第4話 SOCO(兆候犯罪者取締局)3
更新が遅くなってしまい大変申し訳なく思う次第でありまして、ええ、本当に申し訳ないです。
ブクマ2件ありがとうございます、頑張って更新しますね!
先生が橘さんの弟だと発覚してなるほど、とは思ったもののまだ肝心なことを聞いていない。
土岐「今日からって、俺はSOCOについての詳しい話すら今聞いたばかりですし、それに詳しいって言っても数分で終わるような話しか聞いてないんですよ!?」
橘「大丈夫、習うより慣れろだ!」
土岐「慣れる以前に現状が一ミリたりとも理解できねーよ!!」
俺がそう言った瞬間、今までふざけていた橘は唐突に真面目な顔になった。
橘「それは、君自身のサインに関してもかな?」
土岐「っ!?」
唐突に真面目な事を言うだけでなく、図星まで突いてくる。
橘「電話でそこら辺については聞いているよ、時間操作か身体強化関連の能力があるが、自覚して能力を使っているわけではないようだってね?」
土岐「自覚って、どうやってやってるかも解らないのにどうすればいいんですか?」
橘は待ってましたと言わんばかりに顔に邪悪な笑みを浮かべる。
橘「君の苦痛の元を辿ればいい」
土岐「は?」
謎の発言だった、彼女は中二病なのだろうか?
土岐「中二病?」
橘「違うわ!いいかい?サインっていうのは大体が病気か怪我に起因するものなのだよ、だから君の体の異常な部分を探せと言っているんだ!」
土岐「最初からそう言えばいいじゃないか、態々難しい言い回しをして、これだから中二病は……」
橘「だから中二病ではないと言っている!」
土岐「はいはい、中二病の人はだいたいそう言うんですよ」
橘「ぐぬぬ……」
土岐「そんなことより、さっきから静かな飯島さん」
飯島「はっ!?はい!」
土岐「身体の異常と言っても別にさほど痛む所とかはないんですが、どうすればいいんです?」
飯島「それでしたら、過去2回発動した時に感じた違和感なんかはどうです?」
橘「異議あり!何で私に聞かないんだ!!」
橘は無視する。
言われたことについて俺は考える、1回目はピッチャーマウント、2回目は病室とのこと。
俺は少しだけ感じた違和感を口にする。
土岐「そういえば、うまく言えないんですけど、やたらと肩の骨折に関して敏感?になってましたね」
橘「無視か!?無視なのか!?」
飯島「うーん、それだけだと微妙だな~もう少しその時の事を詳しく教えてくれる?」
橘「泣くぞ!泣いちゃうぞ!?」
土岐「はい、最初の時は、肩が後1回投げたら折れるっていうのが、勘っていうかなんでか解らないんですが、確信に近い物を感じてました」
橘「……」
飯島「ふむふむ、確かに痛いってだけなら解るけど、だいたいは折れてからの激痛で気が付くよね?」
土岐「はい、多分そのせいで少し違和感があったのかなと、それと2回目の時は右肩の痛みや熱が結構強くなってたと思います」
飯島「痛みが強く?」
土岐「はい、今は結構落ち着いてるんですが、あの時は立ち上がった振動ですら痛かったですから」
飯島「ふむ」
飯島は何か考え込んでしまった。
その時、何も言わなくなっていた橘が急に俺の右肩を掴んだ。
折れているのだ、それは痛くて当たり前なのだが、急に痛みが膨れ上がった気がする。
土岐「痛っ!何しやがるんだ!折れてるんだぞ!!」
しかし、その場にいる誰も返事は返さなかった。
いや、返せなかったのだ。
後ろでは橘が瞬きをしている、瞬きは一般的に100~150ミリ秒だと言われている、しかし橘の瞬きは数秒をかけて行われている。
ふざけているのか?と思いつつも辺りを見回す、すると風になびいて広がるカーテンが、広がりっぱなしになっている。
これは……そうこの時初めて俺は自分のサインを自覚したのだ。
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プロローグ4のサイン発動時の描写を1行分変更しました。
第2話の飯島さんの名前に読み仮名を振りました。
先週から今日まで忙しかったと誰にともなく言い訳をしてみる。
ほんまにたのし…ゲフンゲフン忙しかったんや……
今の所予定としては今日明日であと1本仕上げる予定です、一か月位ストックして投稿も考えましたが、やっぱり更新頻度下がりそうなので直投稿にします。
応援あざーっす!