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何かヤバい人居るんだけど…。

お久しぶりの更新です。

痛いな。

つか屋根裏部屋だよな?ここ。

えらく汚い事で。


「カイン、大丈夫か?」

「大丈夫だよ父さん。」


変化解除。

よし、戻ったな。


「そうか、カインも出るのか。寂しくなるな。」

「そうね。いつでも帰って来て良いのよ。」

「ん?何か勝手に話が進んでるけど。家出るの?俺。」

「ん?カインの同い年はもうとっくに村出てるぞ。」


あ、そなの?


「そうと決まれば母さん!」

「そうねお父さん!カインはもう寝なさい。」

「そうだぞカイン。今日はもう寝なさい。」


なんやかんやで明日、家出る事になったんだけど…。

てか、まだご飯食い終わってないんだけど…。




〉〉翌日〉〉




朝起きてリビングに行くと、そこにはどこにこれ程の物を用意出来るだけの金が有ったのかと疑問が浮かぶ程に豪華な朝食が用意されていた。


…あ、もしかしてお別れ会?


………

……


どうやら本当にお別れ会だった様だ。


「カイン。無茶はするなよ。」

「寂しくなったらいつでも帰って来て良いのよ。」

「うん。分かったよ。父さん、母さん行ってきます。」





という事が有った訳だが、俺は今、結構ピンチな状況だ。


迷った。そりゃそうか、俺は5年も寝てたんだし町への行き方何て覚えてる訳無いよな。


ここでテンプレだと貴族令嬢の馬車が襲われて、それを助けて何か色々見返りが有るんだけど。

この辺は結界のおかげで魔物が出ない。

そして盗賊も出ない。何故かって?答えは簡単、この辺に住んでる人を命かけて襲うにしては見返りが無いんだよ金が無さすぎて。

金は無いけど、異様に強い奴は居るのが辺境だから。

だから都市のベテラン冒険者もとい命の叩き売りベテラン者は辺境生まれ辺境育ちが多い。

そして俺もその例に漏れない。


と、その時…


「ギャァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ア゛!」

「!?…え?何今の?怖。」

「ちょっとそこの坊や!助けて頂戴!」


俺は嫌々だが声のした方へ目を向ける。

そして俺が見たのは…スライムに襲われている…オカマだった。


何か悲しく成ってきたぞ。

ここはテンプレどうり美少女出せや!いや、それはそれで問題だけど!


よし、無視しよう。そうだな、それが正解だ。


そうと決まれば3…2…1!ダッシュ!


「待ちなさぁい!逃がさないわよぉ!」

「ギャァ!追いかけて来たぁ!」

「スライムに襲われている美女をほっぽって逃げるとはどういう了見よ!」

「お前の何処が美女何だよ!ていうか普通に抜け出してんじゃねぇか!」

「ハァ!?頭可笑しんじゃないの!?この筋肉美が目に入らないの!」

「入れたかねぇよ!そして俺にそんな性癖は無い!」


そんな会話?をしながら俺たちは全力で追いかけっこをしている。


捕まったら死ぬ。捕まったら終わりだ。人生が終わる。


「こうなったら鬼化発動!変化先:大鬼!」


ギフトとはこういう時に使う物なのだ。


「ちょっと狡いわよ!そっちがその気なら私にも考えが有るわ!」

「何をする…気だ…ん?おいおい待てよ。何で脱いでんの!?」

「私の恩恵は[ドM]!恥ずかしい事をすればするほど身体能力が倍増するわ!」

「倍増だと!?上げ幅デカ過ぎだろ!」


畜生!このままじゃ追い付かれる!ゴメン。父さん、母さん。俺はここまでみたいだ。


ん?急に視界が開けたと思ったら何か全身武装の騎士見たいな人達が抜刀して構えてんだけど。

て、そりゃそうか。全力疾走する大鬼(オーガ)の後ろを全裸の大男(オカマ)がこれまた全力疾走で追いかけてるんだから警戒されて当たり前か。…え?もしかしなくても、俺って討伐対象なの?


「追い付いたわよ!もう逃げられないわ!」


しまった!騎士に気を取られてる間に飛びかかって来やがった!

どうするどうする!考えろ俺!


は!?そうだ!


「鬼化発動!変化先:小鬼!」

「な!?小さくなった!?」

「うわぁ!!来るなぁ!!」


あ、騎士が巻き添え食らった…気にしたら負けだ。うん。そうだな。

…御愁傷様です。


「もう!次こそは捕まえてやるわ!」

「動くな!貴様らは包囲されている!」

「貴方…騎士の分際で私に剣を向けるというの?」

「何を…な!?その顔はレヴァナ伯爵殿!?」


え?…伯爵って言った?…嘘だよな?マジだったら俺の首飛んじゃうんだけど…。


因みに、この国の階級はこんな感じ↓

王様(王族含む)

公爵

侯爵

伯爵

子爵

男爵

まぁ、分かりやすく言えば中国の五爵と同じってこと。


男爵は庶民よりちょっと豪華ってだけだけど、

子爵はちゃんとした理由があれば庶民殺せるぜ♪

伯爵はちょっとした理由があれば庶民殺せるぜ♪

侯爵は視界に入っただけで殺せるぜ♪

公爵ちょっとした村ならかってに潰せるぜ♪


やべぇ事してもうたな…。


「私はねそこの彼に用が有るの!」

「お前たち!道を開けろ!」


やっべ。こっち来たんだけど…。どうしよ…。


「そこの…ゴブリン?あら?ねぇ、貴方たち。さっきまで此処にみすぼらしい格好の青年が居たのだけれど、どこに行ったか知らない?」


みすぼらしい言うな!母さんが夜更かしして作ってくれたんだぞ!


「みすぼらしい格好の青年ですか?私どもはしておりませんが?」

「え?私の前を走って居たでしょ?」

「はい?…オーガの事でしょうか?」

「え?オーガ?居たかしらそんなの…?」

「はい。居ましたよ。」


そんなの?そんなの呼ばわり?傷付くよ?


「ということは逃げたのかしら?」


ここに居ますよぉ~。言わんけど。


「まぁ、良いわ。」


良いのかよ!ならさっさと見逃せや!


「私は戻るけど、貴方たちはそこのゴブリン始末してからにしなさい。」

「は!」


え?始末されんの?結局?


「行ったか。災難だったな君。」

「え?何で?気付いてたの?」

「勿論だとも。私はこれでも騎士だからね。」

「レヴァナ伯爵から逃げ切った青年は久しぶりだな。」

「そうですな。大体は捕まった状態ですな。」

「え?良く有るの?こういう事…?」

「おぉ、有るぞ。」


有るんだ。へぇ~。迷惑な貴族だな。

あ、鬼化解除するの忘れてた。


「鬼化解除。」

「ほぉ。変化系か珍しいな。」

「はい。変化系です。」

「君は冒険者志望かな?」

「はい。そうですけど。何か?」

「冒険者志望なら気を付けた方が良いぞ。」

「?何をですか?」

「冒険者にとって恩恵は生命線だ。対人の依頼をこなす時、恩恵の種が分かればどうとでも対象が効く。例えば魔法系なら魔力の少ない荒れた土地に誘い込むとかな。その点、変化系は種がばれやすい。重々注意する様に。」

「はい。ご教授感謝します。」

「おう。頑張れよ。」

「それでは、俺はこれで失礼します。」


変わった人も居るんだなと俺は思った。

今年のGWは良いですね。


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