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コトバはおもしろい

作者: 沙華やや子
掲載日:2025/12/25

クリスマスだよ♪

 5才の(まさる)くんには、パパが居ません。

 パパはずっと前にお家を出て行ったっきりなので、勝くんはママと二人暮らしです。


 ママは勝くんが大好き。勝くんも、ママがいつも絵本を読んでくれるのが楽しくてしょうがない。


 今日はクリスマスイブ。


 ママはこっそり、勝くんへのクリスマスプレゼントを準備しました。それは、勝くんが以前からとても欲しがっていた、ちょっぴり難しい小説を3冊。

 勝くん、お勉強が大得意で、中学生のお兄さんが読むような純文学だって理解できるほどです。


 それでも、ママとの絵本の時間にも夢中になる5才の勝くん。


『貝殻がしゃべる時』・『わたしはその夕暮れに』・『太鼓とピアノの喧騒』。この3冊の本を、小学校の図書館で何度も借りては読む勝くんです。

 ママサンタは聖なる夜に勝くんのお気に入りのそれらをチョイスし、準備しました。


 ママは、贈り物に、心を込めてクリスマスカードを添えました。


 実は勝くん……文学博士ですが、サンタクロースの存在を絶対的に信じています。


 ――――夜が明け12月25日。

 勝くんが目覚めると、なんと! 枕元に赤いお花の形をしたリボン飾りのついた、キラキラとした金色の袋がありました!


「ママ―! ママ! サンタさんからの贈りものが届いてるよ!」

 大きな声で、台所にいたママを呼んだ勝くん。


 もみの木の形をした、愛らしい緑のシールで袋は留めてあります。

「楽しみね! なにかしらね、勝!」


「うん」勝くんのまなざしは真剣で、とても丁寧にシールをはがします。


「あ! ママ、お手紙が入ってる」


「わー、良いな~。なんて書いてあるかしらね!」ニッコニコのママ。


「うん、読むよ、ママ……『勝くん。勝くんはとってもいい子。サンタさんはね、頑張っている勝くんをいつもみているよ。――素敵な勝くんへ。メリークリスマス!』」


「わぁ! よかったね、勝」と勝くんを笑顔で優しく抱きしめるママ。


 でも……勝くんの様子がなんだかおかしい……。灰色の雲のような表情です。


「『いつもみてるよ』だって……。ママ、どこで見張ってるの?!」


 あらあら、天才の勝くんだけど、なにやら勘違いしちゃったみたい。


 ママは……勝くんには申し訳ないけど、曇った顔で……意味をはき違えちゃった勝くんのことが、ちょっぴりおかしいやら可愛いやら。

 でも、少し脅えているらしい勝くんがやっぱり可哀相な気持ちになり「『見守っているよ』・『勝の頑張りを応援しているよ』っていう意味だよ」と説明しました。


 すると、少し緊張の面持ちを見せていた勝くんのお顔が、フワっとほどけました。

 ママはホッとしました。


 勝くん、ママ、そしてこのお話を知ったみなさん! ハッピークリスマス!




実はこのストーリーは……事実に基づき創られました!

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