13話 金髪碧眼の……
気が付くと目の前に金髪碧眼美少女が居た。
何を言っているのか解らないなんて言ってる場合じゃない。目の前に金髪碧眼美少女が立っているんだ。
何か話しているがどこの言葉だ? このローブを着たやつらは誰だ? 金髪碧眼美少女を囲って何の話をしてるんだ?
いや、違う。初めて聞くはずの言葉なのになぜか理解できる。俺はその言葉を"知っていた"。
「お初にお目にかかります。わたくしの名はクリスティア・フィル・ラミレス。あなたの名をお伺いしてもよろしいでしょうか」
戸惑っていた俺に、金髪碧眼美少女が問い掛けた。
「……亮哉。俺は相田亮哉だ」
「なるほど……。リョウヤ様、でございますね。突然この様な場所に招いてしまったこと、深くお詫び申し上げます」
とても可憐な少女の姿に俺は……惚れた。一目惚れだった。
少女といってもたぶん年上だ。振る舞いからしてどこかのお嬢様だと思う。俺とは身分が違うんだろうな。それでも惚れたもんは仕方ない。
「いや、大丈夫。それよりここは?」
「この様な場所では落ち着いて話もできないでしょう。どうぞ、こちらへ」
気になることは色々あるけど、まぁ部屋に着いたら説明してくれるみたいだし、焦ることはないか。
通された部屋で金髪碧眼美少女と二人きりになった。これはひょっとしてチャンスなのでは?
「それでは改めて申し上げます。この度はわたくしどもの勝手な都合で呼び寄せてしまい、心から謝罪いたします」
心の底から謝ってることが分かる。こっちが申し訳なくなってくるほどだ。
「いや、ホント大丈夫なんで。それより説明を……」
「そうでしたね。では、ご説明します。我が帝国では近年、周辺国との争いが激化しており――」
そうして話し始めた金髪碧眼美少女は、この国のことをとても大事に思ってるように思えた。
周辺国との領土争い。
モンスターによる被害。
資源が乏しい帝国では物資の調達もままならないこと。
食料問題がないことだけは救いだけど、国交のある国は一つしかなく、常にギリギリでやっていること。
そんな時、古い歴史書にとある魔法陣のことが載っていて、それを調べていく内に俺が召喚されることになった魔法陣に辿り着いたらしい。
つまりこれは勇者召喚ってやつか。
俺、この国救っちゃう? 金髪碧眼美少女に惚れられて異世界ハーレム生活しちゃう?
未来のことを考えると夢が膨らむな!
「俺、やります!」
「ふふっ、ありがとうございます」
やべっ、ちょっとテンション上げすぎた。立ち上がってガッツポーズはやりすぎだったか。
でも、はにかんだ顔も超かわいい!
「では、よろしくお願いします。リョウヤ様」
差し出された手を取り握手を交わす。
「任せてください! えっと……」
「わたくしのことは、クリスとでもお呼び下さい」
さぁ、素晴らしい異世界生活の幕開けだ!
魅了魔法の効果でリョウヤのテンションがおかしいです。




