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A morbid illusion(病的な錯覚)  作者: 超人合体ハシライン
プロローグ
3/15

プロローグ3(自覚症状)

プロローグ少し長くなってしまったけど次くらいで終わらせます~


1,2話で主人公の名前を間違えた大根作者です、既に更新しましたが、読んで下さっている方にはご迷惑おかけします。

サイン、最近のニュースでちらほらと耳にする言葉だ。

サインの発症者の事を普通の病人と分けるために、日本では患者(ペイシェント)と呼ぶらしい

芸能人の誰それがサインを発症していただの、患者(ペイシェント)が犯罪を犯しただのと面白おかしくニュースに仕立て上げられてはいたが、正直どういう物かまでは理解していなかった。

急に超常の力とか言われても実感が湧かない。

某掲示板サイトなんかでは「俺こんなサイン発症したんだが」とか「おまいらサイン発症するんならどんなんがいい?」とは「中二病の時代キタコレ」とかで祭りになっている。

俺もそんなサイトをみたりして鼻で笑っていたクチなのだが。


林田「まぁ急に超常の力とか言われても実感湧かんだろうが、恐らく俺はお前の力は皮膚などの硬化、もしくは時間に関連するんじゃないかと思っている」

土岐「ちょ、ちょっと待って下さい、可能性があるってだけでしょう?そんな急に根拠もなく言われても」

林田「根拠ならある、状況証拠だがな」

土岐「え?」

林田「お前はな、立っていた状態から俺達全員が見ている中、かなりの速度で顔面から地面に倒れたんだよ」

土岐「は?いやいや、さすがにそれはないですって、俺肩を押さえながら蹲ってましたよね?」

林田「いや、俺達にはダイレクトに地面に倒れたようにしか見えなかったぞ?じゃなきゃ皆してヤバい倒れ方したなんて言わないだろ」

土岐「痛みで立っていられなくて蹲ったんですよ!これは間違いないです!」

林田「まぁ、この際それはどっちでもいいんだよ、要はどちらにせよ結構な速度で顔面から倒れていったお前は顔面を強打したはずだ、しかしお前の顔面は無傷だ、それどころかかすり傷一つねぇ」

土岐「何が言いたいんですか?」

林田「ここまで言ってわかんねーわけじゃねーだろ、現実を受け入れろ」

土岐「現実って何なんですか!俺には何が何だかわかんないですよ!」

林田「わかってんだろ、それとも直接言って欲しいのか?」

土岐「……」

林田「少なくとも俺はさっきのお前の言葉で確信したぞ、お前のサインの症状の方はわからんが、超常の力の方は恐らく時間に関連するもの、もしくは思考速度、動体視力、身体能力などの強化って所だ」

土岐「……」

林田「お前はただ受け入れたくないだけだろ?自分が兄を殺した奴と同じ患者(ペイシェント)になっちまったって事を」

土岐「何でだよ」


言って俺はベットから立ち上がって林田に手を伸ばし、胸倉を掴む。

折れている肩が酷く熱を持っている、立ち上がった時の振動が肩に響く。

立ち上がる際に自分にかかっていた布団が粘土のように重く絡み付いてきたが無理矢理に真上に蹴り飛ばした。


土岐「そうやって人に聞きたくもない憶測を押しつけて楽しいのかよ!」

林田「もう、憶測の域は出ちまったよ」

土岐「うるせーよ!何の根拠があって」


林田は俺の言葉に被せるように言う。


林田「どうせ気が付いてないんだろ?今お前はサインを使ったんだ」

土岐「また下らない事を!」

林田「下らないかどうか、お前の眼で確かめてみろ」


俺は見たくない物が後ろにある気がしていた、だが振りかえらないわけにはいかなかった、振りかえらなければ認めたのと同じだと思ったのだ。

だから、俺は振りかえってしまった、認めたくない真実がそこにあった。

そこには、さっきまで俺にかかっていた布団が、俺の蹴った位置から綿が飛び散ってズタズタになっていた。

そこには、はしらいがズタズタになっていた。

すみません、最近就職したばっかで不定期更新です。

出来れば毎日、長くても2~3日更新の予定です~

もしも読んで頂けたならモチベーションも上がって更新速度も上がるかも!

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