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日本帝国記  作者: 浦波
13/55

12 九州制覇

ここから結構時間が飛び飛びになります。

そのため技術促進も加速度的に進みます。

 紀元前500年(皇紀100年)



 ようやく九州全土を制覇。

実に45年もかかった。

まぁ時間をかけたおかげで沿岸部だけではなく、内陸部も無事支配完了出来たし、技術格差もほとんど無くなった。

九州では狩猟を止めて専ら農業や養殖で生計を立ててる。

貨幣も流通し、まだ原始的だが経済も成り立って来た。



ちなみに九州制覇と同時に対馬や五島列島、壱岐島、奄美諸島、種子島などの島も支配出来た。

人口は少ないし、利用価値が少ないが、立派な領土だ。

海軍も整備出来てきたからどんどん進出する。

最初はジャンク船で琉球を攻め、サトウキビを手に入れようと思ったが、よく考えたらまだ琉球にはサトウキビは無い。

確か中国からもたらされた物で琉球には元々無い植物だ。

それに今の時代では多分中国にも無い。

原産地のニューギニアか、インドネシア、インドにあるだろう。


うーーん……。

サトウキビが無いなら琉球を今攻める利点は少ないな。

別に今大陸と貿易をする気は無い。

大陸は多分まだ周の時代。

ロクに統一されてなく、地方が好き勝手やってる時期だからまだ早い。

となるとサトウキビを手に入れるなら直接インドネシアかニューギニアにでも行った方が早いな。

ジャンク船でも行けなくはないが、確実性が低いからまだ待とう。

しばらくは甘いものはハチミツとかで我慢だ。




 九州を支配し、人口増産計画を敷いているおかげで現在の人口は約2万人。

やっぱり食料の安定的な確保と環境改善、食生活の豊かさが大きな要因だな。

まぁ俺が発令した「女性は1人最低5人の子を産め」という命令も大きいがな。

人口が爆発的に増加してくれたおかげで軍の規模もでかくなった。

これなら本州進出も可能になった。



早速本州や四国にも進出を開始。

ジャンク船に兵士や技術者、兵糧を満載して山口や愛媛を目指す。

これまた時間がかかるだろうが、必ずやり遂げる。

そうしないと人口を確保出来ないし、経済を活発化出来ないからな。




 外海にも進出するためにジャンク船よりも大型船を開発しなくてはならない。

出来るなら竜骨を持ったガレオン船を建造したいが、いきなりは無理なので先ずは安宅船だ。

それと大型のジャンク船も建造し、大型船建造のノウハウを得る。

それに安宅船やジャンク船にはマストを建て、ガレオン船建造への技術を高める。

日本には無い物が多すぎるから必ず外国に進出しなくてはならない。

そのためには軍艦や海軍を更に増強しなくては。




 領土や人口が増えたので各部門を統括する省庁を設立する。

国土交通省、農林省、水産省、国防省、財務省、法務省、外務省、文部省、技術科学省等様々な省庁や裁判所も設立した。

官僚や役人として教育した奴等も順調に増えてるから人員はなんとかなる。


それと今までは軍が治安維持を担当していたが、警視庁を設立して警察組織に当てた。

人口が増えれば治安も悪化するからな。

各街や村には交番を設置し、警官を派遣した。

ちなみに警官の装備は剣や槍だ。

一応弓矢も配備はしているが、それは猛獣が出た時や緊急時だけ。

重武装した奴が彷徨いてたら治安は良くなっても活気が失われる。

まぁ国民のほとんどが原状に満足しているから特に犯罪は無い。

何せ職には困らないし、賃金もちゃんとしているから普通にしていれば生きるのに困る事は無い。


ちなみに汚職予防のために警官の給料は高めだ。

ただでさえ一般市民には嫌われる職業をしているんだ、高い給料や年金を貰わないとやっていけない。

だから給料や年金は高めだ。

年金も高くすれば退職しても愛国心や忠誠心が残りやすいし。




 日本制覇まで技術はあまり進められないが、代わりに食文化などを発展させている。

先ずは調味料。

醤油や味噌は出来たが、それだけでは足りないからミリンや酢も作った。

これで多少はマシになるだろう。




 次に服装だ。

平安時代や鎌倉時代の服装にしようかと思ったが、無駄が多いし、動きにくいから和服っぽい服にした。

和服と言っても裾は腰までしかなく、下はズボンのように走りやすくした。

イメージ的には明治時代の書生かな?

シャツは着てないけど。

ちなみにズボンを腰に止めているのはヒモではなく、皮のベルトだ。


そして履き物も今までの草履や草鞋の他に下駄や雪駄も作った。

草履や草鞋は寿命が短いからな。

それと寒い時のために足袋も作った。

近々地下足袋も作る予定だ。




 建築様式も完全に江戸時代に突入した。

ちなみに俺の居城として土台に石垣を使い、熊本城を参考にした城も築いた。

まぁ侵攻される恐れは無いんだから軍事要塞たる城を築く必要は無かったんだが、権威を高めるために築いた。

皇帝の住まいが二階建ての屋敷では締まりが悪いからな。



庶民の家は二階建ての木造が多い。

子作り政策のせいで子供の数が多いからな。

平屋建てでは限界が出る。



各市町村の役場等はレンガ作りの建物が多い。

これは建て直すのが面倒だし、長く持たせたいからこうした。

それにレンガ建てなら目立つしな。

地震に弱いという弱点はあるが、台風や火災に強いから良しとしよう。

崩れたら建て直せば良い。

日本制覇後には鉄筋コンクリートの建物に建て直すし。




 戦術の訓練として将棋、囲碁、チェス、トランプ、モノポリー、麻雀等のボードゲームを作った。

まぁ戦術というより娯楽の面の方が強いが。




 今までは多少の手当や薬草などの医療知識を教えただけだったが、人口増加を更に加速化させるために漢方や鍼灸、あんま、指圧、整体等の東洋医学を学ばせ、医者を育成する。

この時代の人間は免疫力が強いのか、あんまり病気にならないし怪我にも強いが、流石に人間だから風邪等で死ぬ事もあった。

だから東洋医学で内科的な治療を行うだけでも生存率は上がるだろう。


医者の他にも、軍人に医学を学ばせ、軍医として部隊に決まった数を配備する。

あんまり戦いで負傷することも無いのだが、たまに負傷者が出るし、その傷が原因で死んだという報告も上がっている。

だから軍医をつかせれば消耗率も下がるだろう。

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