帰還
ポカポカする、まだ眠い・・・眠いけど起きなくては・・・
起きた俺は、空間から飛び出し、創造でサンドイッチを出す。創造便利すぎ!
食ったサンドイッチはなかなか美味かった。満足満足!
俺は森を抜けて町に帰るために探索の魔法を使い、この地域一体をくまなく把握する。
「町はここから西か、・・・遠いな・・・」
森の奥まできていたので、その分、帰るのはやはり面倒だ。
そう、面倒なのだ。
もう俺の頭の中では面倒=魔法使えばいいんじゃね?になっている。というか、何かあったら魔法を使えばいいと思っている。だから、俺はもうあらゆる場面で魔法を使いまくり楽してやる!
こんな場面で便利な魔法と言えば、【転移魔法】これしかないだろう!
【転移魔法】は、一度いったことのある場所を頭の中に思い浮かべて発動させる。この時、思い浮かべた場所の名前を言うと、転移した時あまり位置がずれなくなる。この魔法は消費魔力が多く、転移する場所が遠ければ遠いほどその分、さらに、消費魔力が必要になる。
と頭の中で出てくるが、俺には無限に近い魔力があるから、そんなの関係ない!
【転移魔法】を発動させるのは初めてなので、全ての工程をきちんとやることにする。失敗した時怖いからな、体の一部だけ取り残されてしまうとか
俺は足元に魔方陣を構築する。ええと、町の名前は~たしかガルムの町だったけ?
「術式展開!目標!ガルムの町の近く、【転移魔法】発動!」
足元の魔方陣が淡く光だし、徐々に光は強くなり、俺を包み込んだ。
到着~♪
転移して着いた場所は、俺にとって忌まわしき坂の上だ。坂の上に立つとその忌まわしさが、しみじみと感じてくる。東を見れば広大な草原が広がっており、また、西を見れば近くに町がある。この坂さえなければ俺はあんな目に遭わなかったのに・・・消してしまおうか、この坂。・・・さすがに消してしまったら非常にまずいので諦める。・・・やっぱり災害に見せかけて消そうかな。それほどこの坂が忌まわしいのだよ!
ずっとそのまま悩んでいての仕方ないので町に向かう。さっさとギルドに行って早く依頼を終わらせたい、なぜなら美味しい物を食べたいから!まだこの世界に来て珍しい食べ物を食べいないのだから!異世界に来たのだから普段と違うものを食べてみたい!
坂から走って街の門まで行き、ギルドカードを提示して町の中に入る。そのままギルドに向かう。なぜかあった、人だかりを次々に避けて行きやっとのことでギルドに到着。そのまま中に入り受付まで行く、受付の人は依頼を受けた時と同じ茶髪で長髪の美人さんだ。その美人さんと目が合う。
?なんだろ、やっぱりですか~って顔をされたような気がする
「すみません、昨日受けた依頼なんですけど」
「はい、依頼に取り消しですね、では違約金の10%を払ってください」
「いや、そうじゃなくて」
「え、まさか違約金を払えないんですか?その場合、一定期間無償で働いてもらう事になりますが・・・」
「え!、いや!そうじゃなk」
「それではまず・・・・」
話を聞いてもらえない!なんでさ!俺は「受けた依頼の証明部分持ってきたんですけど、どうしたらいいですか?」って聞こうとしたのにどうして依頼の取り消しの話になっているんだ!何か勝手に話が進んでいるし!早く誤解を解かなくては!
「あの!そうじゃなくてですね!話を聞いてください!!!」
「それじゃあですね、ここにサインをしてって、ん?、何か分からない所でも?」
「まず、依頼の取り消しではありません」
「じゃあ何ですか?」
本当に分かっていないのか?
「俺は依頼の証明部分を持ってきたんですけど、どうしたらいいのか分からなかったので、あなたにどうすればいいのか聞こうとしたんです。決して依頼の取り消しではありません」
「昨日の依頼以外なにか受けていたんですか?」
「いえ、昨日の依頼の証明部分ですけど」
言った瞬間、彼女の顔が凍りつく・・・一体なぜ?
