儚く脆く
~0話プロローグ~
━━彼女は理解出来なかった
…軍令部が核を落とし自分たちを見捨てた事?
違う、なぜ自分だけ生き残ってしまったのかという事である
──3時間前
「…何人いる?」
そう隊長が問う、
「生存者36人、うち経戦可能人数27人です。」
片腕に包帯を巻いた隊員の1人が報告する。
「かなり減らされたな…昨日は100人近くいたろ」
被弾した腕に治療薬を打ち込みながら隊長は言う。今このテール帝国は隣国のアルメ公国と戦争状態にある。この戦争の発端は公国の急速な軍拡を危惧した帝国が国境に軍を配置し威嚇。それに応じて公国も軍を配置し両国は睨み合いとなった。
この時点で両国は平和的に解決しようと歩み寄りかけていた。だがしかし、極度の緊張と不安により帝国の兵が謝って発砲、それが公国弾薬集積所の火薬に運悪く命中。
同日、戦争が始まった。
初めは帝国軍第1師団の戦車混成師団によって前線の''人''で構成された師団を蹂躙。国境周辺の村や町を破壊しながら進んだ。圧倒的な戦力差を前に、このまま帝国軍が勝利して終わる…と、帝国の人間と公国の一般人は思っただろう。
しかし、それでは終わらなかったのである。
まず初めに公国は帝国との条約により禁止されたはずの原子爆弾を破壊された町に投下したのである。これにより同市街地にいた師団は全滅。さらに前線の後退を余儀なくされた。
さらに公国は機械兵士や自動人形、自立機銃等''人''ではなく''機械''によって構成された軍隊を前線に送ったのである。……そして後退に後退を繰り返し帝国領内の国境付近の街まで押し戻されたのである。
「さて、この後どう動くか…α、何か案はないか?」
隊長はαを呼ぶ。
「はい、1度部隊の配置を変え、前線を下げるべきです」
彼女はα、本名ではなくコードネームである。訓練隊時代から成績がよくこの04大隊に編成されたのだ。
「なるほど。市街地は元々入り組んでるが瓦礫などで更に崩れた場所を陣取るんだな?」
「その通りです。相手は機械…なおかつ自立機動兵ばかりです、瓦礫を踏破してくる前に叩けると思います。」
「ふむ、良い案だ。通信兵!本部に連絡を!!」
そう言って無線兵に命令をする。
「直ちに!」
無線兵は無線機を使い本部に連絡を取る…が、そこに返ってきた返答は誰もが予想していない事であった。
〜1話奇襲、閃光、壊滅〜
「な、なんだって……」
無線兵はそう言って通信を切り、黙ってしまった。
「おい、なにを言われたんだ?」
隊長は司令によっては変更を急がねばならない計画をねるために早く報告が欲しかった。しかし、その兵士はなかなか言い出せないでいた、その顔には明らかに恐怖が浮かんでいる。
「…おい! 何を言われたん━━」
隊長がもう一度問おうとした時だった。
目の前で無線兵が…撃たれたのだ。彼は一瞬止まった後、撃たれた反動で頭がビクンと跳ね、そして地面に倒れた。銃声はなかったから恐らく実弾系で狙撃銃、一瞬でそう判断したαは反射的に叫んだ。
「スナイパー!」
同時に自分は無線兵の持っていた通信端末を拾いながら瓦礫に飛び込むように隠れた。αの声を聞き一瞬遅れて隊長以下生存兵も遮蔽物に身を隠した。
「どこからだ!」
隊長が無線機で聞く。αは自分の分析できる限りで状況を説明する。
「発砲音がありませんでした、恐らく実弾系で消音器付き狙撃銃の類いでしょう、打たれた方角はここから11時の方です」
「11時だな⁉ その他の敵はいるのか? 偵察兵確認しろ!」
隊内の偵察兵の生き残りがドローンを使用し偵察を開始し、すぐに報告が来る。
「ドローンの視界内だけでも歩行自立兵器6体自立装輪兵器2体、追っ手の小隊です。所属は……くそっ壊されたか」
追っ手がどこの部隊かは確認出来なかったが間違いなく公国の部隊であり、この壊滅寸前の部隊を1人残らず捻り潰そうとしているのは間違いない。
突如兵器が瓦礫への銃撃を始める。狙撃手が撃った辺りに残党が居ないかを掃射で確認し始めたのだ。8mm弾が瓦礫を削る。一部の瓦礫を銃弾が貫通し、そこに隠れていた部隊員の体に風穴を開けてゆく。長時間一方的な銃撃が続き、兵器の小隊たちは殲滅から捜索へ移行した。
銃撃が止み隊長はどうするかを考え始めた。
ひとつ、このままやり過ごす。
ひとつ、犠牲を払ってでも後退する。
どうするか…そんなとき、通信端末の報告がまだであった事を思い出しαに言った。
「α、通信端末から最新の通信記録を確認して報告してくれ」
「了解しました」
αは端末を操作し始める。
端末には以下のようにあった
送信 55分前
日付 今日
相手 作戦本部
連絡 04大隊
内容
ただちに現区画を離れよ。
