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ふたつの転生~異世界行ったら憑りつかれてたけど、どうやら賢者の転生が失敗したらしい~  作者: 半分のリング
3章 踏み出せない心

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22話 同行

 討伐依頼を眺めていると、ダイアウルフの討伐依頼があった。北方の森を中心に生息している狼だ。

 家族単位で生活しているが、大きくなり独立すると行動範囲が広くなる。

 ちょっと遠い村だけど、危険なモンスターだし狩っておくことにした。


「あー! また一人で危ない依頼受けようとしてる!」


 セレスである。


「いや、キラーマンティスよりは弱いし大丈夫」

「まぁそうだけど……。いい加減、パーティ組みなよ」


 こっちにはジェリカが居るから実質二人組なんだけどな。まあ言ったところで白い目を向けられるだけだから黙っておく。


「その村、私たちの依頼と方向一緒じゃん!」

「なんの依頼?」

「護衛依頼だよ。途中までだけど一緒に行かない?」

「うーん、どうするかなあ」


 俺を睨んでる人が居るんだよな。あの赤い短髪の男。確かエルドだったかな。

 セレスと話してる人に対してはだいたいあんな感じだ。分かりやすい。


(一緒に行ってあげてもいいのではないか?)

(まあ……偶にならいいか)


 返事をする間もなく背中を押された俺は、セレスのパーティの前へと連れて行かれた。


「はーい、今日はフレッド君も一緒に行きまーす!」

「ほんっと、セレスは強引なんだから」

「まぁ今に始まったことじゃねーけどな」

「はいはーい、知ってると思うけど一応紹介しとくね。右からネリア、オリクト、エルドね」


 魔法使いに槍使いに盾持ち剣士。そしてセレスが弓使い。バランスいいな。

 確かネリアは治癒魔法も少しできるって前に聞いたな。


「急にすまない。フレッドだ。よろしく頼む」

「じゃ、歩きながら説明するね」



 セレスたちは街や村を経由しながら、王国東部にあるアゼリアブルグまで商人を護衛するらしい。ディーグの南東に位置する、領都である。

 取引しながら移動するみたいだから、そこそこの長旅になるんだろうな。

 アゼリア領の広さは王国でも随一みたいだし。さすが侯爵家。


 そして最初の村までは方角が一緒だ。

 ディーグから東に伸びる街道を進むと、半日と少しで最初の目的地に辿り着く。

 街道の南側にはモンスターが生息する森林地帯が広がっているから、こういった護衛依頼も舞い込んでくる。

 その村で一泊した後セレスたちは南下、俺は北東に進む。だからそこでお別れだ。



 護衛対象との待ち合わせ場所に着くと、馬車が三台。思ったよりも規模の大きな依頼だった。

 最近勢いのあるパーティみたいだから、こんな大きな仕事もできるんだろうな。



 それにしてもエルドよ。いつまで不機嫌なんだ?

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