第24話「聖なる乳は裂け、記憶が満ちる」
『ちっぱい★ウォーズ! ―この世はボインが正義!?―』
第6章:解放戦線パフパフ蜂起
第24話「聖なる乳は裂け、記憶が満ちる」
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《乳神殿》の崩壊と共に、深層区画の封印が解けた。
淡く光る階段を、ティアたちは慎重に進んでいく。
その先にあるのは、姉が“壊れた”とされる実験室跡。
「……ここだ。」
ティアが立ち止まり、手を壁の古びたパネルに当てると、
ぴたりと反応し、空間がゆっくりと開いた。
重厚な扉の向こうには、冷たいガラスの棺。
そして――そこに眠っていたのは、かつての姉・シェリア・ピンだった。
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かつて麗しく、気高く、優しかった姉。
今は白い衣をまとい、閉ざされたまま微かに呼吸をしているような――
「お姉ちゃん……」
ティアが近づくと、突如として空気が軋む。
「それ以上近づくな、ちっぱい。」
現れたのは、爆乳八天将・第二将。
ヌーヴォ・ドミネーラ
通称「爆乳の支配者」。
精神干渉と催乳波によって、対象の心を支配する能力を持つ。
「彼女はもう、“我々の意志”で目覚めるよう調整済みだ。
ちっぱいの声など、届くはずがないさ。」
ティアの拳が、静かに震える。
「ふざけるな……! お姉ちゃんの心まで、あんたらに弄らせるもんかッ!!」
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戦闘開始!
ヌーヴォの乳波が空間を歪ませ、
脳へ直接「快楽」に似た感覚を流し込んでくる。
「う……ッ、なんて……気持ち悪い……!」
スリィとパッドも一瞬たじろぐ。
「ふふ、ちっぱいに快楽は似合わない。
この快感は“豊かな者”にこそ許されるもの……!」
だが、ティアは違った。
> 「それがどうした!!」
> 「私たちが持ってるのは、乳じゃなくて――
胸に刻まれた、魂と誇りだッ!!」
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ティア、禁断の技を発動。
「小胸羅刹」
精神耐性を極限まで引き上げ、意識を超覚醒状態に引き上げる危険な技。
髪が逆立ち、瞳が金に染まるティア。
「これが、ちっぱいの――本気だ!!!」
一撃、天地を裂く拳がヌーヴォを貫く。
装甲のような爆乳が破裂し、彼女は叫びながら吹き飛ばされる。
「う、嘘……私の…ボインが……!」
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そして――
棺の中、姉・シェリアが目を開けた。
「……ティア……?」
その声に、ティアは目を潤ませる。
「お姉ちゃん……帰ってきて……!」
姉妹の手が、静かに重なった。
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To be continued




