第三十二話「宮島OL、ひより鹿を守る!」
社会人になって数ヶ月後――
ひより「……(スマホで鹿ニュース検索中)」
さくら「また鹿見よるんかw」
みのり「この前神戸旅行したのに、帰った瞬間また宮島行っとったやろ!」
楓「お前、もう鹿に婿入りせぇ!」
ひより「……みんな知らないだけ…鹿が大変なんじゃけぇ…!」
ひよりの告白、鹿のリアル問題
ひより「鹿って観光客が多いとおやつもらえるじゃろ?でも観光客減ったらゴミとか紙とか食べてお腹壊すんよ…」
さくら「えっそうなん…」
みのり「こわ…」
楓「紙袋食べるの見たことある!」
ひより「わし、鹿を守りたい!!!」
全員「……本気じゃったんか!」
鹿保護団体に突撃ボランティア
「今日からお世話になります!鹿のためなら何でもやります!!」
「え!?この子…本気や!!」
掃除、ゴミ拾い、観光客への声かけ、
鹿のけんか止める(?)、
鹿のお腹チェック、
鹿に名前つける。
ひよりを見に来る3人
さくら「マジで毎週来とるw」
みのり「こいつ仕事終わりにボランティアって体力お化けか!」
楓「鹿に“ひより”って名前つけられとるしwww」
ひより「今月だけで5匹保護した…尊い…」
SNSで鹿守りインフルエンサー化
ひよりのSNS:
「宮島の鹿たち、今日も元気」
「紙袋を落とさないで!」
「鹿せんべいあげるなら食べきれる分だけ!」
フォロワー急増。
ついに宮島市役所から依頼が来る
職員「すみません、観光客向けに鹿マナー講座お願いできますか…」
ひより「もちろんです!私が鹿の代弁者です!」
さくら「代弁者www」
みのり「鹿語でしゃべるんかw」
楓「ピッピッピって鳴くんじゃろw」
テレビの取材が来る(ガチ)
レポーター「こちら、宮島の“鹿のお姉さん”として有名な――」
ひより「いえ、私は鹿の妹です!」
レポーター「!?!?」
ひよりの活動が4人に与えた影響
さくら「私も職場でゴミのポイ捨て注意するようなったわ」
みのり「私もマイバッグ派になった」
楓「わしも推しグッズの包装は絶対持ち帰る」
ひより「……ありがとう…みんなのおかげで鹿が笑っとる…(泣)」
帰り道、潮風の中で誓う
さくら「何歳なっても、ひよりは鹿と生きてくんじゃろなw」
みのり「推しより尊いもん見つけとるやん」
楓「わしの推しも鹿にするかの…」
ひより「えへへ…みんなで宮島の鹿守ろうね…!」
つづく