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9話

 

(辺りに人の気配はない)


(こっちも同じだ。油断するなよ)


 勇者チャンと大魔導士ソロは山頂の山小屋へ聖剣を運ぶ爺さんから距離をとって追跡していた。


 この手の技術は二人にとっては得意分野で、完璧と言っていい追跡だった


 爺さんは籠に聖剣を入れ、松明を持ち、夜中の山道を登っていく。年の割にはしっかりとした足腰で登っていく、子供のころからこの山は遊び場で全て知り尽くしていると本人は言っていた


(あそこに建物がある)


(爺さんが入っていくぞ)


 山小屋は村の猟師が使うもので、ただ雨風を凌げるというだけのボロ家で、爺さんが入るまでは明かりもついていなかった。爺さんは辺りをキョロキョロと伺いながら扉を開け中に入った。異様な雰囲気に警戒心を持っているらしい。


(すでに犯人がいるのか?それとも様子を見てこれから来るのか?)


(しばらくここで待機する)


 2人は気づかれないように距離をとったまま山小屋を監視する。相変わらず虫は多いが、獲物を狩る興奮はその苦痛を上回った



 〇●〇●〇●〇●〇●



(おかしい)


(一体どうしたんだ?)


 いくら待っても山小屋には何の動きもない。


 最初は爺さんが持ってきた松明の明かりで光が漏れてきていたが、時間が経つとそれが消えた。それ以来、変化がない。こうなるんだったら前もって爺さんと何らかの合図を決めておけばよかった、いつまで待っていればいいのかわからない


 バタンッ


 突然に物が倒れるような、大きな音が響いた


(動いた!行くぞ)


 それをきっかけにして2人は山小屋へと走り出した。二手に分かれ周囲を確認しながら近づいていく。草木を中を素早く移動しながらも、小屋から出てくる人間がいないかしっかりと目を光らせる。しかし小屋からは何の反応もない、人の気配も物音すらもしない


 3.2.1


 小屋の前に立った2人は同時にドアをけ破って中に侵入した。武器を取り出し臨戦態勢にはいっている。最悪の場合は爺さんごと仕留める


「オラ!出てこい情報屋!!!」


 だが中に人間は一人もいない。だれもいなかった。あり得ない状況だった。


 埃っぽい腐りかけの木の小屋の中には猟の道具と暗闇と静寂しかない。爺さんが持ってきた松明が火の消えた状態で横たわっていて、その横には籠があるが聖剣は無く爺さんもいない


「爺さんはどこに行った。ずっと監視してたんだ、いないはずがない!聖剣はどこだ!何故ないんだ」


 聖剣が無くなったことで、チャンは慌てふためいている


「これで我々が爺さんをつけてたことは完全に相手にはばれてしまったな」


 このありえない事態を解明しようと魔法で明かりを付けようとしたとき、足元に違和感を感じた


(魔力の気配?)



<条件を満たしました 特殊スキル 不可避な罠Lv8 発動>



 勇者チャンと大魔導士ソロは不思議な力に引っ張られ、真っ逆さまに急降下した


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