第1話「ぺたんこで何が悪いッ!!」
『ちっぱい★ウォーズ! ―この世はボインが正義!?―』
第1章:巨乳学園でボイン狩り!?
第1話「ぺたんこで何が悪いッ!!」
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この世界は、胸がすべてだった。
権力も、魔力も、恋愛も、進学も――
すべては“バスト値”で決まる。
巨大浮遊学園都市。
そこは“Bカップ以下は立ち入り禁止”と明記された、
爆乳エリートたちの頂点の学び舎。
だが、その最下層に、一人の少女が潜り込んでいた。
「ここが……巨乳共の巣窟ってワケか」
少女の名は――ティア・ピン。
通称、“ちっパイ”。
彼女の胸は、悲しくなるほど平坦だ。
Tシャツを着れば風が通り、
制服のブラは空気を詰めなければズレ落ちる。
それでも――
ティアは、拳を握る。
「私はちっぱいで生まれて……ちっぱいで生きてる!」
「だったら、ちっぱいのまま……この世界、ぶっ壊してやるよ!!」
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学園では、今日も“ボイン狩り”が行われていた。
「ちっせぇのが歩いてんじゃねえよぉ!」
「見ろよこの貧乳、マナ反応ゼロじゃん!ギャハハ!」
ティアの目の前で、無抵抗のちっぱい少女が袋叩きにされていた。
ティアはゆっくり歩み寄り、そっと少女をかばった。
「おい……お前ら、バストでしかマウント取れないって、虚しくないのか?」
「はぁ? なんだてめぇ……って、ぺったんこじゃん!!」
「貧乳はこの世に存在しちゃいけねぇんだよ!!!」
男たちが拳を振り上げた、その瞬間――
ドンッ!!
空気が爆ぜた。
ティアの拳が、風を裂いて突き出されていた。
「これが、ぺたんこ――衝破拳だッ!!」
男たちは吹き飛び、後ろの壁をぶち破って沈黙する。
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少女が目を見開く。
「ど、どうして……私を助けてくれたの?」
「同じ“ちっパイ”として見過ごせなかっただけさ」
ティアは背を向け、風になびく上着の裾の内側で、平坦な胸が静かに息づいていた。
「覚えとけよ。名前は……ティア・ピン。」
> 「この胸は、小さいけど――誇りは、デカいんだよ!!」
【続く】