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日本帝国記  作者: 浦波
20/55

19 東南アジア制覇

ここから人口が爆発的に増加します。

 紀元前300年(皇紀300年)



 インドネシア、ニューギニア、ボルネオ、マレーシア、シンガポールを領有化。

一気に東南アジアの大部分を手に入れた。

やっぱり時間がかなりかかり、40年も必要とした。

いくら近代化に成功したと言ってもジャングルを切り開いて進軍や線路の敷設をするのは大変だった。

まぁフィリピンを中継地点にして物資をピストン輸送したおかげで何とか切り抜けた。

病気に関してもワクチンを投与してたから重症化せずに済んだ。




 現地民は何時も通り三等国民にし、洗脳教育を施す。

そして政庁など支配体制を整えてインフラ整備をするのだが、流石に熱帯のジャングルでの作業はキツイ。

それに奥地は何が出るか分からないのでとりあえず沿岸部だけを開発する。

沿岸部を支配すれば内陸部も支配したも同然だし。




 領地も広がり、管理するのも大変になってきたから無線電信を開発。

中継局になる島は沢山あるから南方にも簡単に届く。

これで最前線への命令も楽になった。

今までは連絡員が船で渡ってわざわざ直接伝えるという時間も手間もかかるやり方だった。

しかしこれでかなり短縮される。




 インドネシアやニューギニアを手に入れた事でようやくサトウキビをゲットした。

長かった……。

沖縄にサトウキビが渡来してたなら簡単に手に入ったのに、この時代だと偉い手間がかかる。

早速サトウキビは沖縄など南方に植え、本土にも砂糖を流通させる。

これでやっと調味料が揃った。

ついでに胡椒も手に入ったので胡椒も流通させる。

本当、南方って便利だよな。

ついでにバナナの原種も確認された。

まだ実の中に種がギッシリと詰め込まれているからかなり食べづらいし、味も良くないが、確かにバナナだった。

現代のバナナに近付けるために品種改良をさせる。

他にも南方原産の果物を品種改良させる。

この時代の人間にとってはこのままでも十分だろうが、俺にはキツイ。

品種改良してブランド物を作ってやる。

それにこの時代では保存技術が低いから本土まで船で輸送すると腐る。

こりゃ南方の果物が本土に流通するのはかなり先だな。




 シンガポールに港を築き中継地点にしたし、保存食である瓶詰めや缶詰めを開発したのでようやくインドへ行ける。

インドで何としてでもゴムを手に入れなくてはならない。

インドのゴムノキは現代で主流のゴムノキとは違い、使いにくいのだが、これを使うしかない。

何故なら現在主流のゴムノキの原産地はブラジルだ。

あまりにも遠すぎる。

ゴムノキのために太平洋を横断し、ホーン岬を越えて大西洋のブラジルにいくのは流石の日本でもキツイ。

でもゴムは必ず必要になる物だから何としてでも欲しい。

だから1番近いゴムノキがあるインドしかないのだ。

現代ではタイとかが有名だが、あれはヨーロッパ勢が持ってきたからだ。

まだヨーロッパ勢がゴムノキを発見してないからこうするしかない。

それと綿花だ。

綿花はまだ大陸にも伝わってないからこれもインドに買い付けに行くしかない。



早速インドに向けて蒸気船を出発させる。

一応また密貿易にするので軍艦ではなく、民間の武装蒸気船にした。

海賊が出る可能性もあるので大砲や武装した私兵団を派遣した。

また、一応北郷商会の奴等にはインドで一番ポピュラーなヒンドゥー語や他何種類かのインド語を教え、金や銀を渡した。

言葉が通じれば良いのだが……。

インドは地方によって言葉が全然違うからな。


ちなみに今向かわせたのはガンジス川流域だ。

今はマウリア朝だったかマガダ朝だったか分からないが、頑張って貰うしかない。

一応ゴムノキと綿花のスケッチも渡したから何が欲しいのかぐらいは通じるだろう。




 ようやく榴弾が完成した。

これで陸上でも艦船でも攻撃力は増大した。

