14 寒さ
紀元前450年(皇紀150年)
近畿、中部、関東地方の平定が完了。
現代では経済など様々な中心地の関東地方だが、この時代では全くの未開の地だ。
特にこれといって何も無く、平野が多いから土地としては活用出来るな。ぐらいだ。
関東はあまり役に立たないが中部、特に新潟はかなり役に立つ。
何故なら油田があるからだ。
小規模ながら良質の石油を産出するし、地理的な条件から米所としても栄えるだろう。
コシヒカリのようなブランド米を作ってやる。
しかしこれから先は雪国と言われる程に冬が厳しい地域だ。
今までより暖房設備を充実させるために、採掘に成功した石炭を燃料とした石炭ストーブを持たせよう。
それとかまくらや雪洞、食料を雪の中に保存する雪中保存など雪国を生きるための知識も与える。
マジでこの時代では雪は最悪だからな。
本当なら靴下とかを開発したいが、綿花が無いから作れない。
仕方なく足袋の上に深靴や皮や布で作った靴を履かせる。
これでも無いよりはマシだ。
これでもダメなら靴に毛皮を縫い付けて羊毛の代わりにする。
毛皮のコートや毛皮のズボン、毛皮の帽子、毛皮の手袋。
見た目も完全に原人だな。
まぁ暖かいから良いか。
現代で考えればとんでもないセレブ衣装に見えなくも無い。
寒さによる困難もあるが、これから先は言葉が通じるのか分からない。
東北までならまだ日本人っぽいから良いが、北海道になれば完全にアイヌ語だろうから日本語自体が通じないだろう。
そのアイヌ語自体が存在するか分からんがな。
とりあえず侵攻前にアイヌ語の勉強をさせた通訳を付けよう。
士官達にアイヌ語を覚えさせ、交渉が出来るようにさせとく。
それで通じないならその都度修正すれば良いし、最悪俺が出る。
交渉次第では戦わずに臣従してくれるかも知れないしな。
支配後に日本語教育を施せば良い。
長い年月はかかるだろうが、前回だって日本人化に成功したんだ。
成せばなる。
黒色火薬が完成した。
ようやく黒色火薬が完成したので次はフリントロック式銃を開発する。
マッチロック式(火縄銃)だと不発率が低いし、命中精度も高いが、代わりに構造が面倒で火花が飛び散って集団で密集して使うと周囲に引火する危険性が高いからフリントロック式を作る。
これさえ出来れば多少の人数差も覆す事が出来る。
まぁ流石にまだフリントロック式では戦わないがな。
最低でもライフリングを削ったヤーゲル銃じゃないと役に立たない。
大陸と戦うなら更に発展させる必要がある。
これから寒い地域に攻め入るのと、娯楽のために様々な酒を作る。
先ずはワイン。
日本にもブドウはあるからこれは作れる。
しかしワイン用のブドウでは無いからやっぱり味はイマイチ。
なのでワイン用と食用のブドウを作るために品種改良する。
ワイン用だけではなく、巨峰みたいな上手いブドウも食べたいしな。
今から品種改良を行えばヨーロッパにも負けないワインも作れるだろう。
勿論ワインの作り方も研究させる。
次に焼酎だ。
日本酒はようやくまともになってきたから次は蒸留して焼酎にする。
しかしサツマイモとかはまだ日本に無いから芋焼酎は作れない。
まぁそれでも度数の高い酒を飲みたかったから別に良いが。
他にもビールやウォッカ等も作りたかったが、小麦や大麦等がまだ日本に無いから作れない。
日本制限ありすぎ。
竜骨を持つガレオン船がとうとう完成した。
まだ2本マストの中型船で大砲も積んでないが、完成した。
やっぱりその大きさは圧倒的で和船が小舟に見える。
それに安定性も高いからちょっとやそっとの嵐にもビクともしない。
船内は地獄だが……。
これで外洋にも十分耐えられる船が出来た。
そんなに長距離は無理だが、沖縄ぐらいならいける。
まぁまだ本土を制覇出来てないから行かないが。
後は長距離にも耐えられる3本マストの大型ガレオン船の建造だ。
これさえ出来れば理論上は世界中に行ける。
と言っても外国にはガレオン船に対応出来る港が無いと思うから「食料が続く迄」という制限がつく。
後は航海のための道具だな。
磁石や六分儀、クロノスメーター、信号旗などなど。
海図は正確なのがあるからいらないけど。
雪上でも行動しやすくするためにソリやスキー、スノーボードなどを開発。
雪国でも開発して生活出来るようにしなくてはならない。
だからソリとかがあれば生活しやすくなるだろう。