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ふたつの転生~異世界行ったら憑りつかれてたけど、どうやら賢者の転生が失敗したらしい~  作者: 半分のリング
2章 もう一つの物語

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18話 想定外

「かなり進んだけど、この森ホント広いなー」


 リョウヤは追跡珠を確認しながら進む。しかし変化がほとんど見られないためか、ほんの少しだけ不安に駆られていた。


「ホントにこっちでいいのか?」

(そのまま真っ直ぐ進みながら聞いて欲しい)

「え?」


 その声に目を丸くするリョウヤ。追跡珠に視線を落とし『これって道案内する機能でもあるのかな』などと考えていると、予想外の質問が飛んできた。


(クリスティアは信用できると思うか?)

「は?」


 質問の意図が理解できないリョウヤであったが、この声は確実にクリスティアを貶すものだと言うことだけは判った。


(あの時の選択は本当に自分の意思だったのか? 過去の自分はその選択肢を選んでいたのか?)

「……」

(これまでの事を思い返してみるといい。いくらでも心当たりがあるだろう)


 魅了とは被対象者の意思を捻じ曲げる魔法の総称である。その方法はいくつかあるが、どれも本人が選択しないであろう言動を取ってしまう、という点では一致している。

 ならば答えは簡単だ。過去を正確に認識させてやればいい。捻じ曲げられた過去に違和感を覚えさせてやれば、その歪みは次第に解消されていく。

 その魅了がどれほど強力なものであっても、時間を掛ければ必ず解けるのだ。そのはずだった――


「お前さっきから何言ってんの? ってか誰だよ出てこいよ」


 魅了の効果はエリクトルの想定を遥かに超えていた。


「おい! 聞こえてんだろ出てこいよ」


 過去を振り返ろうともしなかった。むしろ火に油を注いだ形になってしまった。


 魅了以外の魔法も同時に掛けられていたのだろうか。そうだとしても、ここまで反発されるものなのか。

 そもそも召喚されて以降、ヒーリング以外の魔法を掛けられた形跡はない。召喚の魔法陣にそこまで多様な効果を組み込めるものなのか。現物を見ていない今のエリクトルには答えを見出せなかった。



 ならばそんなことを考えても仕方がないと、エリクトルは思考を切り替える。

 魂に掛けられた枷の解析を急ぐ方が建設的だと、騒ぐリョウヤの声を聞き流しながら解析を進めるのであった。

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