30分後に核を投下する、投下後連絡が無い場合
生き残りがいたとしても逃亡兵として扱う。
以上
「………隊長、核が来ます」
αの報告に隊長だけでなく生き残り全員が固まる。唇をかみながら隊長は唸るような声で聞く。
「……それは、あとどれくらいだ」
「5分です……」
その言葉は、つまり逃げ場はなく見つかるか核が落ちてくるかの絶望の二択を意味していた。
1人の兵士はその恐怖から叫びながら走り出した。当然近くにいた兵器に蜂の巣にされる。
それを横で見ていた兵士は止められなかった自責の念と、やはり恐怖から撃つのをやめた兵器に対し手に持っていた対戦車砲を撃ち放った。彼の放った砲撃は回避行動の間に合わなかった兵器の脚部に命中、さらに爆発に装輪兵器を巻き込み2体を行動不能にした。
しかし、動きを止めただけ、そう止めただけである。兵装の撃破までは行かず、反撃の銃撃によりなぎ払われる。
核で死ぬよりは、、、そう皆が考え隊長が、
「総員、突撃用意──」
無線に叫ぶ直前、大きな音がし始めた。
ヒューという独特な音
音からして大きなもの
音源は空からである
一機の兵器は上空を見上げた、カメラをズームし見たものは、ひとつの爆弾である。通常のものよりも格段に巨大な、形状は航空爆弾と言うよりは爆雷のような、そして、次に爆弾の中の成分の分析を初める。
中身は核と同様の成分を検出した。
兵器は警報を爆音で鳴らすと同時に対空射撃を初めた。同時に04大隊の残兵も走り出す、少しでも爆心地から遠ざかるためだ。
……しかし、現実は非情で、神様は薄情であった。自立兵器の兵装は対空を目的にしていなかった為、上に向けて撃つには、著しく精度が悪く当たる事はなかった。
一定高度に達した爆弾が起爆する。辺りは青白い光につつまれ爆心地に建物や、瓦礫、兵器は吸い込まれ、そして吹き飛ばされた。
この世界の核はマロニウムという物質とケラニウム石という鉱石を激しくぶつける事によりそこに一定時間小規模ではあるがブラックホールのように吸い込む空間を作る、そしてその反応が終わると、一気に外に放出される。
唯一の使う利点としては放射能などの有害物質が残らない、というより爆心地に物が残らない事だろうか。
その周辺は高度によってはクレーターができ、瓦礫も残らないくらいの衝撃で吹き飛ぶのだが今回は高度が少し高かった。実際、クレーターは作られず、瓦礫も沢山残った。
そして、司令部の思惑通りに敵の部隊も殲滅できた。
しかし、爆心地に限りなく近かった04大隊は…
「……げほっげほっ、だ、だれか」
少ししてαが起き上がる、彼女は爆発の起きる前に背の高い建物の内部に飛び込んだため、幸い軽症で住んでいた……とは言っても建物は1階の部分の瓦礫以外ないのだが…。
04大隊はここに壊滅した。あるものは爆心地に吸い寄せられ、あるものは爆心地からの放出により飛んできた瓦礫に轢かれた。足元には誰かの腕、近くの床には引きずられた血の跡があった。
「そんな……だれか!」
「お、おい、おれだ…ここにいる」
αが声の方に駆け寄る。そこには、隊長が瓦礫にもたれていた、腹部に鉄筋が刺さった状態で。
「隊長…すぐに手当を…!」
「いや…もう長くない…それに、すぐ公国の部隊が来るだろう…逃げろ」
「嫌です!隊長を置いて行けません!」
αは、この04大隊に配属されてから今まで彼に何度も助けてもらい、そして、誰よりも長くいた人物だ。
気づけば泣き叫んでいた。
「隊長と一緒に居れないのならば、私はここで!!」
「……α!」
隊長の張り上げた声にビクッと肩を竦め泣いていてグシャグシャの顔で隊長を見つめる。
「いいか、逃げろ、これは俺からの最後のお願いだ…頼む、聞いてくれ…ゴフッ…ぐっ…お前には生きていて欲しいんだ…」
血を吐きながらも、最後の気力を振り絞りながらαに隊長はそう放った。
「…わかりました。隊長…。」
泣きながらも、確かにそう言ったα。それを聞いた隊長は笑顔で、
「必ず生きろよ、元気で、」
そう言って彼は、生涯に幕を下ろした。隊長が冷たくなった後、αは泣き叫んだ、言葉なのか分からない、意味の無い言葉を叫びながら。
気がつけば既にひは傾き、辺りが暗くなり始めていた。
「隊長、みんな、私行きます。必ずあなたたちの死を無駄にはしない。」
町外れの元農地だった所に回収できた隊員と隊長の遺体を埋め、墓標を建てた。彼女が彼らに出来る最後の事であった。
そして彼女は歩き出す、まずはこのエリアから1番近い補給基地を目指す事にした。
〜2話市街地から補給基地へ〜
