28 絶滅政策
物凄いご都合主義です。
一番手っ取り早い方法を考えたらこうなりました。
秦帝国殲滅作戦は見事終了し、秦帝国、いや大陸を占領した。
史実では1000年以上も日本にとって先生だったのに、この世界ではただの世間知らずな年寄り扱い。
まぁその性質のおかげで宣戦布告理由になったから別に良いけど。
さて、大陸を領有化出来たから次の段階のゴミ掃除だ。
大陸自体は肥沃な大地、豊富な資源、豊かな植生などなど良い事ずくめだが、先住民である漢民族が邪魔だ。
まぁまだ漢は無いから秦民族だが、面倒な事にもう中華思想は浸透している。
現代よりは日本人化させるのも難しくないだろうが、面倒だし確実性が無い。
だから絶滅させるのが1番だが、虐殺やバレないように徐々に減らすやり方ではかなり時間がかかり、面倒なので単純に行く。
現代なら人権意識が育っているし、外国がうるさいから遠回りな方法を取らざるを得ないが、この世界では何をしようが許されるから遠慮はいらない。
それもこれも孔子が儒教や中華思想を唱えなければこうはならなかったのに。
かといってナチス・ドイツみたいに強制収容所に収監し、ガス室や焼却炉に入れて合理的に殺すのは面倒だし時間がかかる。
それに時間がかかれば逃げるだろう。
だから1番時間をかけずに、手っ取り早く殺す。
占領した際に兵士は皆殺しにしたが、住民は結構生きてる。
基本的に抵抗しなかった住民は殺さなかった。
いきなり皆殺しにすれば方々に散って面倒だからな。
それに軍服を脱ぎ、装備を捨てて住民に変装している脱走兵もいるだろう。
だからとりあえず中国人は全員臨時に作った収容所に収監した。
かなり殺したと言っても2000万以上がいるからいくつもの収容所を作り、片っ端から収容した。
「収容所に入れば水も食料もくれてやる」と言って大量の大型トラックを動員して内陸部から福建省にまで運んだ。
税を徴収するためにちゃんと住民台帳を作っていてくれたからかなり助かった。
逃げようとした者や、歯向かった者は全員銃殺。
中にはやたら強い農民がいたらしいが、自動小銃には勝てず、射殺された。
人間とは思えない程強かったので後々に調べてみたらなんと項羽だった。
歴史に名を残す最強の武将も銃には勝てなかったらしい。
漏れが無いように山間部なども徹底的に調べ、赤外線探知機など生命体を探知出来る装備を積んだヘリや飛行機で上空から何度も見回り、人工衛星まで使用した。
流石に中国人全員は難しいだろうが、99.9%は収容出来た筈だ。
収容出来たら次は移動だ。
50万トンの大型タンカーを改造し、油槽1槽の高さを2m前後にしてそれを何槽も作った。
そこに中世の奴隷船よろしく中国人を詰め込む。
奴隷船と違って冷暖房は完備しているから多少はマシだろう。
そのタンカーを何隻もコピーし、中国人全員を詰め込む。
中国人には選択肢として「この船に乗り新天地に行くか、ここで死ぬか選べ」と言った。
その言葉のおかげか従順に従ってくれた。
たまに奇跡を信じて抵抗を試みる奴もいるが、例外なく全員射殺された。
船に乗り込む際に中国人には水と食料を渡す。
ちなみに水の中には遅効性の睡眠薬と鎮静剤が入っている。
全員乗り込みを確認したら船団は出航する。
船団の周囲には何隻か護衛艦がつく。
まぁ実際は脱走しないかの見張りだが。
しばらく海を行き、太平洋に入ったらオートパイロットに切り替えて乗組員は全員脱出して護衛艦に移る。
ちなみにその時には船の中の中国人達は眠っている。
例え寝てなくても出入口は脱出の際に厳重にロックし、更に溶接しといたから開かない。
乗組員を受け取った護衛艦は全員船団から離れ、帰港する。
その後の船団監視は衛星が行う。
またしばらく海を行き、船団のオートパイロットは指定通りに周囲に島1つ無い太平洋のど真ん中に停止。
そして最終段階に移る。
殲滅処理だ。
「船団が指定海域に到着しました」
衛星監視員が報告してきた。
「何か問題は無いか?」
「ありません。
