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馬鹿息子と魔法使い

「うむ、今日のプリンも最高だぞ、村長」

「そりゃあ、よかござんしたね」


その時だった、ノックもなしに玄関のドアが、勢いよく開いた


「ただいま」


なつかしく、腹立たしい声が聞こえた


「おまえは、リオル!」

「どうしたんだよ、親父、驚いた顔をして」

「冒険者になると言って、うちを飛び出していった馬鹿息子が、なにしに帰ってきた」

「ああ~冒険者やめて、村長継ごうかなって思ってな」

「なんだと……」


ばればれな嘘をつきやがって

ハゲになるからと村長を拒絶しやがった息子だ

絶対、なにか、べつの目的があるに、違いない


 「昔から、村長なんか、いやだ、いやだと文句を言ってたやつが、よく言う、なにが目的だ?」

 「ああ、さすが、親父は、話が早いな、何日かで、いいから、家に隠れさしてくれ」

 「隠れる?おまえなにか犯罪でも、したんじゃないだろうな!」

 「ちがうよ、ちょと3股した結果、やばい女に追い回されてるだけだ」

 「おまえ、冒険者になるって言って出て行って、なにやってんだ!」

 「ちょと3股は、冒険しすぎたぜ」

 「うるせえ! 一発ぶん殴らせろ!」


 握り拳をつくり、リオルに近づく


 「おまえが、いなくなって、わしが家に一人になって……」

 「それよりも、親父、そこの子供は、だれよ?」

 「ん?」


 リオルの視線には、アリスが、気にもしないように、プリンを食べていた

 そういえば、いきなり帰ってきた馬鹿息子への怒りで、アリスのことを忘れてた


 「そうだな、おまえに、紹介しておこうか、うちの娘のアリスだ」

 「娘?」

 「親父、再婚したのか!」

 「ちがうわ!」

 「なら、なんだ、このガキ?」


 いちお、魔王だと言うのは、隠しておいたほうが、よさそうだな

 知ってる人間は、少ないほうが、トラブルも少ないだろう


 「捨てられていたのを拾って、この家で、育ててるのさ」

 「拾ったねえ……まあ、おれには、関係ないね」


 なら聞くんじゃねえ

 プリンを食べ終わった、アリスは、スプーンを置く


 「我のプリンタイムなにかね?君は?」

 「なんか、言葉遣いが、変なガキだな」

 「ガキでは、ない、アリスだ」

 「おれの名は、リオル、おまえの、兄貴ということになるな」

 「兄……?」

 「妹らしく、兄を敬うんだぞ」

 「村長……こいつに、魔王ビーム打ってもいいか?」


 アリスも、うるさくて、イラついているのだろう、だが、ここは、止めなければ


 「やめなさいアリス」


 その時だった、リオルの体が、震え出した

 んっ!?

 アリスのやつなにかやったのか?


 「この気配……奴だ」


 リオルが、そう言った時、玄関のドアに一人の女性が、立ってた

 女性は、赤色のとんがり帽子に赤色のローブを身にまとい、長い杖を持っていた

 その姿から、魔法使いだと、すぐわかった


 「会いたかったわリオル」

 「げっ、やっぱおまえか」


 なんだなんだ!?

 この人が、リオルの言っていた、やばい女なのか?