市街地で部隊が壊滅してから約2時間、彼女は森林を歩いていた。別に、日差しを避けたいなどと乙女じみた考えではない。追っ手が来た時に気を遮蔽物にして身を隠しやすく、また逃げて追っ手を撒きやすいからである。
彼女はふと立ち止まり、自分の腰に手をやる。拳銃用ホルスターが装着されており、そこには隊長の使用していたハンドガンが入っていた。
-H7・マシンピストル-
部隊長のみ所持している銃である。隊長の形見であり、土に遺体を埋める直前に、αの所持していた銃と交換で所持している。もちろんαのは、隊長と一緒に埋葬した。6.5mm弾を使用するため、αの所持しているメインのサブマシンガンと共通弾薬で、とりまわしがいい。αに元々支給されていたサブウェポンは9mm弾を使用するためポーチを圧迫していたが、彼女がそれに気づいたのは市街地から脱出した30分後である。共通弾薬なんていうどうでもいい利便性よりも、隊長が居てくれるという安心感からそんな事も忘れていたのだ。
彼女のサブマシンガンは、自らがカスタムしたこの世に一丁しかない銃だ。
-Mk3- と呼ばれる一般兵に支給されるサブマシンガンである。兵士たちにはカスタムをせずに支給されるのだが、消音器や、拡張軽量化マガジンを付けられるように自らの手で改良した物となっている。
半分ほど森を抜けた頃に、上層部に通信端末で自分以外は死んでしまった事を伝えた。すぐに返信が返ってきたが、きたのは自動送信機械の文章であった。
送信 作戦司令部自立指令装置
日付 今日
宛て 04大隊長
連絡 04大隊通信端末
内容
04大隊隊長以下隊員は戦場から逃亡した逃亡兵として通報されています。大人しく投降するように。応じない場合は射殺の許可も出ています。大人しく降伏すれば命は保証します。
以上
やはり、上層部は核を使ったのを口外されたく無いのだろう。だから、強行して早めに落としたのだろう。αはため息をつく。
やはり司令部も、上層部も、部隊は駒であり、ただの資源。人とは思ってないのだろう。
そう思うと余計にむしゃくしゃしたが、それよりも今は、補給基地に行き、誰かとコンタクトを取ってみるべきだろうと判断し、彼女は歩く。彼女は森をぬけた、その先には砂漠がある、皇国の核やロケット、ミサイルに激しい銃撃戦。残ったのは不毛の地と化した大地だった。
しかし、この砂漠さえ超えれば補給基地はすぐそこだ、幸いここの不毛な大地は横断するだけなら広くはない。バックの中身を確認すると、携帯食料の残量がほぼなく、水もそれど残ってない。追い打ちをかけるかのように弾薬も、市街地の戦闘でほぼ使い切ってしまっていた。
「今戦闘になると厳しい……急がなければ」
彼女は補給基地に向けさらに足を進めるのであった。
~3話補給基地での記録~
不毛の地を歩く事約4時間、ようやくαは目的地に到達した。補給基地F-103。04大隊のいる前線へ補給を行っていた場所だ。市街地での戦闘が始まってから補給が途絶えたのは、司令部の作戦を知っていたからか、それとも…αは考えたが、その答えはすぐにでた。
たどり着いたF-103基地は見るも無残な状態になっていた。備え付けの対空砲や、防衛火器は、粉々に破壊され、火が上がっている。最も基地で頑丈な対爆倉庫の屋根が吹き飛んでいる事からその悲惨さが伺える。
これじゃあ生存者は…そうαが思った時であった。
「医療班は報告を! 動ける偵察兵は対空警戒を! まだ本部に連絡はつきませんか⁉ つき次第私に回してください!!」
聞き覚えのある声が通信棟の奥から聞こえる。
「…トキ?」
αがトキと呼んだ彼女はこちらに振り返り豆鉄砲をくらった鳩の様な顔をする。
「あ、α?あなたなの…?」
トキ、本名はトキノ。名前からコードネームとしてトキ、とついた。彼女は04大隊支援補給隊、F-103の補給基地長であり、そしてαの同期である。
「トキ、これは一体どういう状況なんだ?それに、数日前から補給もしてくれなかったのは何故だ? その理由、聞かせてくれるな?」
彼女は泣きそうになりながらも、この数日間にあったことを語りだした。
「3日前に本部から04が壊滅したから撤退準備をしろって言われたの。それで、補給をしに行けなくて…偵察に出た小隊も帰ってこないし昨日の朝には公国の攻撃機が攻撃してきて……」
上層部は核を投下する数日前には、既に04大隊は全滅したものとして、消息を断たせようとしていたのだ。
「そうか……弾薬と携帯食料を貰えないか?私は他の戦線に行ってみる、お前達は撤退しろ」
「でも、あなたひとりでなんて…せめて私だけでも連れてって下さい!」
「お前は補給隊の長だろう。部下をおいていくなんて馬鹿なことをいうのはよしてくれ。それに、まだ死んで欲しくない」