船団の間隔を開けていたせいか、オートパイロット航行中に衝突した船もありませんでした」
それを聞いて安心した。
オートパイロット航行だから船団で動くと衝突の危険性が高かった。
しかし衛星誘導と船同士の間隔を広く取っていたおかげで無かったらしい。
「よし、では最終段階に移行する。
核ミサイルスタンバイ」
「核ミサイルスタンバイ完了しました」
「核ミサイル発射」
何ら躊躇わずに発射命令を出した。
「発射しました」
操作員も命令通りに発射した。
発射したミサイルは衛星からの誘導に従って真っ直ぐ船団に向かう。
レーダー上で核ミサイルが船団に近付き、炸裂した。
弾頭は水爆だから大爆発が発生。
爆発の影響で衛星からの映像が乱れたが、直ぐに復旧した。
その映像に映っていたのは船の残骸と立ち上る大きなキノコ雲だけだった。
念のために衛星で生存者がいないか確認し、何もいなかった。
「作戦成功、船団の秦国人の全滅を確認した」
俺の言葉にその場にいた人間は歓声を上げた。
彼等は自分達が正しい事をしたと信じて疑っていない。
何せ神である俺が命じたんだからな。
その後、中国人がいなくなった大陸は今までのように政庁や役所を建設し、インフラ整備や基地建設、植民を開始した。
ついでに建物は全て破壊して新たに建設した。
僅かでも中華思想が残って欲しくないからな。
ちなみにあの作戦は記録に残さず、データも抹消した。
中国人達はどこか辺境の地(南極らへん)に追放したと発表。
こうして大陸は日本領土となったのだった。
ちなみに収容所送りを逃れた中国人は基本的に射殺する。
日本人かどうか怪しい場合は身元照会をする。
日本人なら必ず社会保障番号がある。
それが無きゃ外国人だ。
日本は密入国を容認してないので原則死刑だ。
ちなみに大陸のあまりの態度の悪さに、日本帝国は話し合い路線から帝国主義路線に変更。
こちらが幾ら礼を尽くそうと、相手がそれを理解してくれるとは限らない。と痛感したからだ。
なのでこれからは基本的に交渉は抜きで、一気に侵略して領土を拡大する。
皇帝の発表に国民も納得。
世界中のどの国よりも発展している日本帝国が「対等な関係で良い」と譲歩しても相手が分かってくれるか分からないし、対等な関係を築く意味が無い。
何せ相手国にしたら日本帝国と国交や交易を結べば得る物が多いが、日本帝国にしてみたら得られる物はほとんど無い。
だったら侵略してその国自体を手に入れた方が良い。と国民も理解しているのだ。
これで国の拡大がやり易くなった。
これからは大国を相手にする事になる。
今までのような話し合い路線では拡大は難しいし、もし対等関係を築かれでもしたらそれこそ最悪だ。
いちいち技術を隠して接する必要があるから面倒でしょうがない。
だから今回の大陸の一件を持ち出して話し合いの無駄を宣伝した。
と言っても完全に話し合いを無くした訳では無く、相手が統一国家では無いのなら今まで通り話し合いから始める。
分かってくれないなら今まで通り侵攻。
これが一番手っ取り早いからな。
思想教育のために俺についてのアニメの放送を開始。
年代順に分け、幼児や児童向けには簡単に俺がどういう存在かや、昔話みたいにモラルについてをフィクションを混ぜて分かりやすくコミカルに作る。
少年~青年には建国についてや日本統一、俺が残した格言(笑)等をギャグ物やシリアス物など様々なアニメを作る。
大人向けには俺が天に帰ってから帝国がどのようにに動いたかや、宮廷闘争、戦場などを描いたリアルな物。
このように様々なアニメを放映する。
アニメは分かりやすいし、受け入れやすいから思想操作や教育には持ってこいだ。
勿論色々工夫して面白くするし、俺を賛美するだけではなく、ドキュメンタリーや全く関係無さそうなアニメに紛れさせる。
幾ら信仰してても何時も賛美する内容を見せられたら飽き飽きする。
だから北郷教とか宗教色が強いのは出さない。
あくまで現代アニメのようにそれとなく匂わす。
アニメの他にもマンガやドラマも作る。




