表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ふたつの転生~異世界行ったら憑りつかれてたけど、どうやら賢者の転生が失敗したらしい~  作者: 半分のリング
4章 交差する物語

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/55

33話 魔力を使いすぎると気絶するらしい

 人は魔力を消耗しすぎると倒れるのである。そう、俺のように。

 倦怠感から始まり運動能力の低下、最後には気絶である。俺のように。


 魔力で身体能力を強化しているのに、身体が動かなくなってしまったら本末転倒だ。

 でも今回の場合、倦怠感も運動能力の低下も俺には気付けなかった。身体を動かしていたのはジェリカたから。なので急に意識を失った、という結論に至った。


 そして魔力の総量は成長期を過ぎると増えない。体の成長期ではなく魂の成長期だ。

 ならばどうするか。魔力の理解を深めると効率が良くなり効果も上がる。……全部ジェリカの受け売りだ。


 俺は武器の強化にしか魔力を使ってないのにジェリカよりも先に気絶した。これは由々しき事態である。

 なので今、魔力の理解を深めるべく瞑想みたいなことをしている。

 筋肉痛で動けないから暇を持て余しているわけではない。


「フレッドー、起きてるー?」


 セレスである。

 昨日から俺はセレスに介護されていた。

 動こうと思えば動けるけど、やっぱり痛いから甘えてしまっている。今は夕食を持ってきてもらったところだ。

 毎回、美味しいかどうかを訊かれ、頷くとホッとしたような、少し嬉しそうな顔をする。

 これってやっぱりあれだよな。セレスが作ってるってことだよな。俺はそこまで鈍感じゃない。だから分かるんだ。



 食べ終わった食器を持ってセレスが廊下に出た時、誰かと出くわしたようで話し声が聞こえてきた。


「もうあんな奴ほっとけ」

「……なんで?」

「なんでってお前――」

「今さら兄貴面したって、もう遅いですよーだ」


 兄貴……だと? 確かに二人とも赤髪だ。いや、しかし……。

 エルドよ。だからいつも不機嫌だったのか。さっさと妹離れしろ。そんなだから妹に邪険にされるんだ。


 ……もしかしたら俺は鈍感なのかも知れない。

 こんな時は瞑想だな。うん、それがいい。


(ジェリカ、居るか?)


 やっぱり反応はない。いつ目を覚ますのだろうか。

 大森林を突っ切るにしても、まずは相談したいんだけどな。

 浅い場所を通って帝国兵に見付かったら面倒くさい。かといって深い場所だと迷子になる自信しかない。詰みである。



 俺がもっと強ければこんな事にはならなかった。ジェリカには助けてもらってばかりだ。

 せめてジェリカの足手纏いにならないように、魔力の理解を深めないとな。


 身体の中に意識を向けると、自分の魂だけでなくジェリカの魂もあるのが判る。

 いつもより弱々しい光だが、それでもジェリカはここに居る。何も心配することはない。


 ジェリカが戻って来るまで俺は鍛錬を続けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