詩 触れる
掲載日:2026/04/21
触れるか、触れないかの距離。
今の自分達の心を表しているようで、もどかしい。
あと10センチ、いや5センチか。
自分から触れてもいいのだが、何だか恥ずかしい。
それに先に手を出すと、悔しい気がする。
もちろん勝ち負けではないのだが、何故かもやもやする。
ドキドキ、ドキドキ。
ずっと心臓の音がうるさい。
耳が洗脳されたみたいに、けたたましく鳴っている。
くそ、くそ、くそ。
えいや、とやっぱり自分から手を伸ばしてみた。
すると、相手がびっくりした顔で振り向いてくる。
無言の2人。
それはささやかな時間で、すぐに顔を逸らす。
ただ、手だけはぎゅっと力強くなる。
やった!! 嬉しい!!




