第5話 途中乗車
あれから3時間程走った距離そろそろお昼の様です。
「ノリちゃん、そろそろお昼休憩にしようか未舗装だから疲れたよ」
「そうですね、お昼にしましょう」
「んじゃ 適当な所に止めるからちょっと待ってね」
暫く走って開けた所に出てバスを停車して食事休憩の為外に出たら、何やら林の方から大きな声が聞こえて来た
「おーい、そこのゴーレム馬車の御者さーん、空きがあれば3名程乗せてもらえないか? 乗車賃は屋敷に着けば必ず払うから!」
見た目裕福そうな外人の夫婦と執事が日本語で話しかけて来た。
(え!日本語!今、日本語で話さなかったか?しかもアナウンサーみたいな綺麗な標準語!!)
ここは情報収集の為乗せてみるか
「はい、席の方は空いてますので良いですよ、何方まで行かれますか?」
「良かった、馬車馬が潰れてしまい困っていたのです。辺境伯領まで宜しいですか?」
「ええ、構いませんよ」
「旦那様、奥様席の方は空いているそうです。」
「おお、それは良かった助かる。それに見事な馬車よのぅ、馬車主殿は中か?」
「いえ、私です。」
「それはすまなんだ、貴公の馬車かすばらしいのぅ、超古代文明の発掘品か? それとも神様からの贈り物(漂流物を含む)か?」
おっと面倒くさい質問だ、ここは神様からの贈り物の方が良いかな? 俺にしか使えないみたいな
「えっと、俺にしか使えない、神様からのギフトです。」
「そうか、それは羨ましいのぅ。ワシもほしいのぅ」
俺、接客苦手なんだよな〜ここはノリちゃんに任せてとっとと点検済ませて発車するかな
「ではお客様バスの点検を済ませてから出発しますので、空いているお席に座ってお待ち下さい。」
こうして突っ込みどころが多いが無事お客様第一号をゲットした。