3-1 ゲームの世界でいきてみます
次の日、魔法学園へ向かう。
おんぼろ屋敷から徒歩10分と言う目と鼻の先に学園はある。
ちなみに、お城までは20分、街の中心部にいたっては5分でいける。
なんて優しいゲーム設定。
製作者に感謝である。
学園に入ると、意外と人が少ない、
一クラス20人未満で、二クラスしかない。
魔法が使える人が少ない事は知っていたが、ここまで少ないとは驚きだ。
さてさて、授業の割り振りですねぇ
学園で何の授業を受けるかによって、魔法の特性が変わる。
魔法は、火・水・回復に分かれる。
私は攻撃魔法は捨てて、回復だけに特化する事にした。
今回はアズベルトルート、冒険者仲間を攻撃でまとめ、
私が回復を一手に引き受ける。
主人公もある程度攻撃魔法ができないと、冒険では苦労する事が多いので、
これは上級者向けの攻略方法である。
モンスターの特性を熟知し、敵からの攻撃を最小限にできる自信があるから、
選択できるルート。
それに、元JKとしては戦闘はできるだけ避けたい。
特に痛いのは嫌。
戦闘は、専門の人に頑張ってもらおうと言う訳だ。
「あら、ここにいたの」
可愛らしい声に、私も明るい声を出す
「おはよう、エルダ」
エルダは長い髪をふわふわさせて話かける
「午後からの冒険、一緒にいかない?」
「もちろん!」
友人のエルダに答えながら、教室に入っていった。