第四十話「宮島OL、鹿保育園を作る!」
きっかけは夜の女子会だった――
ひより「赤ちゃん鹿…毎年大変なんよ…」
さくら「観光客に触られたり、迷子になったりな」
みのり「お母さん鹿が育児放棄するとか言ってたな」
楓「それ保育園作ればええんじゃ!」
ひより「……それや!!」
翌日から即行動!
ひより「鹿保育園プロジェクトを立ち上げます!!」
上司「お、おう…ボランティアやろ?」
ひより「はい、趣味です!」
さくら「勢いだけは誰にも負けんw」
まずは島民・観光客にアンケート
「赤ちゃん鹿についてどう思いますか?」
「迷子を保護するのは賛成ですか?」
「鹿のおむつを作ったら可愛いと思いますか?」
みのり「最後いる!?w」
ひより「大事なポイントじゃ!!」
SNSでクラファンもスタート
《鹿の赤ちゃんを安全に育てたい!
鹿保育園プロジェクト、応援お願いします
→ たちまち話題に!
楓「推しのグッズ代が…つい投げ銭してしまった…」
さくら「鹿に課金すなw」
ボランティア仲間も集まる!
地元の学生、観光ガイドさん、獣医さんまで!
ひより「みんな…鹿が好きなんじゃなぁ…(涙)」
みのり「お前が好きすぎて感染しとるんじゃw」
楓「鹿ウイルスwww」
ついに鹿保育園、島の小さな森に仮設OPEN!
木で囲っただけの簡易保護スペースに、
迷子の赤ちゃん鹿たちがピョコピョコ!
ひより「ここで元気に育って、親に返してあげたい…」
さくら「お前、島の鹿マザーじゃなw」
初日のトラブルも笑い飛ばす!
鹿が脱走→追いかけるひより
観光客が写真撮ろうとする→みのりブロック
子どもが草あげようとする→楓全力で止める
さくらは実況ツイートでバズらせるw
夜、鹿たちが眠るのを見届けて
ひより「ありがとう…みんなのおかげで鹿が…」
みのり「また泣いとるw」
楓「これからどうするん?続けるん?」
ひより「もちろん!目指すは…正式な鹿保育園!ずっと!」
さくら「お前が島の文化財じゃwww」