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最強剣士異世界で無双する  作者: 夢見叶
序章 第2章 総合魔法学院入学
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第15話 パーティー(仮)結成

 合同実技演習より五日が経った日の午後の授業、今日は実技演習の授業ではなく教室で明日の野外練習でのパーティー組授業となった。


「では皆さん、明日行われる野外演習のパーティーを本日は組んでもらいます。これも大切な授業ですの真剣に取り組んでくださいね」


「先生、質問なのですが、何故パーティーを組んで行うのでしょうか?」


 一人の女子生徒がミシェル先生に質問した。それに対して先生はその理由を説明してくれた。


 理由は三つあった。一つ目、冒険者になった時ソロでやる人もいるが基本は三~五人ほどのパーティーを組んで行動していくものである。今の内からパーティーでの行動になれてもらうためである。


 二つ目は、冒険者にならずに国の騎士団に入る者もいる。騎士団では、数十人での集団行動が基本であるために、今の内からその大切さを学んでもらうためである。


 三つ目は、どんな時にでも仲間を信じる大切さを学んでもらうためであった。


 先生はこの授業の大切さについて説明してくれた。クラスの皆も先生の説明を聞き気を引き締めたのか真面目に話を聞いていた。


「では、皆さん自由にパーティーを組んでみようか。人数は三人から五人位を目安にしよう」


 先生の合図でパーティー組が始まった。俺は、女子生徒にすぐに囲まれてしまった。女子生徒からはパーティーに入って欲しいと誘われたが、全て拒否して俺は、ある生徒の下へ向かった。


 その生徒二人も他の男子生徒達に囲まれていた。


「シェリーにヒョウカ、もしよかったら僕とパーティーを組んでくれませんか?」


 俺は、二人を囲っていた男子生徒達を無視して声をかけた。俺の声を聞いた男子生徒達は、鋭い目線でこちらを睨んできた。


「お前、何声かけてるんだよ。俺たちが先に話してたんだぞ」


 二人を囲ってた内の一人が俺に言ってきた。するとシェリーが、


「私達、ケンイチと組むから、ヒョウカ行きましょう」


 囲っていた男達を押しのけながら俺の前まで来ると、シェリーは男達に一言告げて俺とヒョウカの手を引いてその場から立ち去り教室の隅へと向かった。俺達が元いた場所を見てみると、男達が俺を睨んできていた。それを無視してシェリーの方に向き直ると、


「ありがとうね、ケンイチ。正直抜け出すきっかけがなくて困っていたのよね」


 移動した後にシェリーからお礼を言われた。俺は、彼女の口からこんな素直な言葉を聞けるなんて思わなかったが、口に出さずに心の中にとどめておくことにした。また機嫌を損ねられても嫌だったためである。


 俺達は、ミシェル先生に三人でパーティー組むことを伝えると、


「君達は、三人パーティーね。まだ皆はパーティーメンバーを決めてるところだからそれまでパーティー内での役割分担を決めてみて、誰が前衛で誰が後衛をするのかみたいにね」


 ミシェル先生に言われた通りに役割を決めてみることにした。


「役割分担だけどどうするの?」


 シェリーは俺に聞いてきた。何故俺に聞くと思ったものの、


「一応考えはあるよと言うよりは、これ以外ないと思うんだよ」


 俺はシェリーとヒョウカに考えを伝えた。


 まず。接近戦が得意な俺とヒョウカが前衛に魔法を得意なシェリーには後衛とこのパーティーの指揮をお願いした。


「なんで私がパーティーの指揮をとらなといけないのよ?」


「だって、後衛のシェリーなら全体の動きを見ながら的確な指示を出してくれると思ったからさ、それにシェリーの指示なら信じて動けると思って」


 俺が、シェリーに指揮をお願いした理由を話すと、


「まあ当然ね。任せときなさい」


 シェリーは自信満々に言ってき来た。それを見た俺は、扱いやすい性格だと思っていた。それから、細かな連携を決めていった。


 俺達が、連携について話し合っていると、


「全員パーティーも組めたようなのでこれより明日の予定を説明する。自分の席に戻ってくれ」


 ミシェル先生の声を聞いた俺達と他の生徒は一度自分の席へと戻り先生の話を聞いた。


 明日の予定は、まず王都の西門に集合してから近くにある森へと向かう。森に着いたら、そこで一度休憩を取り昼食を食べた後、パーティーごとに野外演習開始となる。それぞれのパーティーに引率の先生が一人付き森の中を探索する。出会ったモンスターは生徒のみで討伐する。いざとなれば引率の先生が手を貸してくれるがそれは、生徒が本当にやばくなったときのみであるため期待は出来ない。その後は、何があっても日が沈むまでに元いた場所に集合して王都へと帰ることになる。


 ミシェル先生は明日の説明が終わると、


「ではこれで今日の授業は終わりとする。明日に備えてゆっくりと休むように」


 先生はそれだけを伝えて教室を後にした。俺達三人は荷物を片付けて寮へと戻りコンビネーションと明日の作戦について話し合って解散した。


 そして野外演習当日の朝を迎えた。

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