7騎士団
騎士団にはその属性や能力に応じて色々な区別がある。
代表的なのが王族直属の近衛騎士団だ。
軍事の中心を担い騎士団全てのブレーンという扱いになる超エリート集団。
出自、身分、教養、マナー、剣術、武術全てにおいてパーフェクトな人材。
こちらには女性も配置されており、女性騎士は主に女性の王族の護衛業務になる。
その下に第一から第九騎士団の組織がある。
こちらに所属出来るのは勿論男性のみ。
第一・二騎士団は龍騎士が所属している。
が、第一騎士団の方は更に魔術も使える者が所属している。
第三・四騎士団は魔術と剣を操る騎士が所属している。
第五・六騎士団は剣を操る騎士で、王宮内の警備が主な内容になっている。
第七・八騎士団は剣を操る騎士で、王都の警備が主な内容になっている。
そして、第九騎士団は存在は知られているがその業務内容は知られていない。
師匠曰く、隠密行動……つまりスパイだとの話だ。
王族直属のスパイで、ここでは年齢性別全てが謎に包まれている。
言わば、パンドラの箱に近い部所だ。
騎士団の他に魔法師団があり、こちらも女性が入る事が出来る組織となっている。
第一魔法師団は攻撃に特化した魔術師。
第二魔法師団は回復に特化した魔術師。
第三魔術師団は補助魔法に特化した魔術師と分かれている。
そして、魔術師団に入れなかったが回復魔法の使える女性だけで構成された救護班、通称『聖なる乙女集団』なるものが存在する。
因みにこれは名誉職らしく、裕福な令嬢方のみで形成されている。
勿論遠征や討伐などの業務はない。
詰まる所王宮の救護所扱いになる。
そして、名誉職と言われる最大の理由は給金が発生しない事だ。
但し、王宮内に所属する全ての人が訪れる為、高貴な身分の男性や、将来有望な文官や武官等との出会いもあり婚約者のいないご令嬢方からの人気が高い。
つまり、これは後宮の妾同様に優良物件の男性とお近づきになる為の集団と言えよう。
入団はさっきも話したように回復魔法が使える事、そして、裕福な家の令嬢であることだ。
故に、お金が欲しく魔力が凡人な私が目指せるのは如実と騎士団になってしまうんだが、この時私の常識の戦闘時のレベルと王都の騎士のレベルの認識に齟齬があるなんて、思いもしなかったのだ。
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