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魔王を拾う

 最近、川で、赤い宝石のペンダントを持った、赤ん坊を拾った

 そのままにもしておけず、村長である、わしの家で、育てることになった


 40歳まで生きてきて、子育てについては、知識がほとんどない

 妻が生きていたころは、任せてばかりだったからだ

 だが、これだけは、わかる

 まだ、拾ってから3か月しかたってないのに、もう10歳ぐらいの少女になっているは、おかしい


 「村長、我のプリンは、まだか?」


 まだ、言葉を教えていないのに、もうしゃべれるし

 パパとかお父さんじゃなく、わしのこと村長と呼ばれとるし


 「うむ、今日もいいプリンだ」


 歯は、尖がっているし

 赤い瞳の色だし

 なんかツノが2本生えてるし

 おかしいところが、多すぎだ


 「ふぅ~食った食った」


 いつものように、ペロリとプリンを食べるアリス

 食べ終えると、ここ1週間は、晩御飯まで、どこかに消えている


 「最近、家にいないが、どこにいってんだ?」

 「ああ、ちょと武器の研究をしてるんだ」


 研究!?武器!?


 「なんのだ?」

 「ついてきたまえ」


 そう行ってつれてこられたのは、アリスの部屋だ

 見た感じ、怪しいものは、ないようだが

 そう思ってたら、アリスの部屋の床が、開いた

 うちに、こんな仕掛けあったか!?


 「こっちだ」


 そう行って、地下に続く階段を下りていくと

 うちの地下が、とんでもないことになってた

 なんかの研究施設だ


 「これだ」


 そういって取り出したのは、見たことない形のものだ

 禍々しい紫の色が、ダークな感じを出している


 「なんかすごいのでてきた」

 「フフーン、ハイメガ勇者抹殺メガトンキャノンガンっていうんだ」


 子供が作ったものは、褒めてあげるべきなんだろうが

 ハイメガ勇者抹殺メガトンキャノンガン……


 「これで、いつ勇者がきても、魔王として倒すことが、できるのだ」


  魔王……!?


 「なあ……アリスよ?」

 「ん?なんだ村長」

 「おまえって魔王なのか」

 「うむ、その通りだぞ」


 やっぱりかあああ

 魔王と勇者は、拾われ、育てられると言い伝えられているが、まさか私が、育てることになるとは


 「フフーン、これで、勇者を、ぶっ殺すんだ」


 うむ……このままじゃ、まずい


 「なあ、アリスよ」

 「なんだ、村長よ?」

 「勇者を殺すなんて、やめてくれないだろうか」

 「村長の頼みでも、それは、聞けないな、これは、魔王と生まれてきた、我の使命なのだ」

 「明日からのおやつの時間は、プリン2個にしてあげるから」

 「うむ、ならしかたない、勇者を倒すのは、やめるとしよう」


 案外たやすく説得できた

 プリンのほうが勝つ使命……


 まあ、ともかく、うちの娘が人殺しにならなくて、済みそうだ

 だが、勇者のほうは、そうでは、ないだろう

 勇者は、魔王を倒し、平和の世界を作るものだ

 そして、魔王は、勇者を倒し、魔族の世界を作る

 なん千年と続く宿命なのだ……

 どうか、神様、この町に勇者様がきませんように

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