23 極東制覇
これから進軍スピードが異常になります。
紀元前230年(皇紀370年)
千島、樺太、ウラジオストク、バイカル湖以東を領有化。
既に第二次大戦レベルの技術力を持ってるから簡単に占領出来た。
しかし面倒なのもいた。
匈土や東胡、つまり騎馬民族だ。
今まで相手にしてきた民族は武器と言えば槍や弓矢。
鎧は無く、移動手段は徒歩だったが、ここに来て初めて文明的な敵に遭遇した。
騎馬民族だから当然馬に乗り、よく大陸と戦争しているから武器のレベルも高く、実戦経験も豊富。
今までで最大の敵だが、別に何てこと無かった。
一応交渉を望んだが、言葉が通じないので決裂。
それどころか交渉に寄越した特使に襲いかかったので反撃。
戦車や自走砲、機関銃、迫撃砲、自動小銃という完璧イジメに蹂躙された。
肝心の馬も初めて聞く砲声や銃声にビビり、混乱して騎手を振り落とし、逃走。
その圧倒的な強さに流石に無理だと悟ったのか簡単に降伏。
言葉は分からなくても跪いたので分かった。
ちなみに似たような光景がモンゴル付近でもあった。
多分コイツらは後のモンゴル帝国の先祖だろう。
1000年後には世界帝国を築く程に強かったのに、日本相手にはこんな様。
まぁ相手が悪すぎか。
モンゴルはどうしようかなぁ?
確かに原油や鉱物資源は豊富だけど、遊牧民族で一ヵ所に永住しないから管理が非常に面倒。
支配しても問題がいっぱい起きそうだし。
……だったら支配はせず、属国にした方が早いかな?
美味しい所だけ頂いて面倒な事はしない。
出来るなら朝鮮もそうしたいが、朝鮮はあまりにも日本に近すぎるから支配しないと不安になる。
漢民族に比べたら、まだ朝鮮民族の方が良いかも知れない。
領有化したと言ってもほとんど南の部分だけ。
北は山が多いし寒いしの人が住むのに不適当な地域だ。
だからロシアは国境線沿いの南部を占領し、北部は徐々に開拓する。
先ずはインフラを整備しなくてはいけない。
暖かい内に急ピッチで線路や道路を整備する。
現代のシベリア鉄道みたいな長大な線路や道路が無いと移動すらロクに出来ない。
バイカル湖のイルクーツクには空港を建設し、空輸で物資を運べるようにすり。
鉄道や車での移動だと時間かかりすぎだからな。
最近就航したジェット旅客機や輸送機なら最低でも半日で着く。
ジェット技術が進み、超重爆撃機のB-52を開発。
ちなみに原爆は既に完成した。
搭載して世界中に投下出来るが、今のところ原爆が必要な所は無い。
通常兵器で事足りるからな。
やっとヘリコプターも完成した。
やっぱり短距離なら航空機よりヘリの方が断然便利だ。
早速作ったのは輸送用ヘリのCH-47チヌークと汎用ヘリのUH-60ブラックホーク、それと攻撃ヘリのAH-1コブラだ。
ヘリがあれば偵察も輸送も攻撃もかなり楽になる。
実際、極東地域をこんなに早く領有化出来たのもヘリの存在が大きかった。
進軍先の地形や人の有無。
敵がいたなら先制攻撃など、多岐に渡って役に立った。
それとあんまり必要無いが、対潜哨戒機P-3Cオライオンも開発した。
日本以外に潜水艦なんて無いから対潜では使わないが、流氷観測とかで役に立っている。
大陸で役に立つ予定のAC-130ハーキュリーも開発。
20mm機銃や40mm機銃、榴弾砲も装備する敵にとっては正に悪魔の機体だ。
今のところ輸送機タイプのC-130しか使ってないが、秦帝国との戦争に導入する予定だ。
それにミサイルも完成した。
今まで機銃しか無かったジェット戦闘機がようやく完成だ。
後は救難機としてUS-1飛行艇も開発した。
日本人の活動範囲が広がった事により、水難事故が多発するようになったから大忙しだ。
人工衛星打ち上げに成功。
トランジスタの完成により早急に開発を進めていたが、やはりなかなか成功しない。
何度も何度も発射実験を行なった結果、ようやく打ち上げに成功。
打ち上げた衛星も問題なく動き、地上の指示に従っている。
これで空から見える範囲で情報に困る事は無くなった。
早速大陸の様子を見てみたら、戦争真っ只中だった。
中華こそが至上。と信じて疑ってない奴等の上空から堂々と監視。
前も思ったが、子供の喧嘩にしか見えない。
公営ギャンブルとして競馬、競輪、競艇、パチンコを開催。
他にも国営でカジノをオープンさせた。
違法賭博が横行してたからだったら合法化した方が良い。
カジノは金儲けになるしな。
ラスベガスを有するネバダ州なんて収入のほとんどがカジノによる収益だ。
しかしカジノは治安の悪化も招くから本土には建てず、オーストラリアに建てた。
ここなら広いから土地に困らない。
テレビを開発出来たのでテレビ放送を開始する。
国営放送と民間である北郷テレビの2局しかないがスタートだ。
価格を下げて発売したから海外県はまだしも、本土の日本人には爆発的に売れている。
テレビを使えばより情報統制が出来るようになる。
これから秦帝国に攻め込むんだ。
せいぜい秦帝国を悪役に仕立てて反秦、いや反漢民族感情を煽ってやる。
テレビと一緒に映画も作った。
内容は気分がスカッとする物や、戦意高揚を促す内容だ。
大陸についての映画も作り、漢民族(まだ漢じゃないけど)は残酷で外から来たモノは受け入れず、自分達以外を下に見ているという内容だ。
嘘は言ってないから真実に見える筈だ。
じっくりじっくりと大陸の人間は危険だと刷り込む。
今まで国歌が無かったのでそろそろ決めた。
国歌なんてどうでも良かったのだが、かつての世界では部下に任せたばかりに俺を賛美する国歌に決められたので、今回はちゃんと候補を聞いてみた。
するとやっぱり第1候補には俺を賛美した「偉大なる北郷様」という訳分かんないのだった。
だからそれは取り消し、「日本帝国万歳」という無難なのにした。
これなら愛国心を煽れるからベストだ。
スポーツを更に活性化させるために現代のような国民体育大会、国体を開催。
今まで大会はあっても小規模なモノしかなかった。
だからデカイ大会を作って目標を建てやすくした。
野球も甲子園や神宮みたいな大会を作った。
目標が無いと人間は頑張れないからな。




