第14話:「“乳帝”覚醒! そして現れる、真なる敵」 ---
『ちっぱい★ウォーズ! ―この世はボインが正義!?―』
第14話:「“乳帝”覚醒! そして現れる、真なる敵」
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【帝国中央宮殿・バストドーム】
そこは、乳帝国の中枢にして、すべての“バスト力”が集う聖域。
漆黒の天井から、ミルク状のエネルギーが滴るような不気味な空間。
その奥に、玉座があった。
その玉座に、静かに座る一人の女――
「目覚めの時ね……」
乳帝・エキドナ・フルバースト。
真紅のローブに包まれたその身体は、まるで“完璧な母性像”そのもの。
圧倒的な乳圧を持ち、それを隠すどころか“信仰”として広めた張本人。
> 「ちっぱいどもが、ゼロカップを発動した……面白い」
その声に呼応するように、玉座の裏で巨大な影が蠢いた。
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【“真なる敵”の存在】
その影――
いや、“存在”は、人ではなかった。
数千年前、バストをエネルギーとするこの世界を創り出した超生命体――
> 《創乳主グラン=ブレスト》
彼は、あらゆる次元のバストを観測・制御し続けてきた“乳の神”。
そして今、ちっぱいによる反逆の波動に呼応し、再び目覚めつつあった。
> 「この世界を、ちっぱいに染めさせてなるものか。大きさこそ力、大きさこそ正義……!」
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【ちっぱい連盟・仮拠点】
ティアとスリィは、ミルク農場での戦いから帰還していた。
服のほころびを直しながら、スリィがそっと自分の胸元を見下ろす。
「……やっぱり、私、完全にゼロになっちゃったんだね」
その声には、悲しみではなく――どこか、誇りが宿っていた。
ティアは笑って彼女の背中をポンと叩く。
「ゼロこそ、始まりだよ。ここから、あんたは最強になれるってことさ!」
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【連盟評議会】
その夜、ちっぱい連盟の幹部たちが揃う地下会議室。
瓦礫で組まれた円卓に、数人の姿が集まっていた。
・ティア・ピン(ちっぱい革命の旗手)
・スリィ・ミニモア(ゼロの使徒)
・パッド・エンジェル(情報技術担当)
・“無乳僧”パンタ・レイ(参謀)
パンタが、静かに口を開く。
> 「ゼロカップ・ブラは、創乳主の力に匹敵する唯一の対抗手段……しかし、反動が大きすぎる」
> 「おそらく……次に奴が動けば、“ちっぱい”だけでは足りぬ」
沈黙が落ちる。
ティアはゆっくりと拳を握りしめた。
「なら……他の“形”を探すだけ。私たちだけの、価値の証明を」
> 「胸の大小じゃない、“意思”で世界を変えてやるんだよ!!」
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【帝国の動き】
同時刻、帝国各地に通達が走る。
> 《第壱乳師団、第参爆乳部隊、即時動員》
《聖乳騎士団を全軍覚醒態勢へ》
《最終兵器“マザーブラ”の封印解除を申請》
乳帝・エキドナは、静かに微笑んだ。
「始まるわね、世界最終戦争……」