そう言われたトキは俯き、完全に黙ってしまった。αは瓦礫を撤去している兵士たちに声をかける。
「弾薬集積棟の防衛兵の生き残りはいるか?」
すると撤去作業を中断して一人の男が来近寄ってきた。
「はい、私とそこにころがってる奴らがそうです。私は無傷ですが、彼らは爆撃の近くにいたもので…生きてるのがやっとの状態です」
弾薬集積棟の班長と名乗った男はそう言った。
「そうですか……余ってる弾薬と食料、あとは医療キットをいただけないでしょうか」
αがそう聞くと、班長は弾薬と医療キット、そして食料の乾パンに水、さらには新しいバックパックを持ってきてくれた。
そして、こう耳打ちしてきた。
「αさん、あなたと補給隊はどうやら逃亡兵として手配されていますが何か別にあなたたちの本国から指示が出ててきっと何か事情があるのでしょう?いえ、何となくそんな気がしただけです。ですので私からの贈り物です。どうかご武運を」
そう言いながら彼は、中型手榴弾を渡してきた。
地下火薬庫で起こった誘爆から運良く生き残ったものらしい。
「ありがとうございます。確かあなたは、最後の補給に来てくれた方ですね。あなたもどうか無事に下がってください」
お互いは無事を祈り、握手を交わした。そして、彼女は再びトキのもとへ戻ってきた。
「トキ、お前は訓練隊の時から弱虫だった……だが、これからはそれじゃ通じないのよ。いい?絶対に生き延びて。そして、また会おう。それまで私も死なない。…約束してくれるね?」
αはそうトキに言う。彼女は、泣きながらαに言葉を返す。
「あなたこそ、ぜったいに…絶対に生きて帰ってきてよ! あなたが死んじゃったら私は…わたしは……!」
トキは、ついに大声で泣きながらαに抱きつく。αは、やさしく、包み込むようにそれに応じる。お互いの腰のピストルが泣き声にまじり儚い金属音をたてる。
━━━そうしてαと、基地の駐屯部隊は、それぞれ別方向に向かい出発する。
駐屯部隊は後方へ、αは………
補給基地を出たαは、端末を開く。そこには、司令部のある指揮官から送られてきたメッセージがある。送り主は、彼女が軍司令部で唯一信頼している指揮官。
地図を開き、次の目的地を確認する。メッセージの命令に従い、彼女は次の戦線へと歩き出した。ふと、トキの言葉を思い出し、絶対生き残ると、心に誓ったのだった。
~4話逃走、偽装~
彼女の端末には、ニュースのように軍部の情報が、飛んでくる。手配をされている端末は補給部隊に引き渡し、部隊から端末を1台もらったため、情報が途切れることなく入ってくる。今日は、北の戦線に爆撃をしたようだ。
爆撃、と言っても、近くにいた師団の反応も、消えてしまったので、恐らく核だろう。既にこの戦争で、10以上の核が、大地に落とされている。国土は更地と化し、住む場所を失った国民は少なくない。
帝国も、公国も、核は抑止力になる。と、公言して生産をしていたが、いざ戦争となると、お互いの領地に、一般人、兵士や兵器、人間でも、機械でも、何があっても関係無い。そう言うかの様に、核を落とした。所詮力を持ってしまった人間同士、どちらも考えている事は、さほど変わらないのだ。
彼女は再び不毛の地を抜け、公国と帝国の国境に位置するいくらか森林の残っている場所を歩いていた。途中で食料を食べ、荷物を整理して出発しようとした時、思わぬ事態が起こった。
「おい! 貴様!!どこの国の兵だ! 言え!」
近くを歩いていた、帝国の警戒兵に、見つかってしまったのである。腕章と部隊章、使用武器から2人組の、帝国第3国境警戒兵であると理解した。
「私は…」
04大隊の生き残り……そう言おうとして、慌てて口を噤んだ。大隊の生き残りは今、世間的に脱走兵扱いなのである。
「その軍服、遠征兵だな? 帝国軍側の所属を答えよ! ……3秒以内に答えなければ撃つ!」
警戒兵は、そう言って、銃をこちらに向ける。数えながら上がる兵士の銃口がまっすぐαを捉えようとした瞬間。突如として彼女は手にしていたサブマシンガンを、腰うちで警戒兵の足元に向けて発砲した。
タカタカタカッ。という軽快な音をたてて、弾を吐き出すサブマシンガン。
対人訓練されている警戒兵の2人は、さすがの反射神経で、左右に転がって、倒木の影に身を潜めた。その隙に、αは木の間を縫うように走り出した。
警戒兵はそれに気づき発砲しながら追いかけたが、咄嗟に撃たれたことや、小柄で元々運動神経の良いαに追いつくことは至難の業で、ついに追いつけずに見失ってしまった。
αは警戒兵を撒いたあと、近くの洞穴に身を潜めた。これで、警戒兵が通報し、さらに自分の立場は無くなってしまうだろう。帝国に捕まれば戦争犯罪者として軍法会議か、それ以上の罪に問われるかもしれない。しかし、この程度で彼女がとまるはずは、なかった。