そして更に機関銃や野砲、迫撃砲が完成し、陸上では最早敵無しになった。

これならかなりの人数差があっても勝てる。

しかし大陸に攻め込むのはまだだ。

幾ら武装は強くなっても日本人の数は大陸とは比べ物にならない。

豊かな食料と衛生環境や医療技術の向上によって現在の人口は約500万人、海外県を含めれば700万人を超えるが、

それでもまだ足りない。

ていうか軍に入れるのは一等国民だけだし。

だからしばらくは人口希薄地帯を占領し、そこに植民させて増やす。




 陸上戦力はかなりの進化を見せたが、海上戦力の進化は微妙だ。

原状ではようやく装甲コルベットやスループ艦が完成したぐらい。

装甲を張るのにかなり手間取ったし、榴弾の開発も苦労したからな。



しかしこれからはかなり発展するだろう。

何故なら砲塔が完成したからだ。

砲塔や装甲が完成したんだから遠くない内に黎明期の鉄骨木皮の戦艦が完成するだろう。

この世界の日本の進化はイビツだから足りない分野もあるが、それも段々追い付いてきた。

大陸侵攻の頃には立派な戦艦が出来ている筈だ。




 軍事ばかりを進めるのはどうかと思うので芸術の分野も発展させる。

美術や音楽の学校を開設したりして文化を育成する。

他にもバイオリンやピアノ、フルート、三味線、琴、笛など世界中の楽器を作る。

音楽も何も無い国じゃつまらない。




 今まで字を書くには筆や羽ペン、金属製のペンを使っていたが、どれもいちいちインクに浸けないと書けないので面倒だった。

だから万年筆を開発した。

まぁ実際は万年筆は既に開発されていたが、一般的に売り出したのはこれが初。

やはりいちいちインクに浸けなくて良いという便利さが受けて大ヒット。

ちなみに北郷商会の商品です。




 半自動小銃の開発を始めた。

ボルトアクション式も悪くは無いが、やはりいちいち装填するのが面倒だ。

M1ガーランドのような半自動小銃が欲しい。




 ようやくリボルバー式の拳銃が完成した。

面倒だから初めからダブルアクション式を開発した。

いちいちハンマーを下ろすのは面倒だし、連射がしずらいからダブルアクションの方が良い。

早速兵士達に配られた。

ちなみに警察も所持している。

現在警察が所持出来る唯一の火器だ。




 電車が完成。

これで地下鉄を掘れる。

史実ではイギリスは地下鉄をかなり早く掘ったけど、まだ電車じゃなかったからホームに上がれば煤だらけ。

こんなの嫌だったから電車が出来るまで地下鉄は掘らなかった。

しかしようやく出来たからこれで更に交通は便利になる。




 自動車を開発した。

これからオーストラリアとか大きな地域に進軍する事になるから、今みたいに鉄道か馬というのは辛い。

だから自動車を作って移動を楽にした。

まぁまだ初期型だからあんまり距離は走れないし、悪路にも弱い。

本当に欲しいのは戦車だし。

幸い既にエンジンとかは開発させてたからそんなに時間はかからないだろう。

タンクならすぐ作れる筈だ。




 教育水準を大正~昭和初期にまで高めよう。

これ以上発展させるには更なる教育水準が必要になる。

これでも結構ゆっくり文明を進めているから日本人もちゃんとついてきてくれている。




 ボルネオ等の油田地帯の採掘を始める。

これから大量に原油を必要とする時代が来るんだ。

今から準備しておかないと。




 無線技術が発達したのでラジオ放送を開始する。

今までは新聞だけが情報を知る方法だったが、これからは音も加わる。

これで更に情報統制がやり易くなった。


ちなみに新聞は毎日発行している。

今までは1枚1枚刷ってたから大変だったが、輪転機が出来てから楽になった。

内容は国内事情、政府発表、国外情報(大陸と朝鮮)、広告、娯楽となっている。

娯楽は小説や漫画だ。

面白くない新聞なんか読んで貰えない。


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