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仲間(2)

更新ペース上げた方が良いのかな?

サーシャは俺にとって救世主と言っても過言ではないと思う。

何たって小一時間で外に出られたからな。

日帰り出来ると言うのも嘘では無かったらしい。

5日も洞窟に籠ってた事をサーシャに言うと「良くそんな頭で生きて来られたね。」と言われた。

流石にッムときたがサーシャの次の言葉で言い返せなかった。

何でも洞窟では迷わない様に分かれ道には立て看板が有るらしい。

見たら有ったよ立て看板。


「さて、カインさん。」

「ん?どうした?」

「あのさ、その~あれだよ、あれだよ。」

何だよ。

「わ、私とパーティー組まない!?」

何だろこの生き物。すげぇ可愛い。

顔が紅潮しているがパーティーに誘うのってそんなに恥ずかしい事なのか?


だが、残念…

「断る。」

「…え?な、何で!?断るなら理由を聞かせて欲しいな!だ、誰か他に気に成る人が居たり…とか?」

何故そのような話になるのかが分からん。男女でパーティー組むのって付き合うのが前提なのか?

「いや、別に居ないけど。」

「じゃ、じゃあ何で!?」

「何となくサーシャとパーティー組むと苦労しそうだなと。」

「こ、根拠は?」

「直感?」


ガク

俺が直感と言うとサーシャが崩れ落ちてしまった。


「お~い。大丈夫か?」

「わ、私が直感に負けた…。私ってそんなに魅力無いのかな…?確かに背は小さいし、出るとこ出てないけど、将来有望な冒険者だし断られる要素無いと思うんだよね。うん。」


いや、背が小さかったり、出るとこ出てないのは寧ろ良いんだけ…ゲフンゲフン。


「お、おい。サーシャ?」

「大丈夫だよ。気にしないで。」

生気がないぞ。サーシャよ。


それから町に付くまでサーシャは一言も喋らなかった。



〉〉〉〉



「サーシャちゃん!?どうしたの!?」


ギルドに入るなりエリナさんが大声を出したのでギルドに居た冒険者たちの視線が俺たちに注がれる


「それにカインさんも!」


え?俺も?


「どこ行ってたんですか!日帰りできるクエスト発注して出ていったと思ったら5日も帰って来ずに!」


それから俺はエリナさんに今までの事を説明した。ついでにサーシャがこうなった経緯も。


「はぁ~。…カインさん。」

「はい。何でしょう。」

「カインさんはパーティー申請がどういった物かご存知ですか?」

「い、いえ。詳しくは…。」

「だと思いました。パーティー申請というのは謂わば求婚です。昔はそんな事は無かったらしいですがパーティーを組んだ異性同士ときには同性同士が恋仲に成ることが多かった為、今では求婚と同じという事に成っています。」

求婚って俺の予想に斜め上を行きやがった。てか同性もあるんだ。

いや、それよりも。

「そ、それは詰まり。俺はサーシャを振ったって事ですか?」

「はい、そうです。」

マジですかぁ~。

「サーシャさんは実力も有りますし見た目も悪くないので今までパーティー申請を沢山されて来ましたが頑なに拒否してきたんです。何でもパーティーを組むなら運命的な出会いをした強くてカッコいい人が言いと。」

「ただだの我が儘じゃねぇか。」

「そんな事言って良いんですか?サーシャさんはこのギルドのマスコット的存在ですからねぇ。

サーシャさんを振ったと知れればカインさんがどんな目に会うか…。」

「パーティー申請受けても変わらない様な。」

「変わらないなら受けた方が良くないですか?」

確かに。いやでもなぁ~。もう振っちゃったしなぁ~。…やべぇ、どうしよう。

いや、ここは男の俺が改めてサーシャにパーティー申請をするのは?よしそれで行こう!


テンパった人間の思考とは実に単純なものだな by バッカス


「エリナさん、サーシャは今どこに!?」

「サーシャさんならギルドの二階の仮眠室で休まれて居ますよ。あそこはギルド職員しか鍵を開けられないのですが、特別に貸して差し上げましょう。」

「ありがとうございます!」


そう言って飛び出したのだが何だか乗せられた様な気がするのは何故だろう。


ここだな

「サーシャ!居るか!」

「え?カインさん?ど、どうしたんですか?」

頑張れ俺!告白くらい今まで何回もしたこと有る…有ったっけ?まぁいい!

「サーシャ。…俺とパーティーを組んでくれないか?」

「…」

「あれ?サーシャ?サーシャさ~ん?」

もしかして気絶?

心配に成った俺はサーシャの顔を覗き込んで居たのだがこれが駄目だった。


「カインさん?どうでしたか?上手く行きましたか?」


そう、エリナさんだ。


「開けますよぉ~。…まぁ、すみません。お取り込み中でしたか。」

「…」


ガチャ


エリナさんは扉を閉めて出ていった…。


「ちょっと待って!誤解です!誤解だから!」


エリナさんなら今の事を広め兼ねない。

恐らくさっきの現場をキスをするところに見えたに違いない。


「ふふふ。そんなに焦らなくても大丈夫ですよ。夜は始まったばかりです。」

「まだ始まってませんよ!」

「多少汚れても大丈夫ですので。」

「だから誤解ですってば!」

「ふふふ」

「エリナさ~ん!」

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