どんなに世間から避難を浴びようと、自分はどうにでもなる。そう言う自信があるからだ。しかし、警戒兵から長時間走って逃げ続け、さすがの彼女も疲労が溜まってしまっていた。幸いこの洞窟は入り口がとても発見しづらい位置にあり、αが見つけられたのもほぼ偶然であった。これ以上ないほどの好条件であるため、ここで野宿をする事にした。
陽も落ち、彼女は起こした火の近くで横になり、ふと、隊長のピストルをホルスターから抜き出して、それを見る。瞬間、04大隊のみんなの顔が浮かんできた。今、自分が不安で、辛くても、04の仲間が見てくれている。そう思うと不安が、少し薄れた気がした。
疲れと、不安の緩和と、気持ちの緩みから、αは、そのまま夢の世界へと誘われた。今だけは、彼女に安息のひと時を。
明日からまた、彼女はこの現実という、辛く非情な世界を生きて行くのだ。
だから今は、しばしの休息を。
~5話逃走 と 救援~
眠りについてからどれくらい時間がたっただろうか。彼女は起きあがった。静かに洞窟の入り口から辺りをうかがったが、人の気配は無かった。
外に出ようとすると端末が振動し、連絡が来たことを伝える。端末を見ると、司令部が検閲できない秘匿回線にてメッセージが来ている。
送信元は第2軍の第3連隊。送り主は、同隊長からだった。メッセージ内容は救援の要請と、指定座標が書かれていた。
なぜ私になのだろうか、数日前に04大隊の部隊員は逃亡兵として手配されたはずだが……しかし、秘匿回線で来ているからには、何かしら事情があるのだろう。細かいことはあまり考えずに、とりあえずαは指定された座標へ向かうことにした。
道中は、公国の小型偵察兵か飛行ドローンのみで生身の人間とは出会わず、進むうえで邪魔なドローンを発見される前に撃破したこと以外、特に大きな戦闘は発生しなかった。
指定座標は、3連隊が本来防衛しているラインから、約1.5km程西に逸れたところであり、そこには連隊長と、護衛の兵士が数人いた。こちらを見つけると真っ直ぐとαを見て話しかける。
「やはり生き残りがいたか。しかも君とはな……久しぶりだ、あーっと名前はたしか……」
「αでかまいません。しかし、訓練隊ぶりですね……先輩」
彼の話を遮るようにしてコードネームを名乗る。今αと話をしている彼は、彼女より一期先に訓練隊に所属していた男で、第2軍第3連隊の隊長を務めている、タマという兵士だ。
彼曰く、市街地に上層部が核を落としたことを感づいていたらしいがしかし、あの04部隊のことだから誰か一人くらいは生き残っていないのかと、補給部隊に一度連絡を取り、αの存在を見つけたという。また、04大隊壊滅と同時期に3連隊の戦況が悪化し始めた。
万が一上層部に伝わってしまったとしても、彼女が生きていることを悟られないようにあたかも救援を求めてどこかの部隊に連絡しているようなメッセージにしたそうだ。
説明を一通り聞いたαは口を開く。
「大隊の状況は把握しました……で、私をどうしますか?そこの憲兵に突き出すんです?」
そう言って隊長の横の憲兵服を着た兵士を顎で指す。憲兵が首をこれでもかとブンブン振る様子を見て、タマは苦笑を浮かべながら言う。
「ここまで来てその発想になるか?」
「フフッ、冗談です。戦況は?」
αの冗談にその場にいた全員の顔が綻ぶ。彼女が他の隊や04大隊のみんなから好かれていたのは、こういう面もあるのだ。
「おう、お前のそういうとこ好きだぜ。今のとこ相手さんの攻勢は止まってる。ここの戦線を押し戻すのを、手伝ってほしい」
そう言われたαはすぐに頷き、返事を返す。
「わかりました。今日はもうひも落ちますし、もう攻撃を仕掛けてくることはないでしょう」
「そうだな、さすがの戦況判断だ。それを見込んでα、おまえには明日小隊を率いてもらう。兵舎に案内するからついてこい。警戒兵は先行して道の安全を確保しろ! 静かに急いで戻るぞ」
そう言って彼は、兵舎へ歩き出す。戻る途中にαは聞く。
「ところであの憲兵は? 私の記憶にない顔ですが……」
タマはニヤッとしながら教えてくれる。
「あいつはな、俺の直属の部下だ。憲兵隊になってもらって内偵中だ」
それ以上の無駄口をたたくことなく、第3連隊の駐屯地まで戻る。隊員たちはαを見ると必ず立ち止まって敬礼をしてから自らの作業に戻った。その後αはやっとまともな補給を行い、夜通し作戦会議を行った。
夜が明け、早朝から戦闘が発生した。戦いの火ぶたが切られるきっかけとなったは敵兵1万の陣地突撃である。
