表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日本帝国記  作者: 浦波
21/55

20 服装改革

 紀元前295年(皇紀305年)



 ニューカレドニア、ビスマルク諸島、ソロモン諸島、ニューヘブライ諸島、ロイヤリティ諸島を領有化した。

オーストラリアに侵攻する前に周りの島を取り、中継地点を作った。

それにニューカレドニアは是非とも欲しかったからだ。

ニューカレドニアは現代においても資源の宝庫。

様々なレアメタルが取れる最高の島だ。

今はまだジャングルで採掘に適さない地だが、今から開拓すれば良い。




 インドへ密貿易に行った北郷商会の社員が無事帰還した。

ちゃんと目的の綿花とゴムノキを手に入れて来た。

どうやらやっぱり言葉は伝わらなかったらしいが、身ぶり手振りと俺が渡したスケッチで何とか伝わったらしい。

これで今まで欲しくてたまらなかったゴムと綿が手に入った。

どちらも現代生活にとって欠かせない物だからな。



早速綿花やゴムノキを栽培して増産だ。

綿花はまだしもゴムノキはゴムが取れるまで時間がかかるから今は俺がコピーして増やす。

これでようやく洋服も作れるようになった。

今まで生地が麻とかしかなかったから洋風の和服しか作れなかったが、綿が手に入ったし、原油の精製で化学繊維も開発出来たから一気に洋服に変える。


やっぱり和服より洋服の方が楽だし、動きやすいから良い。

北郷商会の店舗で洋服を安い値段で売りまくる。

すると市民は今までに見たことの無い服に興味津々。

オマケに値段が安いということなので買う。

買って着てみると、動きやすいし、着やすいのでほとんどの市民は和服から洋服へと変える。


正装においても、今までは和服だったのにスーツに変え、今上北郷帝(4代目)にも会食や正式な場にスーツを着て行かせた。

それを見た役人や官僚、軍人達もスーツを着るようになる。

トップたる北郷帝が正式な場でスーツを着てるんだ。

着ない訳にはいかない。

そして正式な場や特別な席にはスーツにネクタイというスタイルが当たり前になっていった。


スーツは動きにくいし、ネクタイは息苦しいからはっきり言って嫌いだが、やっぱり1番決まる服装はスーツしかないからこうした。

それに皇帝が率先して洋服を来た甲斐あって洋服がポピュラーな服装になった。




 一般家屋の建築方式が変わってきた。

現代のような家に変わったり、鉄筋コンクリートの丈夫な家も増えてきた。

また、都市部にはビルが建ち並ぶようになり、高さを競うように高層ビル郡が増えてきた。

ちなみに1番高いビルは北郷商会のビルだ。

あんまり出てこないが、今では日本市場の6割以上を牛耳る国内最大手の大企業だ。

新たに24時間営業のコンビニチェーンを全国に展開し、更に業績を伸ばしている。




 遂に史上初の戦艦が完成した。

扶桑級戦艦だ。

鉄骨木皮で見た目大きい蒸気船にしか見えないが、実際は23cm砲を搭載したかなりの攻撃力を有する戦艦だ。

残念ながらその砲を使うのは訓練か、砲艦外交のために威嚇として撃つだけ。

今のところこの艦の砲声を聞いた現地民は直ぐに降伏した。

何か神の怒りの声に聞こえるらしい。



ちなみに現在は扶桑級の次の艦艇である富士級戦艦を建造中だ。

多分オーストラリア侵攻作戦を実施中に完成するだろう。

多分オーストラリア平定が終わる頃には更に次の戦艦である香取級か薩摩級戦艦が出来ているだろうが。




 近代化が進み、そろそろ環境問題が発生しそうなので環境省を設立。

今までは緩やかだった規制を徹底させ、守れない企業は容赦なく潰した。

そしてその潰した企業の工場の跡地に北郷商会が新たに工場を建てる。

勿論規制を全て守って。

こうすれば生産体制を崩さずに環境問題を解決出来る。




 戦車が完成した。

と言っても初期型のタンクなので走行距離も短いし、装甲や装備は貧弱。

でもこの時代なら最強だろう。

何せ弓も剣も通じないんだ。

落とし穴も浅ければ乗り越えるし。


それに、もっと大事な物が完成した。

トラックだ。

まだ積載量は少ないが、兵士を乗せて移動する事が出来る。

これで鉄道を引いてない地域でも迅速に展開出来る。




 半自動小銃が完成した。

これで更に連射性能が高まった。

いちいち1発撃つ毎に装填しなくて良いからな。

それに命中精度は悪いが、トミーガンみたいにフルオートで撃てるサブマシンガンとスコープも完成した。

これで近くの敵にはサブマシンガン、遠くの敵には狙撃が出来るようになった。


軍服も今までみたいな地味な色ではなく、迷彩色で隠れやすい色合いになり、関節を守るためのサポーターも装備している。

手榴弾も投げやすいパイナップル型になった。

これで装備は完全に第二次大戦だな。

ちょっと防御は高いけど。




 戦車が完成したから次は航空機を開発する。

領土に島が多いから、船より小型飛行機の方が小回りが効いて楽だ。

それに移動速度や偵察能力が格段にアップするしな。




 初期型だが真空管が完成した。

これで電子部品が作れる。

まだ性能は低いが、オーストラリアを占領した頃にはもうかなりのレベルが出来ているだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