ハルと問題解決!魔法でレッツクッキング!
特になし
二人は桜駅に来ました
「えーっと、まずどこから調査するの?ハルさん」
「そうね、私が昨日一人でこの周辺を調査したんだけどね、あそこのお菓子屋さんで困っている人の声が聞こえたわ」
そう言ってハルは向こう側のお菓子屋さんを指さしました
「よし、じゃあ早速調査しよう!」
梢はお店に向かって走り出しました
「ちょっと!走っちゃ危ないわよ!」
ハルは梢を追いかけました
二人はお店に入りました
「いらっしゃい」
奥からお姉さんが出てきました
「久しぶりのお客さんだわ。ゆっくりしていって」
お姉さんは笑顔でそう言いました
「あ、あの…私たち魔法使いやってるんですけど、何か困ったことはないですか?」
「ふふふ、そういう遊びしてるのね。そうねぇ、困ったこと…」
梢とハルは遊びと言われて少しムッとしました
「最近お客さんが全然来ないのよね。それが困ってることかな」
「私たちに任せてください!」
ハルは胸を張って答えました
「で、でもハルさん、どうやってお客さんを連れてくるの?」
梢は首をかしげてハルに話しかけました
「こうやるのよ。あの、すみませんお菓子作りに必要な材料を貸してください」
「い、いいけど何するの?」
お姉さんはお店の奥から必要な材料を取ってきました
「これで良し!さ、お店の外に出るわよ!」
「う、うん。わかったよ」
二人はお店の外に出ました
「いくわよ、見てて?きゃぱりりららら!」
ハルが呪文を唱えると材料が宙に浮き、勝手に混ざりだしました
やがてそれは手ごろなサイズの饅頭になりました
「ハルさんすごーい!」
「なに言ってんのよ魔法の実技でしたでしょ?さ、あなたもやってみて」
「うん!してみるよ!頭の中にお菓子をイメージして…きゃぱりりららら!」
梢も呪文を唱え、今度は少し形のくずれた饅頭ができました
「うーん、うまくできないなぁ」
そんな二人を通りかかった人は目を大きくして見ていました
「すごい!魔法だ!」
「もっと作って!」
二人は嬉しくなり、通りかかった人をお店の中に誘導しました
やがてお店の中はたくさんのお客さんで溢れました
「こんなにお客さんが来たの初めてだよ!」
お姉さんは泣いて喜びました
そんなお姉さんを見て梢は少し頬を赤くしたのでした
魔法の力はすごいですね