前日、αと顔を合わせた小隊のメンバーは、東の塹壕で待機していた。朝早くに塹壕入りしたため、その場で朝食をとっていた。
「こんな朝早くから攻めてくるんですかね?」
小隊員の一人が言う。αがそれにきつい口調で答える。
「相手はほとんどが機械だ、人間の常識は通らない」
無駄話をするな。と、くぎを刺すためであり、敵の接近を許さないためのくぎ刺しをする。小隊員が黙った直後だ。
遠く、敵拠点のほうから地響きのようなものが聞こえる。小隊の偵察兵がこっそり顔を出すと、生身の敵兵と機械兵、自立装輪車が突っ込んでくる。
数はおおよそ一万くらいか。一定距離まで近づいてきた敵は装輪車の裏に隠れながら進んできた。小隊含め、第3連隊総勢2千3百人も一斉に射撃を開始する。
マシンガンやライフルで応戦する連隊。しかし、装輪車に対する有効打がなく、その装甲に弾かれてしまう。こちらの陣地には火砲として、固定式の野戦砲が12門配備されているが、いかんせん精度が悪く、なかなか目標に命中しない。
敵も、装輪車が撃破されると同時に引き、新しい装輪車を盾にして出てくるので、これでは埒が明かない。αは無線で部隊全体に小隊の行動を伝える。
「小隊各員、我々は装輪車の基地を叩く。盾になる物がなければ我々の銃弾は通る! この戦いを終わらせるぞ!」
素早く集まった小隊を引き連れ、彼女は戦線を大きく迂回し、敵陣の側面に来た。塹壕が掘られており、敵陣地の手前側に装輪車の駐機ステーションがある。αは建物を指さす。
「この基地を破壊する。全員でサプッレサーをつけて潜入し、まずは周辺を制圧するぞ!!」
命令を受けた小隊は、塹壕に入り近くの兵を素早く、短い射撃で倒した。この時の射撃音はシュコココという静かな音で、大砲や機関銃の音が響く戦場では、この音が聞こえるはずもなかった。
多少の抵抗はあったが、その塹壕周辺にほとんど敵兵士はいなかった。その抵抗のなさもあり小隊は、ステーションを破壊するべく内部に比較的楽に侵入できたのだった。
~6話潜入~
かくして小隊は、ステーション内に潜入した。ステーションは自動化が進んでおり、中には起動していない装輪車が所狭しと並んでいた。αは、北側そして他の小隊は、各方面にある起動用ドッグに時計式爆弾を仕掛けた。
爆発時間は3分後だ。
「時計爆弾のセットはどうだ?」
「は!しっかりセットしました!!」
「よし、それでは撤退する。素早く迅速にだ。いいな?」
彼女たちはそのまま入ってきたところからステーションを抜け出そうとしたその時だった。
「おぉっと、そこを動くな!」
野太い声が出口のほうから聞こえる。そこには、公国の軍服に、いかにも階級の高そうな階級章をつけた、がたいのいい男と、その後ろに続く3個中隊規模の公国兵が行く手を阻んでいた。マッケンリーと名乗った男は、話しかけてくる。
「いやぁ参った参った、まさかステーションに侵入する奴がいるなんてなぁ!」
「……なぜ分かった」
αがそう聞くと、彼は思った以上に簡素に答えた。
「ステーションにはセンサーがあって、そいつでお前らをとらえた。気づかずにのこのこ入ってゆっくりしかけてるうちにこっちは準備ばっちりってわけだ」
そこまで聞くとαは口を、開く。
「ところで中将殿、あなたは私たちがおとなしくつかまるとでも?」
「あ?強がってんじゃねぇぞ。ここ以外に出口はねえんだ、大人しく降伏しろ!」
そう言って、マッケンリーは拳銃を向け、引き金を引こうとしたその時だった。
時計爆弾の手動起爆装置をαが起動し、ステーション内の各ドックがすべて吹き飛んだのだ。さらに爆風と炎は、備蓄弾薬などを吹き飛ばし、威力を増してドック内の装輪車群へ突っ込んだ。結果、装輪車や武装の弾薬に引火、大爆発したのだ。
その爆風は、一か所しかない出口に向かいそこに居た兵を、まとめてぼろ雑巾のように弾き飛ばした。無論ここまでの規模で、小隊に被害がないはずもなく、1名が暴発した装輪車から飛んできた機銃の銃身に薙ぎ払われ、そのまま外へ向かう爆風に、さらわれた。
爆風が収まったころ、建物は大炎上し、倒壊寸前だった。さらに、出口には装輪車の残骸が積み重なっており、これでは外に出られない。
「まずい……このままでは倒壊に巻き込まれます!」
「どうするんですか隊長!」
「あいつ以外は全員無事でしたが、今度は全員仲良く天国ですよ!」
小隊員たちは、この状況下ですでに絶望していた……仲間は吹き飛ばされ、唯一の出口も通れない。だが、αは違った。
「落ち着け、ここには非常用の通路が地下にある。それを利用して脱出するぞ」
αが言った通路……それは、かつて公国が自動化前に使用していた人間用の非常通路だった。小隊一行はここを通って地上に脱出。戦線へ復帰した。
