22 太平洋制覇
紀元前240年(皇紀360年)
ニュージーランド、タスマニア、フィジー諸島、ポリネシア、ライン諸島、ハワイ諸島を領有化。
やっぱりオーストラリアを取った後は早いな。
それに航空機や輸送艦、戦車、自動車が出来たから進軍スピードはかなり増した。
もう太平洋は完全に支配下に置いた。
技術も第二次大戦レベルに上がったからもう大陸に攻め込んでも良いのだが、まだ大陸は戦国時代でバラバラ。
どうせだったら一気に潰したい。
大陸が真に1つに統一されたのは紀元前221年の秦帝国。
それ以降の国は地方の権力が強かった。
完全な中央集権体制を取ったのは始皇帝ぐらいだ。
だから秦が出来るまでは攻めない。
そして始皇帝が死ぬ紀元前210年が秦のピーク。
始皇帝が死んだ直後に項羽や劉邦が動いている。
だから始皇帝が死ぬ直前くらいに攻め込んで大陸を支配するのが合理的。
始皇帝が不死の薬とか言って飲んでいた水銀入りの薬で死ぬ前に殺さなくてはならない。
秦が出来るまで何をするか。
ただ待ってるだけでは意味が無い。
南方は支配し、インドに進出するのは秦を下した後で良い。
となれば後は残るは北方、アメリカ大陸だ。
しかしアメリカ大陸に行くにはかなりの時間も人員も物資も必要。
それに大陸とは正反対だからわざわざアメリカ大陸攻めから大陸攻めに転換するのは難しい。
という事は話は決まりだ。
次なる目標は北方。
千島や樺太、極東ロシアだ。
まだ人口は少ないだろうから労働力は得られないが、貴重な資源は得られる。
この時代の人間にとって住むには厳しすぎる環境だが、日本なら耐えられる。
ストーブ等の暖房器具に、ウールや化学繊維を使った防寒着。
準備さえすれば耐えられる。
それに主に北海道で使っていたスキーやスノーモービルもある。
これなら冬山の行軍も可能だ。
と言っても冬に侵攻する訳では無い。
流石に冬将軍と言われる程の大自然に挑む程バカじゃない。
主に攻めるのは春~秋、遅くても冬初旬。
厳冬期はただ支配地域で耐えるだけだ。
極地でも使える銃としてAK-47を開発。
ようやく自動小銃に変えられた。
戦う相手が弓や槍で別に半自動小銃でも十分だからどうしても発展が遅れる。
必要性が無いからな。
しかし大陸を攻めるという明確な目標が出来たので兵器開発の速度が上がった。
何しろ次の相手は文明の無い原住民ではなく、優れた武器と圧倒的な数を有する大陸だ。
そりゃあ本気も出す。
ついでに自動拳銃も開発した。
これで接近戦になっても多少はマシになった。
戦車も新しいのが完成。
T-34戦車だ。
ロシアの極地でも問題なく稼働出来る戦車だから役に立つだろう。
それに手袋をしながら整備が出来るように単純化されている。
他にも兵員輸送車や偵察車、自走榴弾砲、自走ロケット砲も完成したから移動速度はますますアップだ。
戦艦も進化し、加賀級戦艦や紀伊級巡用戦艦も完成。
現在海軍の艦艇は第二次大戦前ぐらいになってる。
ちなみに上記の戦艦は初めから近代装備になっている。
間もなく戦艦建造も終了するだろう。
時代は空母にいっている。
訓練においても「戦艦は空母艦載機の雷撃や爆撃に勝てない」という報告も出ているからな。
更なる開発のために教育水準を更に引き上げる。
今までは大正~昭和初期だったが、これからは昭和中期~後期だ。
これで技術レベルは更に上がりやすくなる。
体育はあったが、スポーツは無かったのでスポーツを始める事にする。
野球、サッカー、テニス、バレー、柔道、空手、陸上、水泳、相撲、ボクシングなど様々なスポーツを興した。
そのうちプロ化もするだろう。
今まで金は硬貨のみで、金貨、銀貨、銅貨にしていたが、重いしかさ張るので紙幣を発行。
現代と同じで500円までは硬貨だが、1000円からは紙幣だ。
紙幣の肖像画は誰にするかという話し合いにて、最高額の一万円札は俺にすべきという案が強かったが、残念ながら俺の正確な肖像画が無いので無理だった。
たまに俺を描いた絵が出るが、それは全部想像でしかない。
俺が表舞台に出てた時代に絵や写真なんか無かったからな。
今まで通貨価値は金本位制を敷いていたが、管理通貨制に変えた。
まぁ他国とまだ正式な貿易をしたことないから何も変わらないんだが。
新たな空母が完成。
エセックス級空母だ。
ちなみに初めからアングルトデッキにしてある。
それに合わせて艦載機も変わり、F8Fベアキャットなどレシプロ戦闘機末期の機体になった。
空軍では既にF-86セイバー等のジェット戦闘機に変わった。
ミサイルはまだ開発中だが、間もなく完成するだろう。
爆撃機も6発の大型機が完成。
これで世界中どこでも飛べる。
爆撃機や輸送機、機体下部に機銃を揃えた掃射機タイプがある。
地震などで発生する大津波を警戒して沿岸部に巨大な堤防を築いた。
地震も怖いがその後に起きる津波も負けず劣らず怖い。
何せ地震ならまだ建物が崩壊する程度だが、津波が起きて地上を襲えば建物の崩壊は勿論だが、津波が去った後には大量の土砂と海水が残る。
土砂の処理は大変だし、耕作地や工事が塩害にやられると土地がダメになり、建物や機械は錆びる。
だから現存している最古の資料~21世紀迄の最新資料を見て、過去起きた最大級の津波に襲われても何とも無い堤防を沿岸部に築いた。
勿論本土だけではなく、フィリピン、インドネシアなどもだ。
例え津波に襲われた経験の無い地域にも堤防を築く。
自然は予測出来ない。
もしかしてがあり得る。
現代では既に絶滅している動物もこの時代ではまだ普通に沢山いるから今から保護する。
柵で囲んだ保護区を作り、研究する。
ニュージーランドのモアとか現代では信じられない生き物が普通にいるからな。
動物園に展示すればさぞ人気が出るだろう。
見た目恐竜だし。




