、家へと戻った。それと同じタイミングで父さんも帰ってきた。



「偶然だな。ケンイチお前も今帰りか?」


「そうだよ。父さんも仕事無事に終わったみたいだね」


 家の入り口で偶然鉢合わせした俺と、父さんはたわいもない会話をしながら中に入った。


 中ではすでに昼食の準備が終わっていて、母さんが先に座って待っていた。俺と父さんは、それを見て急いで席に着き昼食を食べ始めた。


 食事中に俺は、父さんに


「パパ、今日の稽古なんだけど、久しぶりに一騎打ちしない。二年前は負けたけど今やったらもしかしたら父さんに勝てちゃうかもね」


 俺は少し挑発気味に勝負を挑んでみた。


「そこまで言われたら父さんも断れないな。よし、じゃぁ勝負するか」


 父さんもさすがに子供にそこまで言われたら断れなく勝負を受けてくれた。昼食を食べ終わってから、三十分ほど休みを取り、俺と父さんは家の庭へと出た。


 ルールは前回と同じ。制限時間はなし。使うのは刃の付いていない剣。先に相手に一撃を与えた方が勝ちと言うとてもシンプルなルールである。ルールを決めていざ勝負とお互いに剣を構えたところで、


「ちょっと待った!!」


 突然に母さんからのストップがかかった。俺と、父さんは、母さんの方を見ると、


「この試合の審判は私がするから。いいわねパパ、ケンちゃん」


 俺達は何も言えずに母さんの提案をのむことにした。


 そして、母さんの準備が整った所で、開始の合図がされた。


 前は、最初から攻めてきた父さんだったが、今回は慎重に攻撃のタイミングを計っていた。試合を始める前は笑っていた父さんの顔から今は、笑顔が消えてとても真剣な顔になっていた。


 俺と父さんがにらみ合うこと三分が過ぎた。俺は、さすがに硬直状態がずっと続くと勝負にならないと思い分かりやすい隙を一つ作り相手が攻めて来やすい状態を作り出した。


 父さんは、その隙を見逃さず勢いよく攻めてきた。二年前に剣を交えたときのスピードとは、桁違いのスピードで迫ってきた。俺は、その攻撃を避けず真正面から受けてたち、父さんの剣をはじき一度後ろへ下がった。それからは、父さんの攻撃を剣で受けるのが精一杯でこちらの防戦一方で戦闘は進んでいった。


 俺と父さんの打ち合いが二十回ほど続いた辺りから形勢が少しづつ変わっていった。最初は、父さんの剣を受けるしか出来なかった俺だが、その攻撃にも少しづつ慣れてきた。俺は、父さんのスピードに合わせながら攻撃を紙一重の所で次々とかわしていく。





 父さんも少しづつだがこの戦闘に違和感を感じ始めていた。最初の方は攻撃が俺に決まっていたように感じていたようだが、その攻撃も時間が経つにつれて当たらなくなってきた。父さんは、訳が分からなくなっていた。


 戦闘が始まった最初は、俺のスピードについてこれてなかった。そのためなんとか攻撃を剣で受けてしのいでいたはずだった。それが、時間が経つにつれて当たらなくなってきた。とうとう完全に避けられ始めた。俺は、目の前で何が起こっているのか分からなくなってきた。




 父さんのスピードにも目が慣れてきて、やっと動きを読めるようになってきた。二年前のスピードを参考に作戦を立てていたため、このスピードにはかなり手こずらされた。だがなれてしまえばなんてことはなかった。父さんも攻撃をかわされ始めたことに何かを感じたのか、攻撃のテンポを少し変えながら攻めてきたが、それを紙一重の所でかわしながら戦闘は続いていく。


 最初から全力出来ていた父さんは、時間が経つにつれて少しづつ疲れが目立ち始めてきた。俺は、攻めるのはここだと思い、反撃を開始するのだった。

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