結果、指揮電波を失った装輪車は停止し無力化、火力と装甲を同時に失った公国は、撤退と追撃による後退を余儀なくされた。
戦闘は、帝国の勝利に終わった。αは、タマに短く挨拶を済ませ、一人戦場を後に歩き出した。
タマは別れる前に、
「ここから20km行った戦線が酷いらしい……俺たちも後で向かうが、よければ行ってくれ、それにその戦線にはな……」
話を聞いた彼女は第3連隊より早く向かうことにした。タマから言われた人物が本当にそこにいるというのなら……
そう思いながら、駆け足で目的地までの道のりを急ぐのだった。
~6.5話休息~
次の戦線に向かう途中、αはとある街を訪れた。
その街は、帝国の占領下にある公国の街で、現在は、共和国の義勇軍が警備している。
占領した街に憲兵を置けないのは、帝国兵が足りず、前線にも人員補給ができないため、である。
街の入り口の兵に部隊手帳を見せる。
「ようこそおいで下さいました大尉、どうぞ中へ。」
義勇軍の少尉に手帳を見せ、ボディーチェックを受け、中へ入った。
帝国の占領した街では主に、徴兵や、食料の略奪などが行われる。
しかし、ここは、共和国の統治下にあるので、そんな野蛮なことは行われていない。むしろ、インフラの整備、経済の安定化などが進んでいる。兵士と住人の関係もさほど険悪ではないようだ。
すでに今日はタマと別れて歩き続け、日がっすっかり傾いている。
彼女は街の宿屋で寝床を確保して再び街に向かった。
向かった先は、宿の向かいにある酒場だ。この辺で遅くまでやっていて飲み食いのできる場所はここくらいらしい。
夕飯を簡単に済ませ、久方ぶりのコーヒーを飲んでいるとそこに、一人の軍服を着た女性が現れた。
「向かいの席、空いてるかな?」
言葉でそう言いながらも、αの返答を待たずに向かいに彼女は座ってきた。
「相変わらずだな、こっちの生活はどうなんだ?ミナノ。」
彼女は、共和国義勇第09師団の諜報部隊の一人で、αとは同い年のスタイルのいい女性だ。
「ここの人は素直ね、ほんとに、こちらが歩み寄ったらすぐ受け入れてくれたわ。」
「そうか、それで頼んだ情報は?」
ミナノは不機嫌そうにほおを膨らませる。
「もぉ!久々にあったのよ?少しくらいお話しようよ~」
αはその顔を数秒みてクスッと笑った。
「しょうがないなお前は、少しだけだぞ?」
そうして彼女たちは店の奥のVIP席に移動し、ここに来るまでの話と、戦況と様々な情報を交換した。
話が終わるとミナノは、自分の飲食代を置いて立ち去った。
αはその金を会計時に店主に
「さっきの義勇軍の女に返しておいてくれ。頼まれてくれるならこれを。」
といって、会計の代金と、店主へのチップ、そしてミナノの金を託して宿へと帰った。
翌日、日ののぼる前にチェックアウトして、町を出ようとした。
なぜなら…
「大尉!我々をお連れください!」
「…こうなりたくなかったからなんだがな、なぜここにいる。」
「は!我々、大尉のために死力を尽くすつもりで…」
αはため息で言葉を遮り
「結構。それに、ここの統治を任されているだろう、それを疎かにするんじゃない。」
そうきっぱりと断り、昨日と同じ少尉にチェックをしてもらい、
「さっきの奴らに追いかけさせるな。」
と、命令し再び戦線へ向かい、足を進めた。
~7話終わりの始まり~
少しの休息を挟み、αは目的の戦線についた。
KM戦線。公国の主力が配置されており、戦闘が最も激しいところでもあった。
その激しさは、昼夜を問わず航空機が制空権を確保せんと飛び交い、地上では戦車と装輪車の走行音とあらゆる火砲の砲撃音、そして倒れていく兵士の断末魔が響いていた。
ここで死闘を繰り広げている帝国軍の勢力は、
帝国1軍第2師団を主体とする正規軍8師団、共和国の05師団主体の義勇軍2師団、そして占領地民で構成された民兵3個中隊相当。計13師団。
対する公国軍は、正規軍がおよそ10師団、国籍不明の師団が5師団の15師団だった。
αは戦線に着くとすぐ、帝国の前線指揮所に押し入った。
「指揮官はいるか!」
中に入るなり彼女はそう言い放った。
「なんだお前は!今作戦会議中だぞ!」
指揮所内では絶賛前線の作戦会議中で、中には帝国軍指揮官と、共和国義勇軍指揮長と帝国の憲兵が数人だった。
「私は…共和国義勇軍第2郡04大隊副題隊長です。」
嘘をついてもしょうがないので、堂々と名乗った。
指揮官の顔が青ざめる。それもそのはず、なぜならば彼こそが、この帝国陸軍の戦線を管理しており、04大隊の戦域に、核を投下する命を下した張本人だからである。
「何!?04大隊だと!反逆兵だ捕まえろ!」
