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第11話「乳帝の影、迫る!ちっぱい連盟、次なる戦地へ!」



ティアは静かに拳を握っていた。

バイン・バインとの激闘から数時間後。

廃墟となった旧学園跡で、瓦礫の中に立ち尽くす少女たちの姿があった。


「私たち……勝ったのね」

スリィ・ミニモアが呟く。まだ幼さの残る声が、空気に滲むように響いた。


「いや……これは始まりだよ」

ティアは答える。

拳の感触。バインの崩れた乳山にゅうざんの圧倒的質量。

勝利の実感と、恐ろしい予感が胸をよぎる。


> 「巨乳帝国は、もっと恐ろしい何かを……まだ、隠してる」





---


その夜、ティアたちは仮設拠点「ちっぱい連盟本部」へと戻った。

そこは、元・下着工場跡地を改造した秘密基地。

壁一面に張り巡らされたバスト値分析図、監視カメラ、歴代ブラの展示棚……


「うわ……なにこれ……」 スリィが思わず口にすると、ノップ(AI)が答える。


> 《これはかつて反乳地下組織「フラット・レジスタンス」が使っていた施設です》




> 《胸圧データ、捕乳記録、乳帝の暗号など、ここには全てが眠っています》




ティアはノップの言葉にうなずきつつ、机の上に広げられた地図へ視線を移す。


「次の標的は……『ママミルク農場』。乳帝の“栄養供給源”だっていうじゃない」



---


そこに――突然、通信機が唸った。


> 《……こちら、ミルク帝都内より極秘電波……応答願います……》




ティアとスリィが顔を見合わせる。


「この声……誰!?」


> 《……私は“シルエット”……乳帝に仕える、裏切り者です。》




> 《あなたたちの戦いを見て……信じたくなった。“胸の大きさ”が全てじゃないと》




> 《この世界の真実を、あなたたちに預けたい》




――プツン。


通信は、そこまでだった。


だが、ティアの瞳は確信に満ちていた。


「行こう、スリィ。真実があるなら……この“ちっぱい”で、掴んでみせる!」


「うんっ、私たちで、世界を変えよう!」



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