第3話「“ちっぱいの魂”ってやつを教えてやるよッ!」
第1章:巨乳学園でボイン狩り!?
第3話「“ちっぱいの魂”ってやつを教えてやるよッ!」
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学園の空は、爆音と魔力の余波で裂けていた。
ラミア・メガミルクの超乳砲撃が、ティアを襲う。
「受け止めてみなさいよ、貧乳がァァァァ!!」
真っ白な奔流が迫る。
ティアは――動かない。
ではなく、“動けなかった”。
スーツの防壁を突き破るほどの乳量魔力。
それがあまりにも巨大で、ティアの全身を飲み込もうとしていた。
「う……ッ!」
スーツの警告音が響く。
> 《警告:バスト圧力、臨界寸前──》
> 《……しかし、これはあなたが超えるべき“壁”です》
ティアの目に、ふっと浮かんだのは亡き姉の姿だった。
――あの人は、ちっぱいのままでは生きられなかった。
帝国の“増乳改造手術”に耐えられず、壊れてしまった姉。
胸を大きくしなければ、人として扱われないこの世界で、
自分はあえて“平坦”を貫くと決めた。
「……そうだ、私は……」
拳を握る。力がこもる。
「私は、“ちっぱい”を誇って生きると決めたんだよ!!!」
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次の瞬間、ティアの拳が空を裂いた。
「喰らえッ!! 魂穿衝拳ッ!!」
その一撃は、バスト値に干渉する高次波動――
バストマナの根源そのものを打ち砕く、魂の拳だった。
ラミアのミルク砲が、音もなく霧散する。
彼女の巨乳が、ピクリと震えた。
「う、うそ……私の……“自慢の”……!!」
ドサッ。
倒れたラミアの胸から、魔力が抜け落ち、ふわっと縮んでいく。
「えっ……嘘……わ、私のボイン……Aカップ……??」
ラミア、敗北。
“ちっぱい”の勝利が、そこにあった。
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ティアは息を切らしながら、戦場の中心で立っていた。
「これが……“ちっぱいの魂”だよ……」
その姿を見て、学園のちっぱい生徒たちが涙する。
「ありがとう、ティア様……!」
「ちっぱいでも、生きてていいんだ……!」
ティアは振り返らない。胸を張って、空を見上げた。
「……まだよ。巨乳帝国には、あと七人の爆乳八天将がいる。」
> 「私は止まらない。“世界”を変えるまでは、絶対に――!」