友達(?)。
は……?
「だ~か~ら~、好きなんでショ?」
は……?なに言ってんのコイツ??
「も~うハクジョーしちゃいなよ~」
…ってか、初対面だよね、コイツと。
「うんうん、初対面~」
…なんで思ったこと分かっちゃってんの……。
「あ~オレけっこう鋭いからね~」
ってかさ、さっきから気になってたんだけどさ…。
「うんうん、なに?おにーサン?」
「俺の脳と直接会話するのやめてくんねえ!?」
さっきから、俺なんも喋ってないぞ……。
「な~に言ってんの、おにーサン」
「その呼び方やめろ」
「さっきから全部声にでちゃってますよー?あ、そうか~!!そんなにカノジョが好きなんですかね?」
はっ…、こっちの気も知らねーで…。
「朱里は幼馴染だ」
そう、本当手のかかる幼馴染…。
……なんか自分で言ってみて悲しくなってきた…。
「朱里ちゃんっていうの?カノジョ♪可愛い名前じゃん~。……ってかさ、自分で幼馴染っていっといて、落ち込むのやめてもらえます?オレたち初対面だよ~」
先に初対面なのに失礼してきたのはオメーだろうがよ…。
「まあ、オレたち気が合うんじゃない?」
なに言ってんの?コイツ。
「絶対合わない。俺オマエみたいな奴絶対嫌だ」
俺には親友がいたんだよ。
「くそッ……」
あ~、ヤバ…。泣きそー…。
「う~ん、圭吾…でいいのかなあ…。コッチも傷ついてるんだけど?」
馴れ馴れしいな!やっぱ!!
「オマエは傷ついてたらいいんだ」
「オマエじゃなくて矢田智樹…ってか、ヒドッ!?」
なんじゃ、コイツ。なんか、コイツといたら気が抜ける…。
「それ、オレって圭吾の癒しの場所!?」
「違うわ!!ボケ!!」
本当コイツなんだ!?癒しどころかちょっと疲れてきたわ!!
「まあ、これからオレたち友達なっ!てか、親友!?」
はっ。もう知らねーよ。
……なんだかウザい友達(?)ができた。