表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「赤い髪のメイドと猫王子」(セーラー服と雪女 第17巻)  作者: サナダムシオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/31

⑲ 力試しの提案

「どう思う?」雪子が由理子の意見を求める。

「一応、話の筋は遠ってますね。うさん臭いけど。」

 由理子はそう答えた。


「ところであなた方、サン・ジェルマンについてご存じのようね?」


 彼女が、その場に居る全員に聞こえるように、大声を張り上げてその名を口にした。

 すると身長2m以上はあろうかという、7名の神々たちが、急にザワつき、慌て出したのだった。


「…おい、伝説の名を口にしたぞ。…何て恐れ多い事を…あの我々の災厄から逃れる手段を、教えてくれたという…彼女たちは本当に彼の下僕なのか?」


 その様子を見た由理子は、ついクスクス笑ってしまった。皆さっきまであんなに威張ってたのに…でも猫王も爬虫類王も皆、ちゃんと約束を守ってくれたのね。手柄は全て、サン・ジェルマンの下僕が、やってくれたことになってるんだわ。これで雪村兄さんは、四次元人たちに目を付けられずに済みそうね。


 雪子も同様に思ったようで、彼等の反応に満足気だった。


「しかし、ニワカには信じ難い話だ。貴様ら…いや貴殿たちがサン・ジェルマンの使いの者だと言うなら、何かしらの証拠を示して欲しいものだな。」

 天王が言う。


「いいわよ。そういう事なら、この中の誰かと、勝負してあげるわ。何なら一度に全員を、お相手しましょうか?」

 いつもながら好戦的な雪子が言った。


「あまり、思い上がるなよ?ニンゲン。お前の相手は、そこにいる戦争王イシュタルだ。勝負の条件は、互いに一振りのオリハルコンの剣を使った、デュエルだ。」

「いいわね。望むところよ。」

 雪子は即答した。


「私が勝ったら、色々と言う事を聞いてもらうわよ。もし負けたら、この子と一緒に、あなた方の下僕になるわ。」


 由理子は突然の巻き沿いを食らったが、雪子が負けるなんてコレっぽっちも思っていないので、全然平気だった。

「私もそれでイイで〜す。」と元気に同意した。


 戦争王イシュタルは、エメラルドグリーンの羽毛が美しく輝く女神だった。

 その場で彼女が立ち上がると、雪子たちを優雅に誘いながら言った。

「では、こちらへどうぞ。」


 二人が彼女に着いて行くと、まるで古代ローマのコロッセオのような、立派な闘技場に案内された。

「まあ、素敵ね。私は戦士ではないけれど、こんな所でいつかはヤッてみたかったのよ。」

 雪子が思わず呟いた。


「随分と余裕なのですね?」

 イシュタルがジェントルな感じに話しかけてきた。

「あら、戦争王にしては、品の良い話し方をされるのね?さっきの天王とは大違い。」

 雪子は少し意外に感じた。


「これでも私は、愛の女神も兼ねているのよ。だから、どんな異種生物に対しても寛大なの。でも…。」

「…もしも、逆鱗に触れるようなことをされたら、その限りではない…でしょ?」


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