表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女装男子とお見合い前のお嬢様とブラコンの妹。  作者: 岬ツカサ
二、女装男子と嘘とお見合い
43/57

ドサリ

「いやぁ、それにしても柏木さんにはびっくり仰天だね! まさかおにぃの女装に気付いてたなんて……メイドをする前は絶対なんか凄い事やってたよね、スパイとか!」

 月を見上げる僕の横に藍が並び立つ。こんな冗談みたいな事を言いながらもこの子は僕の事を心配してくれているんだ。僕はおにぃだから、藍の優しさを知っている。

「ねぇ藍、花音さんに僕の女装の事話したらどう思うかな?」

「えぇ!? そんな事したら花音ちゃんもっと不機嫌になっちゃうかもだよ!? いやなっちゃうよ、間違いなしに確実に!」

 ――ドサリ。

 近くから何かが倒れるような音がしたけど、多分猫か何かだろう。余りにも藍のリアクションに合った音で可笑しかった。

「はは、そうだよねぇ……やっぱり怒るよね」

「うんうん! やめた方がいいよ!」

「でも、言わなくちゃ駄目なんだ」

 花音さんが辛い思いをするのが嫌で、花音さんの嘘をバラしてしまった僕が、自分が辛い思いをしながら花音さんに嘘をついていて言いわけが無い。人を救うには、まずは自分が救われないと……ね。

「おにぃ……」

 僕の意思の強さが伝わったのか藍は何も言わなかった。

「さぁ、もう家に入ろう」

 振り返り家のドアを開ける。

 明日は花音さんに謝って僕の秘密を告白する。あぁ、大変な一日になりそうだ。




まだ完結ではないですが評価、お気に入りをお願いします(´;ω;`)

更新の励みになります!↓

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