 「この人とは、どういう関係なんだ、リオル」

 「こいつは、おれの元PTの仲間で、元恋人だが、頭がやばいやつだから、逃げてきたんだよ」


 頭がやばいって、ただの美人さんにしか見えないが


 「魔法使い!おまえ、なんで、この場所がわかった」

 「リオルのいる場所なら、どんなところにいても愛の力で、わかるのよ」

 「てめえだろ、前の橋での爆発」

 「なんのことかしら?」

 「おれが女戦士とデート中の時だ、橋が爆破して、二人とも川に落ちたの」

 「神様が、二人の愛は、祝福してなかったのよ」

 「何度もみた、おまえの爆破魔法だったんだよ、あの爆発」


 やっぱ、この魔法使いの子もやばそうだ


 「それにおまえとは、別れたんだ、おれにもう付きまとわないでくれ」

 「いやよ、あなたと結婚するまで、恋の爆発は、止まらないのよ」

 「やっぱてめえじゃねえかあああ」


 早く、この魔法使いに帰ってもらわないと、うちの家まで、爆発されかねん


 「若い二人じゃ、長話もあるでしょう、宿を取らせておくので、そちらに、ゆっくりと語りあったら、いいんじゃないですか?」

 「親父いいい、なに言ってやがる」

 「むっ、親父って……もしかして、リオルのお父様!?」


 うむ……どう返事したものか

 もう親子では、ないって、いいたいところだが

 馬鹿息子のこと、好きみたいだし、悪く扱かったら、家を爆破とか、されないだろうか……


 「いちおは……」

 「まあ、それは、よかった、お父様もいることだし、ちょうど、二人に見てもらいたいものが、あるんですよ」


 魔法使いは、外に出て、カゴを持ってくる


 「私とリオンの赤ちゃんです」

 「おれの赤ちゃん!?」

 「赤子!?」


 わしとリオンは、驚いた声をあげる


 「顔をよく見てみて、あなたに似てるのよ」


 開けたカゴをリオンと一緒に除く


 「これは……」

 「ゴリラの赤ちゃんじゃねえかあああ」


 中にいたのは、人間の赤ちゃんというより、ゴリラの赤ちゃんだった


 「どっから、さらってきたんだ、おまえええ」

 「リオンとわたしの赤ちゃんよ」

 「どっから、どう見てもちがうわあああ」

 「そんなことないわ、お父様もそう思いますよね?」


 えっわしに振るの!?

 まず、赤ん坊が、人間じゃない時点で、アウトなわけだが


 「うむ、リオルの子だ」

 「なに言ってんだ親父いいい」

 「ふふふ、やっぱ私達、運命の赤い糸で、結ばれているのよ」


 椅子に座り、頭をかかえるリオン


 「おれは、どうしたらいいだ」

 「諦めて、結婚してやれ」

 「勝手なこと言いやがって」


 そして、少し時が経ち、決心した顔で、立ち上がる


 「よし、魔法使い……おまえと結婚する」

 「うれしい……」


 その言葉に、涙する魔法使いさん


 「式とか決めたいから、そのゴリ……赤ん坊とともに、宿を取っていてくれ」

 「わかったわ」


 魔法使いは、うれしそうに、ゴリラの赤ちゃんを連れて、宿に向かっていった

 まあ、なには、ともあれ、めでたいことだ


 「いちお、式あげるなら、手伝ってやるぞ」

 「式? 逃げるにきまってるだろ」

 「おい、待て逃げるだと?」

 「あたりまえだ」

 「おまえが逃げたとわかると、うちも危害受けるんじゃないか?」

 「そんときは、そんときだ、じゃあな親父」

 「待てやあああ」


 リオルは、窓から、外に逃げると、すごい速さで、逃げて行った

 てか、やばい、リオル逃げたなんて、わかれば、わしの家爆発させられないだろうか!?

 こうなれば、宿屋にいる、魔法使いに逃げたことを話、家爆発だけは、避けないと

 もし怒り狂ったとしても、爆発されるのは、宿屋だろう


 「ちょとアリス、今から、宿屋まで、出かけてくる」

 「うい~」


 部屋に戻っていたアリスの声をかけ、外に出る




 そして、魔法使いが泊っている宿屋まで、やってきた

 深呼吸をして、部屋のドアをノックする


 「リオルの父親だけど、今いいですかな?」

 「はい、どうぞ」


 その声を聞き部屋に入る

 魔法使いは、まだうれしそうな顔をしていて、話づらかった

 だが、話さなくてはいけない


 「実は、リオルのやつが、逃げてしまい、どっか行ってしまったんです」

 「あら、まぁ」

 「止めたんですが、逃げられてしまい、申し訳ない」

 「いいんですよ~」


 逃げられたことを告げても、全然変わりない様子に不気味さを感じた


 「わたしには、愛の水晶があるんですよ」


 そう言って見せてくれた水晶を見ると、リオルが走っている姿が映っていた

 これで、この場所もわかったのか

 うむ……リオルのやつ、もう生きてる限り、逃げ場がないな

 まあ、あいつは、スリルのある冒険がしたいと言って、冒険者になったから、まあいいか


 「リオルさんが、次の町に着くまで、魔力回復のため、この町に何日か滞在させてもらいますね」

 「えっ」


 危なそうだから、さっさと出て行ってくれとは、言えない


 「まあ、赤ちゃんとともにゆっくりして、行ってください」

 「はい」


 ふぅ……

 神様、町に平和が、ありますように

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