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戦士来る

村を見て回ったが、今日も異常なしだ

今日も、平和だ……


「そこにいる方よ」

「はい?」


声をかけてきたのは、戦士の人だ

銀色の鎧をかけている、40前後だろうか、自分と同じ歳の人だろう


「冒険者の酒場は、こっちですかね?」

「ええ、そこをまっすぐ行って、広場まで、行けば、見えてきます」

「ありがとうございます」


礼儀も正しいし、なんとも頼もしそうな戦士だ


「どららから、こられたですか?」

「わたしは、王国から、来ました、冒険者の酒場で、PTに入れてくれる人を探しに」

「PTですか……」


たしかに、冒険者の酒場は、PT募集をしてるところが多いだが……


「行ってみないとわかりませんが、この村じゃ、だいたいPT募集は、見かけませんね」

「なに!?」

「田舎のほうなので、まず冒険者が少ないのと、PT募集する人は、人の多い王国まで、行きますからね」

「なんてことだ……なら、わたしが、この村まで、来た意味が……」


落ち込む戦士さん


「王国なら、PTの募集は、多かったんじゃないですか?」

「戦士の募集は、あるさ、だがな、だいたいは、ビキニアーマーを着た女戦士が人気なのだ」


ビキニアーマー!?


「それに、この歳まで、ソロでやってきた、おっさん戦士が、PT募集しても、だれも来てくれないものだ」

 「そ、そうなんですか……」


 うむ、なんとも言えない……


 「おっ」


 あれは、武器屋の家の息子

 たしか、あいつも冒険者になりたい言っていたな


 「戦士さん、PTの件、わしに任せてくれないか? 心あたりのある人物がいる」

 「おおおおお」


 息子が冒険者になるのを反対している武器屋の親父には、悪いが、しかたない


 「武器屋の息子よ」

 「なんすか、村長」


 ちょとチャラいところが、あるが、まあいいだろう


 「おまえ、冒険者になりたいらしいな」

 「ああ、おやじには、止められたけどな、村長も止めに来たんじゃないだろうな?」

 「いや、冒険者になりたいなら、なればいいさ、応援してる」

 「おお~話わかるじゃないっすか、村長」

 「そこでだ、冒険者と言えばPTを作るものじゃないか、だいたい」

 「こんど、村から出て、王国行ったら、真っ先にPT募集するのさ」

 「なら、ちょうどいい、この戦士の方をおまえのPTに加えてみないか?」


 戦士のおっさんを手で紹介する


 「長年やってきた、熟練の戦士の方だ、きっと君のPTの頼もしい仲間になってくれるだろう」

 「いや~、そういうのいいっす」


 なに!?


 「やっぱ戦士と言ったら、ビキニアーマーでしょ、おっさん戦士なんかじゃなく、若い女の子と冒険したいのさ」


 こいつもビキニアーマーの戦士狙いだったのか!


 「んじゃ、おれ、そろそろいくっすね、んじゃあ」


 そう言い残し、武器屋の息子は、歩いていった

 そして、わしと戦士だけが残った……

 とても気まずい……


 「すいませぬ、わしのせいで」

 「気にしないで、ください、悪いのは、すべてビキニアーマーのせいですから」


 優しい戦士さんだ……

 わしが冒険者なら、仲間に入れるのに


 「フッフフフ~」


 どこからか、笑い声が聞こえてくる


 「だれだ!?」


 姿は、見えないが、どこからか、聞こえてくる

 ってか、この聞き覚えのある声は……


 「アリス!」


 そう言って、木の上を見たとき、アリスが、木の上から、降ってきて地面に、着地する

 着地の衝撃のためか、足がプルプルしている


 「アリス、そんなところから、飛んだら危ないだろうが」

 「この子は?」

 「娘のアリスです」


 そんな話を無視するかのように、戦士さんに向かって、指を差すアリス


 「話は、聞かせてもらった、我に、そこの戦士がPTに入る秘策あり!」

 「なに!?」

 「それは、貴様もビキニアーマーを着ることだ!」


 んっ!?


 「ちょと待てい、アリス!」


 全然解決になってないぞ


 「なるほど、その手があったか」


 えええええ


 「戦士さん、なにを言ってるんですか?」

 「同じビキニアーマーを着ている戦士なら、強さのある、わたしのほうを選ぶ人間が多いということですな」

 「そうとも!」


 いやいや、だめだろ

 てか、アリスのやつは、なんで、こんな自信たっぷりなんだ


 「そうと、決まれば、一刻も早く、王国に戻らなければ」

 「ちょと待ってくれ、戦士さん」

 「さらばだ、村長と優しい少女よ」


 止める間もなく言ってしまった


 「アリスよ、なんで、適当なことを……?」

 「早く、話終わらないと、我のプリンタイムが遅くなってしまうだろうが」

 「そうか……」



 そして1週間後

 戦士さんは、戻ってきた

 ビキニアーマーを着て


 「なんとも、凄まじい姿で、戻ってきましたね」

 「村長殿……王国を追放されました……」

 「でしょうね……」

 「変態扱いされたあげく、兵隊に追われる日々でした……」


 まあ、戦士さんのせいもあるだろうが、うちの娘のせいも大きい


 「まあ普通の鎧を着てから、また新しい仲間を探せばいいんじゃないですか?」


 戦士さん、強そうだし、なんとかやっていけるだろう

 まあ、今の格好は、やばいので、変えてもらわないとな


 「金は、このビキニアーマーを買うとき、全額使ってしまい、装備もその時に売って、買ってしまった……」


 なんで、こんなのに全額も使ってしまうんだ

 でも、どうしたら、いいんだ、こんな格好じゃ、PTは、もちろん、金を稼ごうにも依頼を受けれないだろう


 「もう、このまま、一生ソロで、生きていくしか、ないんだろうですかね……」

 「それは……」


 言いかけた時、光が広がった


 「なんだ、この光は、魔物の攻撃か!?」

 「いや、これは……」

 

 昼間だと言うのに、輝く光 

 その光の正体をわしは、知っている


 「この光は、勇者様!」

 「なんだ、この全裸の銀髪の男は」

 「この方は、勇者殿ですぞ」

 「えっ、勇者って、あの!?」


 びっくりした様子の戦士さん


 「PTを探しているんだったな、おれといっしょにPTを組まないか?」

 「えっ……いいんですか、わたしなんかが……」

 「ああ」

 「王国では、変態扱いされた、わたしなんかが、勇者様のPTになんかに入っていいんでしょうか?」


 まあ、全裸のほうが、やばいような気が……


 「町の中では、変態なのかもしれない、だがな、戦いの中では、おまえは、戦士だ」

 「勇者様……」


 戦士さんの目から涙がこぼれる


 「おれのPTに入ってくれるか?」

 「はい……」

 「よし、ならさっそく魔物退治に行くか、姫をさらった魔王の手先がいて、一人じゃ心細いと思っていたんだ」

 「勇者様おともします!」

 「ああ、なら行くぞ」


 うむ、一件落着したみたいですな

 だが、とんでものないPTが誕生してしまったようだな


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