指揮官は大慌てでそう命じたが、誰一人捕まえようとしなかった。そう、憲兵もである。
そこへαが問いかける。
「単刀直入に聞こう。なぜ、義勇軍に核を落とした。」
そう問いかけると彼はまるで彼女を嘲笑うかのように言った。
「決まっている。使えない駒は捨てるだけだ。」
「そうか、ならもう用はない。」
予想通りの答えが返ってきたので、αはためらわず引き金を引いた。
サイレンサーから鳴る音は静かで発砲も数秒だった。
撃ち抜かれた指揮官を憲兵は外へ放り出した。
戻ってきた憲兵の一人がαに言う。
「ったく、無茶なさられますね大尉殿は。」
遅れて戻った女性の憲兵も、
「ほんとですよ!あなたに何かあったら…もう!」
そう、憲兵の正体は、補給基地にいた弾薬集積棟の班長と、トキであった。
補給基地の帝国の部隊は共和国軍に無血で占領され指揮下に入っていた。
共和国軍は他にも義勇軍に諜報部隊を組み込み帝国の師団の1部を指揮下に置いていた。
いつだったかの2軍第3連隊も共和国軍に降伏・指揮下に入った部隊である。
トキと班長の言葉を聞き流しながら、αは義勇軍の指揮長、第05師団長に話を振った。
「05班長向こうとの話はどうなっている。」
向こうとは、無論公国のことである。
「大尉殿、現在我々共和国軍は侵攻を停止。向こうも手はず通り火砲の射撃でい身動きの取れない状態を演出しております。」
というのも04大隊に核が落ちた後から本国との連絡が途絶。
守備隊にも連絡がつかなく、帝国には、帝国軍を守る壁。文字通り捨て駒にされる状況。
これを鑑みて、義勇軍の最高指揮官が義勇軍の大隊長らに今回の帝国軍を乗っ取り、公国との対等な立場の元、反旗を翻すという作戦を伝えた。
公国とも交渉が終わっていて、すでに公国は共和国義勇軍への武器貸与などを申し出てくれている。というのも、元々共和国と公国は友好関係であった。今回の戦争で関係は最低になってしまったが、それは国家間だけであり、義勇軍の最高指揮官と公国の軍部は仲が良かったため、今回のようなことが実現した。
「大尉殿、すでに帝国軍の野戦砲中隊は帝国に反旗を翻すよう決めたようです。今なら前線の帝国軍を包囲できます。あとはこの作戦の指揮を任されているあなたの合図のみです。」
「…よし、只今より我々は共和国ではなく、アロメルニア軍として発足。同時に義勇軍はすべて陸軍として徴兵しさらに公国との白紙講和、同盟を結び帝国、及び共和国を叩く!総員かかれ!」
この一言により突如として元義勇軍が両端から帝国軍を、共和国軍が正面を、撤退しようにもそこには反旗を翻した野戦砲中隊が、火砲を向けていた。
結果完全に包囲され作戦指揮官がすでにいないことを知った帝国軍はすぐに武器をおろした。
帝国から編入した兵は武装解除ののちに軍に残るかを質問。
残らないと答えたものは、義勇軍が支配している街に引き渡された。
公国との協議で、戦争終結までは、街は占領下に置いていいと後の会議により決定された。
そして、全体の戦線の中央辺りで発生したこの共和国義勇軍の反乱は、後に帝国陸軍を崩壊に追い込んでいくのだった。
=あとがき=
戦場の花シリーズの儚く脆くを読んでいただいた皆様。
まずありがとうございます!
初めて書いたということもありかなりつたない文章ですが、どうでしたでしょうか。
さて、戦場の花第一章が終わりましたが、皆様いかがだったでしょうか、想像通りでしたか?はたまた全然違う!とかコレジャナイ感すごいとか、あります…か?
帝国軍ではなく実はαちゃんは共和国の義勇軍だったのです。
見分け方としては、帝国は部隊を数えるときは「1,2,3」と数えます
しかし、共和国は「01,02,03」と数えていたのです。
そして、冒頭の04大隊が核により壊滅したすぐ後のこと。
義勇軍に核を落とすような国とは、一緒に戦ってられない。
義勇軍内での疑心が湧き出し、義勇軍の大隊長たちの会議により今回の作戦が決定。
さらに、裏設定で1度も本編には書いてないのですが、実は、この帝国には、徴兵制度があり、18歳以上は兵役が必要なんです。ですので望まぬ戦いを強いられている帝国民の解放、自分たちの自己防衛のために反旗を翻した。
というのが第一章のラストでした。
さあここから共和国義勇軍改めアロメルニア臨時軍が今後どうなってゆくのか、
もし第二章を待っていてくれる方いらっしゃいましたら
拙い文章と、妄想ワールドではありますが、是非アルファが奔走する姿と変わりゆく戦況にお付き合いいただけたら嬉しく思います。
それでは、長々と失礼しました。またどこかでお会いしましょう!
さようなら~~~