「じゃ、じゃあ、その証明部分をこの箱の中に出してください」
俺は言われたとおり箱の中にオークの右手首を入れる。彼女がオークの右手首をじっと見て
「・・・・・・・・・・・・本物ですね」
「そりゃ偽者なんかじゃないですよ」
偽者なんか持ってきて何の意味があるんですか?というか、偽者を用意するほうが面倒でしょうが
「ギルドカードをこの水晶にあててください。・・・もういいですよ。はい、これが報酬の金貨一枚です。ランクも変わっているはずですから確認してください」
金貨一枚が手渡される。そして、ギルドカードを見るとランクがDになっていた。やったぜ!
「あの~どうやってオーク・ロードを倒したんですか?」
やっぱり聞かれるよな~どうみても俺が倒したように見えないからなーちょっと八つ当たりして倒しましたなんて言えないし
「不意打ちで倒したんですよ、こう、後ろから背中を切り裂いたんですよ」
「はぁ~まあいいです。素材の方も換金しますから出してください」
「へ?」
「え?」
「素材の換金って何のですか?」
「そりゃ、オークの皮ですけど・・・って、もしかして剥いでない?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、いけね、剥いでなかったや、えへへ////
「あはははは・・・」
「・・・信じらんないです」
そのジト目はきついです。そして、なぜか彼女が凄く目で見て分かるほど不機嫌になっていき・・・
「あなたは何をやってるんですか!命の危険を冒してまで倒したんでしょ!素材を剥いで換金するのは当たり前でしょうが!」
剥ぐのを忘れました!命の危険ってほどではありません!そんな常識言われても困ります!ああでも、金が手に入らなかったことは痛いです!
「えっと、それは、その、急用を思い出したので失礼します!!!」
「あ!、ちょっと!」
俺は「待ってください!」と呼び止められたがそんなものお構い無しに一目散に逃げる!そんなお説教聴いてたまるか!俺は美味しい物を食べるんだ!
ギルドを出て、しばらくしてから走るのをやめる。ギルドに行くまでの道にあった人だかりが消えていた。人だかりのあった場所の中心には看板が立っており
「ええと、何々、今週の王都のおいしい料理は終了しました。また来週ご期待ください。・・・なんだと!
ここで王都のおいしい料理が食べれたのか!あの人だかりはそういう意味だったのか!畜生!食べたかったなぁ・・・そういえばここって王国だったんだな」
はぁ、一週間待たなければならないのか、いやもう王都に行くか、どうしようか?
Side受付の美人さん
ああ、来ました来ました。昨日依頼を受けた人です。どうやら賢明な判断ができたようです。早速違約金の手続きをしてっと、え?、払えません?それじゃあ、この書類に・・・もう!なんなんですか?
依頼の取り消しじゃない?証明部分を持ってきた?って、この人何か違う依頼受けてましたっけ?ん?昨日の依頼ですか、いやでもまさか・・・証明部分を出してもらい私のスキル「鑑定」で調べてみます
・・・あれ、本物!こんな人がオーク・ロードを倒したんですか!どうやって倒したんでしょうか?
・・・不意打ちで倒せるような魔物じゃないはずなんですけどね、まあいいです。ついでに素材の換金の方もしておきましょう。
え、素材を剥いでないですって・・・あなたは何をやっているんですか!基本ですよ!基本!こんなの誰でも知っているはずなのに!・・・あ!ちょっと!いきなり帰らないで下さい!・・・ああもう!
Gランクで、初心者丸出しで、どこにでもいそうな・・・平凡そうな顔で、どこにでもありそうな武器と服装でたった一日で目立った怪我も無く、オークとハイ・オークとオーク・ロードを倒して町まで戻ってきた。と、ギルドマスターに報告しなければなりませんね。・・・それにしても見かけによらず異常ですね。
Side.out




