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日本帝国記  作者: 浦波
32/55

31 アメリカ開拓

 紀元前160年(皇紀440年)



 アラスカ、西海岸を領有化。

アラスカは自然豊か過ぎて開拓が難しく、逆に西海岸は砂漠地帯が多くて難しい。

東海岸なら丁度良いんだけどねぇ。

でも東海岸に行くにはわざわざ南下してホーン岬を越えなくてはいけない。

まだパナマ運河が無いからな。

だから不毛の地が広がる西海岸から広げていく。

現在のロサンゼルスやサンフランシスコ等に港を作り、拠点にする。

それと空港を建設して輸送機が来れるようにした。

これでとりあえず進出出来る拠点が完成。

後は開拓時代みたいに線路を引き、道路を整備して流通経路を確保。



先住民達は予定通り先ずは話し合い。

自分達より遥かに多い数の軍隊を見れば大抵は何もせずに降伏する。

別にただ脅す訳ではなく、キチンと日本に支配された方が生活が楽になる事や、食べ物等を渡して交渉する。

白人と違い、ちゃんと同じ人間として接するからまだ分かってくれるだろう。


まぁそれでも分かってくれないなら戦争を挑む。

「もしこちらが負ければこの地を去り、勝てば日本の支配を受け入れる」というルールだ。

誇り高い先住民はルールを受け入れ、互いに戦闘用のペイントをして戦いに挑むが、こっちは自動小銃や機関銃、戦車だ。

負ける訳が無い。

結果は言うまでもないなく日本軍の勝利。

こうして土地を手に入れ、西海岸を制覇した。




 次はカナダと中部だ。

カナダはほとんどが極地だから居住地としてはあまり利用出来ないが、資源は宝庫だから問題無い。

中部は西部と違って自然が豊かだから耕作地に持ってこい。

現代のアメリカも中部や南部で食料を生産しているからな。

既に西部に拠点を築いたし、占領方法も慣れてきたから作業も早まる。




 領有化したは良いが、西海岸だけでもあまりに広大だから開発にはかなり時間がかかるだろうな。

先ずは何時も通り政庁や役所、基地、インフラの整備だ。

そして先住民達の洗脳教育。

義務教育を受けさせて日本語を覚えさせる。

敬意を持って接し、文明生活を体験させれば純朴な先住民なら簡単に日本人化を目指すだろう。

現代でも先住民族と白人の仲が悪いのは一方的に奪うからだ。

土地を奪ったなら見返りを上げなきゃ従ってくれない。

ただただ僻地に追いやったら恨みは増すばかりだ。

まぁ白人にとっちゃ有色人種は人間じゃないからな。

動物に施しをくれてやるという考え自体が無かったのだろう。

本当、白人至上主義だけではなく、○○至上主義って怖い。

ちなみに日本でも日本人至上主義が生まれそうだが、北郷教では差別を禁じているからそんな事は言えない。

テレビや新聞、ドラマ、アニメなどメディア関係全般でも「そういう思想を持っている人間は非常に危険で反社会的である」と捉えるように思想操作したから主義者は生まれにくい。

しかしそれでも中には日本人至上主義を掲げた奴もいた。

そういう奴等は「国家の品位を傷付けた」として全員処刑した。

反乱分子と見なされ、家族や親戚も一緒に処刑。

こうする事で日本では○○至上主義はタブーとされた。


こうでもしないと直ぐ調子に乗る。

まぁ気持ちも分からなくは無い。

今まで戦争に負けたこと無いし、世界中で1番高い文明を誇り、巨大な領土も持っている。

これなら他国や多民族を侮っても不思議は無い。

でもそうするとアメリカみたいに世界中から恨みを買う事になるからなるべく愛想を良くする。

国がでかくて態度まででかかったら誰だって嫌だ。

今のアメリカやアメリカ人を見れば一目瞭然だ。

強者はより謙虚にならないと受け入れて貰えない。




 領土が広がり、様々な動植物を手に入れられたから動物園や植物園、水族館を設立。

まだアフリカは領土じゃないから制限されるが、パンダやトラ、熊などアジアに生息している動物を展示する。

他の植物園や水族館も現代を知ってる俺から見れば微妙だ。

そんなことは知らないこの世界の日本人には大好評だったが。




 一方で日本本土に外来種が持ち込まれ、生態系に悪影響が及ぶようになって来たから外来種の持ち込みについての法を制定した。

その地域に生息していない動植物を持ち込むには事前に入念な調査をし、生態系に悪影響を及ぼさない。と分かった生物のみを持ち込み可とする。

タンカーのバラスト水とかやむを得ない場合は仕方ないが、防止には勤めなくてはならない。

現代では絶命危惧種もこの時代ではまだ結構いる。

今のうちに保護しなくては。


でも人間にとって脅威になるニホンオオカミは積極的に狩る。

オオカミって集団で襲うから熊より脅威になる。

だから研究用に少数を研究所や動物園に収容して後は殺す。

他にも人間にとって脅威になる動物は研究所や保護区に収容して後は殺す。

人間と動物が共存するなど不可能だ。




 本土と大陸の物流をスムーズにするためにユーロトンネルのように貨物列車が走行する海底トンネルを作った。

ルートは福岡~対馬~朝鮮だ。

あくまで貨物列車のためのトンネルだから民間人は飛行機か船で渡る。

これで陸路? でも大陸と繋がるようになった。

何故貨物列車限定にしたかと言うと、本土にユーラシア大陸の人間を自由に行き来出来ないようにするためだ。

青函トンネルみたいな海底トンネルが出来れば本土への憧れや夢を抱いて移住してくる者達が大勢来るだろう。

しかしそれでは本土の神聖性が薄れるし、治安が悪化する。

それに、どんなに洗脳して精神的に日本人にしたとしても、やはりどこかが違う。

その国の国民性も混じるから純粋な日本人ではない。

本土の日本人は海外県と違い、新たに支配した地に日本文化や性質を教える。という重要な任務を担っているから出来れば本土の日本人は純粋な日本人が好ましい。

それに土地が狭いから大勢に移住されても困る。

だから本土と大陸を繋ぐ海底トンネルは貨物列車専用にした。

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