少女との出会い
特になし
「信也おじいちゃん、私が泊まる寮って、どこ?」
「実は公園を出てすぐの…ここじゃ。」
「近っ!」
「寮母の幸子という人に会うといい。話は全てしておる。
「あ、ありがとうございます。」
「では、わしはこれで。」
信也は梢を寮まで案内するとスタスタとどこかへ行ってしまった。
「と、とりあえず入るか。」
「お?誰だい?あれ、もしかして梢ちゃん?」
「は、はいそうです!」
梢は緊張して変な声を出す。
「信也のじいさんから話は全て聞いたわ。私は幸子、寮母なの。突然だけどお部屋に案内するわね。共同部屋だけどいいよね?」
「は、はい大丈夫です!よろしくお願いします!」
「うん、よかった、フミって子がいるんだけど、なかなか変わった子でね。仲良くしてあげて。」
「は、はい!」
「さ、ここよ。じゃあ、私はこれで」
「緊張するなぁ。とりあえずノックしよ」
梢はドアノックする。
「はい、どうぞぉ」
部屋から幼い声が聞こえる。梢は緊張しながらもドアを開ける。
「あ、幸子さんの言ってた梢お姉ちゃん?」
「そ、そうよ」
「フミ、うれしいぃ。よろしくね、梢お姉ちゃん。」
「よろしくね、フミちゃん。」
フミはにこりと笑った。真珠のような歯を見せて。
フミちゃん、今後キーになりますよ