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第1話
霧の中から目の眩む様な光が発生したと思ったら道幅5mぐらいの未舗装路に止まってた。
「ここは何処だ? 未舗装路なんかに来た覚えは無いのだが、のりこちゃん、どう思う? 相変わらず携帯やGPSが圏外なんだけど。」
「どう?と言われても〜」
「とりあえず一回り点検して来るよ、のりこちゃん灯火類宜しく」
「はーい」
「うん、一回り点検終了、異常無し!さてどうするか・・・。」
まさかタイムスリップとか異世界物じゃないよな・・・。
どちらにしろ幸にも食料は今日のツアーで使うはずだった肉野菜調味料が100食分トランクに入ってるし飲料水と酒も40人分あるし、暫くは生きていけるだろう、さらにトランクルームには仮眠所も付いてる、下手に外に出るより安心だ、まぁトイレ付きの夜行バス3列仕様でリクライニングもかなりの角度で快適だが、仮眠所の個室には敵わないから俺とのりこちゃんは個室派だ。
まぁ とりあえず人里目指すか
「のりこちゃん、とりあえず人里目指すヨー、幸い燃料は満タンだしね、少し走れば電波届くかも知れんし」
「了解です、長居さん。」