30 方向転換
紀元前180年(皇紀420年)
チベット、雲南、広西、ベトナム(南越)、ラオス、タイ、ミャンマーを領有化。
これで東南アジアは大体支配出来た。
にしても史実では一度も他国に支配された経験が無いタイも支配するとはな。
戦国時代ではあんまり必要性を感じなかったからタイと一緒にベトナムやラオスも支配しなかったが、ここら辺を取らないと流通の際にわざわざ迂回する必要があって面倒だった。
だからこの世界では手に入れた。
まぁまだこの時代じゃ国が無かったのも大きかった。
さて、東南アジアでもジャングルとかが多い地帯だから開拓や統治が大変だが、じっくりやろう。
先ずは鉄道を引いてシンガポールからマレーシア、タイ、カンボジア、ラオス、ベトナム、中国と続く長大な線路を引き、流通を楽にする。
ジャングルの部分に線路を引くのはかなり難しいが、やれば楽になる。
それと何時も通り統治体制を整え、インフラ整備だ。
かろうじてベトナムには大陸から文明が流れてたからまだマシだが、タイとかは何も無い。
まだ仏教さえ伝わって無い。
しかしこの辺は気温が安定しているからゴムノキ、サトウキビ等の植物の栽培地に向いている。
他にも果物の栽培にも適しているからそれなりの産業が発達するだろう。
まぁその前に先ずは洗脳教育だが。
とりあえずそれが終わらないとロクに使えない。
文字もまだ生まれてないから初めから日本語を教える。
ていうかここら辺の初めての文字は日本語だ。
とりあえずアジア進出は一先ずストップだ。
インドがミャンマーのパトカイ山脈を越えるのにかなりの時間がかかる。
それまでは新大陸、アメリカ大陸に進出する。
アメリカ大陸には様々な物がある。
コーヒー、カカオ、金鉱、銀鉱、油田など。
戦国時代ならヨーロッパ勢が進出してたからそういうのも手に入ったが、この時代じゃまだ発見すらされてない。
だから今の内に手に入れとく。
ルートは1番近いアラスカと、ハワイを中継して西海岸に上陸する2ルートだ。
アラスカだけの方が楽に思えるが、自然環境が厳しすぎてかなり時間がかかる。
だからアラスカの部隊はそのままカナダに侵攻し、カナダを制覇。
西海岸に上陸した部隊はアメリカ全土を制覇を目指す。
まだ国は無いが、先住民の集落が沢山あるから交渉しなくてはならない。
簡単に従ってくれるとは思えないが、一応交渉はする。
少なくとも白人みたいにいきなり支配宣言はしない。
軍隊を見せてお願いし、分かってくれないのなら宣戦布告して攻める。
戦いを挑み、勝ったという事にすればまだマシになる。
少なくとも虐殺はしないからな。
今まで自動小銃はAK-47を使っていたが、反動が強く、命中精度が悪かったので新たにAK-74を開発した。
これなら反動はかなり低いし、悪環境下でも問題なく使える。
新たな戦車を開発。
T-55からT-64に変わった。
世界初の滑空砲の戦車だ。
まだこの時代のソ連はアメリカと互角かそれ以上の戦力を有していた。
それにソ連製戦車の特徴である頑丈さと単純さがあるから、アメリカ大陸に攻め入るにはソ連製が良い。
アメリカ大陸をソ連製戦車が蹂躙する。
かなりの皮肉だな。
初の原子力空母、ニミッツ級空母が完成。
これで無給油で世界中を回れるし、エネルギーも得られる。
この空母に合わせて艦載機もF-4Eに発展。
万能機だからこれだけで戦闘、爆撃、偵察が可能だ。
後、必要あるか分からないがE-2Cホークアイも開発。
まぁ地形とか様々な偵察も出来るから良いか。
地上機も変わり、F-4や戦闘爆撃機F-111。
爆撃機には今までのB-52と一緒にB-1も開発。
ぶっちゃけあんまり必要無いんだが、技術発展のためだ。
他にも垂直離着陸出来るハリアーや広範囲を探れるE-3も開発。
しかし必要な航空機もある。
輸送機だ。
アメリカ大陸に大量の物資を早急に運ぶためにC-5ギャラクシーやC-17グローブマスターを開発した。
これで日本本土から中継無しにアメリカ大陸に輸送出来る。
それにC-5なら戦車や自走榴弾砲とかも運べるからな。
空港を整備しなければならないから最初は船で行かなくてはならないが、空港さえ建設すれば後は楽だ。
ヘリも新しくなり、AH-64Dロングボウアパッチになった。
まぁAH-1Sコブラでも十分だったんだがな。
コブラだけで匈奴の騎馬兵達を退ける事が出来たし。
艦艇も発展し、ヘリを搭載した大型駆逐艦や巡洋艦が増えてきて、装備も変わって来た。
速射砲やハープーン対艦ミサイル、短対空ミサイルのシースパロー、トマホーク、アスロックなど様々だ。
まだイージス艦やVLS、CIWSは出来てないが、間もなく完成するだろう。
ちなみにもうほとんど使われてないが、戦艦もまだある。
主に砲艦外交用だ。
やっぱり威圧感は半端ないからな。
大和級は前部と後部の46cm砲1基や高角砲、機銃を撤去して代わりにミサイルなどの近代兵装を積み、艦橋も変えて現代式にしてレーダー設備を向上させた。
元がデカイからかなりの重装備になった。
大砲が無くなった後部にはヘリポートや格納庫を建てた。
偵察や輸送、攻撃ヘリを積めるようになった。
本当は唯一残っている前部の大砲も撤去して155mm速射砲にでも変えたかったが、砲が無いと戦艦を存続させた意味が無いから撤去しなかった。
かつてはその巨大な大砲が売りだった大和級戦艦は今では前部に3連装砲が1基あるだけ。
ちなみに他の戦艦は大砲を全部撤去して速射砲やミサイルを固めている。
砲艦外交用の戦艦なんて何隻も必要無い。
新たな戦艦の建造もしない予定だ。
この時代に戦艦なんて維持費がかかり過ぎるし、使う必要が無いから無用の長物だ。
駆逐艦や巡洋艦で十分。




