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吉凶は夢に萌す  作者: 邑 紫貴
オマケ
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オマケ短編2つ・・

(オマケ:猫塚先生と)



「もう、あいつら消えればいいのに。言い加減、あんなアヤカシ共を知っている人間もそろそろ寿命で……そうよね、私が幾ら減退したからって死神の人気はあるわけだし。逆に利用してやろうかしら。」


人間に左右されるような理では駄目だと、最近の猫塚先生は過激派になりつつある。


減退を選んだ古の理に反するのは、簡単じゃないよね。

父と一翔の件でお世話になったし、母は配下に置いてもらっているのに。


「気にしなくてもいいわ。神域にいるだけで存続できるのだから。」


「先生、大鷹くんを配下にしたのは寿命が関係しているんですか?」


先生は遠くを見るような視線で微笑む。


「確かに私が配下に出来るのは、命に関する弱者だけど。寿命に係わらず紋葉に好意を抱いたのだと、そう思ってよ。」


アヤカシの存在意義や理に反しても、猫塚先生と大鷹くんの関係は変わらない。

想いは同じ。純粋なのだと、少し切なくなった…






(オマケ:光莉&屈狸くん+白狐)



「まぁ、需要と供給じゃ。しゃあないわ。私等は頼られてナンボやけんな。」


かと言って毎回、屈狸くんを噛むのもどうなのかな。


「僕は、光莉さんの気持ちが本当なら良いですよ。」


毒されてきたのかな。

彼も前は、なぜ噛むのかと言っていたのに。


「配下に置けるいうんは、気持ちが無いと無理やけん。他は神域に留めるとか……。そう言えば白狐、あんたの栄養は人間と同じなん?稲荷寿司やっけ。」


父は獣姿で伸びをしてから、本棚に駆け上って座る。


「見下ろすとか、立場がちゃうやろ。」


不機嫌な光莉に、満足そうな笑みを見せた。


「稲荷寿司が狐の主食とか、冗談だよね。肉食だよ、僕は。くくくっ……ネズミを喰らうからね、狸でも案外。」


光莉の怒りが、こっちにまで伝わるようなピリピリした空気。

お母さんと離れているのが、少し不満なのかもしれない。


「ふん。はがいたらしい。化け猫のところにでも行きなだ。」


了承を得たと思ったのか、父は青白い火の玉になってから消えた。


「告美、白狐が言うんも一理ある。『神仕えは、数が減るけれど能力の減退はない。寧ろ、力を蓄えた宝庫』。それでも配下に置けるんは、限られとる。空馬先輩と、仲良うしぃなぁ。」



『“彼”も告美を配下に置けんのだけは覚えておいて欲しいんよ』


そうだね、私は一翔の配下で生きていく。

出来るならアヤカシの未来を、不吉を覆すため……


吉凶は夢に萌す…………






読んで下さり、ありがとうございました。

これは2016.4.22に書き終えた作品で、その時期に【なろう】掲載していたはず…(記憶にない)。

アヤカシとか面白そう。夢を奪われたから取り返すようなLOVEバトル♪みたいな軽いノリで開始。

早く終わりたいのに終わらなくて、とにかく完結したい衝動で駆け足になっています御免なさい。

読みながら更新作業を繰り返し、拙い作品だと思いつつ…修正しない←ごめんなさい!

一つ、父親の件を事前に言っている個所を見つけたけど…(それも当時は何らかの意図があったのだろうかと)修正してません!←探してみてください(おい)

毎回、安易な考えで物語を書き始めて後悔を繰り返した過去よ…懐かしい(遠い目)

活動拠点が2025.3月のサ終決定して、掲載場所を幾つか試行錯誤して【再掲】のはず…記憶にない←

私の作品は、おおらかな気持ちでお楽しみください。

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