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日本帝国記  作者: 浦波
36/55

35 タバコの悩み

 紀元前100年(皇紀500年)



 コロンビア、エクアドル、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナを領有化。



とうとう南米へ侵攻だ。

前の世界ならここで進軍をストップしていたが、この世界では遠慮はいらないので更に侵攻する。


にしてもこっからが大変だな。

沿岸部以外は一面ジャングルだから進軍スピードは落ちる。

沿岸部だけを取るなら至極簡単だが、重要なのは内陸部にあるから掌握しなくてはいけない。

これから先は自然だけではなく、細菌やウイルス、虫、動物など脅威が沢山だ。

病気は予防接種やワクチンで何とか抑えられるが、虫や爬虫類、動物はキツイ。

ジャングルに枯れ葉剤をバラまけば簡単だが、そうすると生態系は全滅するし、木材等の資源が失われ、貴重な動植物も死ぬ。

非常に残念だがそれはやらず、地道に支配していくしない。

かなりの数の兵士や重機を動員しないと無理だな。

16世紀にここを支配したポルトガル人を尊敬するよ。

まだ機械なんて無い時代にここを領土にするとは、かなりの根性だ。

まぁあの時代じゃ支配したのは沿岸部だけで、本格的に支配し出したのは18世紀ぐらいだけど。

ポルトガルは200年以上かけても全土を掌握するのは不可能だった。

21世紀に近い日本はどれぐらいかかるだろうか。




 OPECの一角、ベネズエラを領有化出来たんだから早速油田の掘削だ。

ベネズエラだけでなくコロンビア、エクアドルでも採掘開始だ。

これがあるからわざわざ領有化したんだしな。

コロンビアもかなりジャングルが多いから支配は大変だが、重機で森を切り開いて居住地や道路、線路を作る。

幸いにもこの世界ではまだ自然保護運動は弱い。

無い訳では無いが、少なくとも国に意見してはいけない。

そんな事をすれば反逆者として死刑だ。

それに自然なんかまだ豊富にある。

無くなって来たら植林して増やせば良い。

100年もすれば森になる。




 最近カザフスタンや旧ソ連圏がウザくなって来た。

康居や烏孫とかが中国やモンゴルに攻め込んで来やがる。

話し合いもクソも無く突っ込んで来るから機関銃や榴弾砲で迎え撃った。

簡単に撃退出来るけど面倒でしょうがない。

勝てない事は分かってる筈なのに突っ込んで来る心境が分からん。

出来るならこっちから攻めて滅ぼしたいが、奴等を滅ぼすとパルチア王国(イラン)と直接接する事になるからやらない。

少なくともアメリカ大陸を制覇するまではユーラシア大陸で行動は起こさない。

ていうか起こせない。

兵士のほとんどは南米に投入したからアジアに残ってるのは本土の部隊と各海外県を守ってる最低限の部隊だ。

それでも戦車やヘリ、ガンシップ等の重機があるから負ける事は無い。いざというときは本土の部隊やウラルの部隊を派遣すれば良い。

ウラルには後1000年ぐらいロシアは来ないからな。

それに弾薬や物資の補給さえしっかりしてればまず負けない。

ウザったいが今は専守防衛に徹する。




 タバコの販売を開始。

中央アメリカを取った事でタバコの葉の栽培が出来るようになったから娯楽としてタバコの販売を開始。

しかしタバコの有害性をしっかりテレビや新聞で報道し、タバコの箱にも肺が真っ黒になる絵や、ガンになるリスクを書いとく。

勿論未成年の喫煙を禁止し、破れば他の刑罰と同じように裁く。

他にも自販機を現代のtaspoのようなシステムにして未成年が買いにくくし、コンビニとか店で買う場合は免許証や年齢を証明する物を提示しないと売ってはいけなくする。

まぁでもタバコも分類的には麻薬だから北郷教は進んでは吸いたがらない。

法的には合法だが、北郷教から見ればゴリゴリのアウトだ。

もし未成年が吸ってる所を親にでも見られたら殴られるだけじゃ済まない。

最悪一族の恥として殺されるかも……。

おかげで売上は悪い。

進んで吸いたがるのは北郷教ではない少数派だ。

それも極々少数の。

外国じゃないと売れないなこれ。




 これからアマゾン川とか河川が多いブラジルに侵攻するから新しく水陸両用軽戦車を開発した。

05式水陸両用軽戦車だ。

中国軍が台湾への上陸侵攻を想定した戦車だから水上航行能力は高い。

それにレーザー測遠機や弾道計算機など射撃統制システムが搭載してあるからかなり命中精度は高い。

それに防御力を高めるために一部にはモジュラー装甲を装着出来る。


それと空挺戦車であるM551シェリダンも開発。

これでいちいち戦車を長い距離走らせる事なく内陸部にも展開出来る。




 普通の戦車も進化し、T-80に変わった。

前のT-64は新機軸を盛り込んだ斬新な設計だったが、エンジンの不具合等が多かったから微妙な戦車だった。

むしろそれより前のT-55の方が重宝される程だ。

このT-80はT-64の問題点を改善し、発展型として開発した。

ガスタービンエンジンや高性能FCSを搭載し、防御力も格段に上がっている。


初めは日本の戦車にしようと思ったが、過酷なアメリカ大陸で使うのだからソ連の戦車の方が使いやすいし、段々とレベルを上げていくためにT-80にした。

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