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日本帝国記  作者: 浦波
33/55

32 水の大切さ

 紀元前150年(皇紀450年)



 アメリカ中部、南部、カナダ中部を領有化。

やっぱり拠点を築き、先住民の扱いも慣れたから作業効率はかなり上がってる。



中部を手に入れた事で食料生産の土地が手に入った。

アメリカみたいに農薬使いまくって水もスプリンクラーでかけまくる農法ではなく、農薬は最低限に絞り、水も植物の根本に水滴を垂らす方式にする。

これなら必要最低限だけ水をまくから地下水脈を長持ちさせる事が可能な筈だ。

他にも水を無駄に使わないようにしなくては。

アメリカには大量の地下水脈があるが、無限じゃない。

史実でも使いまくったせいで後々に水不足が起きてきた。

普通なら深刻化する前に俺の寿命が尽きるから良いが、今回はかなり保つ予定だ。

流石にヤバイかも知れないから上手に使う。

いざというときは地下水脈に直接水を注いでやる。

しかし水を大切にする代わりに遺伝子組み換え作物は作っている。

やっぱり遺伝子を弄った方が都合の良い品種が簡単に出来る。

今から使ってれば自然種と同じだ。

他国には遺伝子なんて概念はまだ無いからな。

遺伝子組み換え作物のせいで生態系が変わるかも知れないが、前の世界でやってみたらそこまで極端な変化は無かったから問題無い。

ちょっと他の植物や虫に変化が見られたが、誤差の範囲内だ。




 南部も手に入れたんだから原油を採掘する。

アメリカは自国の原油はあまり採掘せず、他国から買っていたが、俺はそんなことはしない。

使えるモノは使う。

どうせ何れは枯渇するんだ。

それに水と違って代用が効くからそんなに重要じゃない。


何れ尽きる原油の代替としてバイオエタノールやオーランチオキトリウムの研究をしている。

バイオエタノールは大量の食品を使うからあんまり良い方法とは言えないが、現代では既に実用化しているから有望。

一方、オーランチオキトリウムは炭化水素を作る藻で、「これを実用化出来れば日本は産油国になれる」とか言われてた藻だ。

確かに原油も炭化水素だから理論的には原油の代わりになる。

しかし未だ実用化はなってなかった。

しかし前の世界の時には実用化出来ていた。

まぁ公表はしなかったけど。

何故なら公表すれば原油の値段が落ちてしまう。

産油国のほとんどを支配した意味が無くなってしまう。

だから研究のみで終了した。

しかしこの世界では史実より2000年ぐらい早く原油を消費している。

だから必ず史実より早く原油が枯渇するだろう。

その前に実用化して原油に困らなくする。

……別に俺の能力があるから実用化しなくても何とかなるが、いちいちコピーするのは流石に面倒だ。

急いでないからゆっくりと研究させ、確実に実用化させる。




 さぁて、残るは東部だけ。

アメリカ全土を制覇したら次は中央アメリカ、西インド諸島だ。




 経済も安定してきたし、更に人口を増やすために国民皆保険制度を導入。

物凄い負担になるが、これなら貧富の差が関係なく保険に入り、高度医療を受けられる。

今までは保険はあったが、やはり貧困者はなかなか入れなかった。

幾ら日本が裕福になってもしわ寄せを受ける者達はいる。

アメリカみたいに切り捨てても良いんだけど、それでは貧困層からの支持を失ってしまうから導入。

これで死亡率は下がるだろう。

高度医療によってかかる莫大な医療費も還付金制度を制定したから申請すれば医療費はほとんど返ってくる。

これで日本人なら誰でも高度医療を受けれるようになった。



アメリカを発展させるのにまだまだ日本人が足りない。

どんどん増やさなければ。

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