場違い?
「いやー改めてだけどありがとな逢糸! お陰で結構できた気がするわ!」
「……そっか、よかった。でも、瀬那くん自身が頑張ったからだよ」
「……まあ、お前ならそう言うと思ったけどさ」
それから、一週間ほど経て。
そう、晴れやかな笑顔で告げる秀麗な少年。一時間ほど前、最後の教科を終えた中間テストに関してで。そして、最後の教科は英語――心配ないとは思っていたものの、それでもこうして力強い言葉を聞けたことでホッと安堵を覚えて。……ただ、それはそれとして――
「……でもさ、瀬那くん。その……やっぱり、僕がいるのはマズいんじゃないかな?」
そう、躊躇いつつ尋ねてみる。今、僕らがいるのは帰り道でもなければ教室でもなく――普段はほぼ通ることのない、往来の多い大通り。そして、もっと珍しいことに……なんと、今は瀬那くんを含むクラスメイト六人で歩いているということで。
「……ったく、何言ってんだよ逢糸。いいに決まってんだろ? そもそもなんでダメなんだよ」
「……いや、だってほら……僕は、そもそもこのグループに入ってないし」
「いやグループとかねえよ。たまたまあのメンバーで話すことが多いってだけで」
「……いや、それはきっとグループって言うんじゃないかな?」
すると、呆れたように微笑み答える瀬那くん。何のお話かというと――中間テストの打ち上げとして、なんと僕も含め一緒に遊びにいくという話になって。……ところで、打ち上げって定期テストでもするものなの? 受験とかなら分かる気もするんだけど……まあ、単なる名目みたいなものなんだろうけど。
ともあれ、テスト終了日ということもあり部活がお休みの瀬那くんも承諾。そして、僕のところへ来て一緒に行こうぜと……うん、ほんとびっくりだよね。僕もだけど、当然ながらグループのみんなが唖然としてたし。とは言え、みんなの中心である瀬那くんが直々に声をかけたためか誰からも反論は出ず……うん、なんかごめんなさい。




