第三十三話「宮島OL、ひより鹿を語る!」
ある日突然、役所からの電話
「ひよりさん…市の観光振興会から正式に依頼がありまして…」
ひより「はい…!なんでもやります…!」
「小学生向けに“鹿マナー教室”を開いてほしいんです」
ひより「わぁぁああああ!!!」
(テンション爆上がり)
いつもの4人に報告
ひより「今度、小学校で鹿のお話することになった…!」
さくら「マジで!?講演会じゃんw」
みのり「ひよりが人前に立つって奇跡じゃろ」
楓「マイク握って鳴くんじゃろw ピッピッピw」
ひより「ちがう!!まじめ!!大事!!」
さっそくスライドづくりに全力
ひより「この鹿の写真は元気なとき…これはお腹壊しとるとき…」
みのり「その比較いる!?」
さくら「小学生泣くわ!」
楓「BGM鹿の鳴き声にしようや」
ひより「真剣なのにぃぃぃ!!」
当日、会場:市内小学校の体育館
ひより「……(人前こわい……)」
さくら「がんばれ!お前が世界一鹿愛してる女なんじゃけぇ!」
みのり「噛んだらおもろいから録画しとこw」
楓「フレー!フレー!ひーよーりー!」
いよいよ、ひより鹿を語る
ひより「こんにちは…私は鹿が大好きな人間です…」
児童「(シーン)」
ひより「鹿はお腹が弱いです。だから落ちてる紙とか食べたら危ないんです…」
児童「えーーー!」
ひより「だから…みんなでゴミを持ち帰ってください…お願いします…」
児童「はーーい!!」
(全力の拍手)
児童の質問タイムが可愛すぎる
子A「鹿に名前つけてるのー?」
ひより「はい…この子は“しかまる”…あの子は“ししお”…」
子B「鹿と結婚できるのー?」
ひより「無理です!!」
子C「鹿の赤ちゃん見たいー!」
ひより「春に生まれるので見に来てください…!」
子供たち「いくーー!!」
終了後、先生からも大絶賛
先生「ひよりさんのお話、子どもたちの心に刺さったと思います」
ひより「ありがとうございます…鹿が元気だと…私も元気です…」
さくら「名言出たw」
みのり「泣けるw」
楓「ピッピッピはせんかったんかw」
4人でご褒美ケーキタイム
さくら「ついに人前で鹿語れる女になったなw」
みのり「次は全国講演会やなw」
楓「推しとコラボしようやw」
ひより「みんなが笑ってくれたら…鹿も笑ってる気がするんよ…」
全員「尊いwww」